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2017-09-10

3年ぶりの北アルプスへ、その9、白山が見えた

この日は安定した晴天のようで、槍が隠れる心配なく歩けます。

今まではいつ、雲に隠れるかとひやひやしながら歩いていたのですが、朝からずっと見えているというのも有難味が薄くなりますね、って贅沢でしょうか?(^_^;

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↑山渓なんかでよく見ることがあるのですが、槍を背景にチングルマの綿毛が揺れている場所があったので、ちょっとまねして撮ってみました。

持参していた新しいカメラは一日目にどこをいじったのか設定がおかしくなりタッチパネルで撮影できる設定にしていたのが、それもできなくなっています。また、バリアングルモニターなので、寝転がったりしなくてもローアングルでの撮影ができるはずなのに、そんなこと、とんと忘れて寝そべってしまいました。

そんなことができるのも行程に余裕があるのと、ピーカンだからですね。

P8270471双六岳を背景にこちらはヨツバシオガマ。

ヨツバシオガマもどちらかと言うと夏の終わりの花なのか、今回は良く見ました。

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そして、まだ見えないと思っていた双六小屋がこんなところから見えているんですね。

これも初めて知ったことでした。

空気が澄んでいて遠望が利いたからでしょう。

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吸い込まれそうな深いブルーの色が素晴らしいミヤマトリカブト・・。

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クルマユリも、まだ豪勢に咲き残っています。

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こちらも綺麗なブルーで飛び上がって喜んだイワギキョウですが、この日、素晴らしい姿をこの後で見かけたので、そちらで詳しくアップしたいと思います。

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いつもクロユリが咲いているベンチ辺りまでやってきたら、西の方角にかなり高い山塊が見えてきました。

初めて見たので、どこの山が見えているのだろう?と訝っていました。

最初は中央アルプス?と思ったりもしましたが・・・。

そこへ通りがかった方が「あれは白山ですよ」と教えてくれたのです。

ここから白山が手に取るように見えるなんて意外でした。

白山はまだ登ったことがなく、白馬から見たことはあるのですが、白山の山容が頭に入ってなくて、眺めてもぴんとこないのです。

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その後も、何度か双六小屋が見える場所を通過しますが、後ろにそびえる鷲羽が怖いほどくっきりと見えます。

その鷲羽の向かって左後ろに見えている黒っぽい山が、北アルプスで最奥に位置すると言って良い水晶岳です。

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双六岳の南尾根の後ろに見えているのが、先ほど教えてもらったばかりの白山です。

このコースは何度も歩いているけど、梅雨明けしてない時期は展望の面ではどうしても無理があって、白山を見たことはなかったのです。

8月末ともなると、空気がかなり澄んできているようです。

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振り返ると、今まで前の稜線に隠れて見えてなかった笠ヶ岳が姿を現してきました。

孤高の山・・笠ヶ岳…いつかは登りたいと思っています。

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オンタデとミヤマトリカブトの色の組み合わせも秋らしいショットです。

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7月に歩くときにはまだ雪渓が残っている箇所を3か所ほど通過しますが、そのうちの一か所もさすがにこの時期は雪が解けていて、その後にアオノツガザクラが群生で咲いていました。

雪解けが遅い年は、こんなこともあるんですね。

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後方で白く転々と咲いているのはハクサンイチゲで、ハクサンイチゲは雪解け直後に咲く花ですから、ここの雪がごく最近解けたことがわかります。

黄色いのはミヤマキンバイかな?

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そんなことを考えていると、登山道のすぐわきでもハクサンイチゲが綺麗に咲いていました。

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かと思えば、登山道の反対側にはウサギギクが群生しています。

この時期に北アルプスを歩いたことのない私ですが、道行く人にお尋ねすると、こんな年は珍しいそうで良い時に歩けたものだとRさんと二人で喜びました。

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双六小屋がますます近づいてきて、後はナナカマドの繁みを抜けてトラバース気味に歩いていくと双六池の横に出るはずです。

ここからの眺めはいつも素敵だな~と思っている眺めです。

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ナナカマドの繁みの中を登っていると、ここにもキブガサソウの咲き残りが・・

そうそう、7月にはいつもここのキヌガサソウを眺めながら双六小屋へと歩いたものです。

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後は樅沢岳の西斜面をトラバースするだけです。

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ほぼ下りきった辺りの砂礫地で、トウヤクリンドウが出てきました。

まだ午前中で日光を十分に浴びてないので、花は閉じています。

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双六小屋のテン場には色とりどりのテントがまだ張られたままです。

ここにテントを張ったまま、あちこちにピストンに出かけたんでしょうね。

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双六小屋への到着は8時13分でした。

双六小屋には5年ぶりぐらいかな~?

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受付を済ましで、鷲羽までピストンする旨を小屋番さんに伝えたら、この時間からではちょっと無理だと言われてしまいました。

鷲羽までのコースタイムは調べてなかったのですが、往復で8時間近くかかるそうで、この日は陽射しがいついため登りが厳しいでしょうとのこと。やっぱり、前日に双六小屋までは行っておくべきだったかなと残念でしたが、結構、切り替えの早い人間なので、別プランを考えます。

Rさんが双六岳や三俣蓮華岳に行かれたことがないそうなので、その2座にピストンし、あわよくばもう少し歩いても良いかなと考えたのでした。双六も三連も私自身は以前に踏んでいますが、どちらも天気が悪くて展望がなかったのです。

そと決まれば、ちょっと早いけど、ここで少し食べて双六岳にピストンに向かうことにします。

小屋のテラスを借りて、鏡平で作っていただいたお弁当を広げ、半分ほど頂きます。

お弁当の包み紙には鏡平からの槍穂高の展望図とそれぞれの山名が書かれてあって、これも依然と変わりなく懐かしかったです。

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この日はこれ以上望めないという上天気で、小屋のアルバイトの若者たちが屋根に上って布団干しを始めるのを眺めながら、のんびりとお弁当をいただきます。

コメント

keitann様 こんにちは
願ってもないような上天気の中を、贅沢に時間を過ごしていますね。
雨男の小生からすれば20年に一度あるかないかのことです。
アルプスの高みに身を置いて、さてこれから何処に・・・ということですが、鷲羽が無理なら三俣蓮華ということになりましたか。
黒部五郎は相当遠いのでしょうね。(鷲羽と同じように離れていますね。)

最後の画では天気が良すぎて空が青黒く見えてしまいますね。
これなら富士山も見えて来そうに思います。

ぶちょうほう様、こんばんは。

大学2年の夏合宿だったか、大日~劔~立山~薬師という7泊8日の行程ほぼすべてが晴天だったという経験がありますが、後にも先にもこの時だけでした。
山は3~4日で入山してうち半分晴れれば良いほうでしょうね。
今回は雨具を着たのは初日の1時間と下山日の半分ほどだったので、ものすごく恵まれました。

黒部五郎へのピストンは、このときは選択肢としては頭に浮かびませんでした。
3年前に黒部五郎には登っていたからでしょうね。

この日はこの夏一番の晴天だったようですが、富士山だけは東に槍穂高があるせいか、ついぞ見ることができませんでした。

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