3年ぶりの北アルプスへ、その14、花の道・・西鎌尾根
以前歩いた時も西鎌尾根の植生は双六辺りとは一味違うな~とは思っていましたが、今回はその感を一層強くしました。
↑何やらピンクが目に飛び込んできたと思ったら、イブキジャコウソウがまだ咲いていました。
鏡平や双六周辺だって環境はそう変わらないように思うのですが、不思議なことにイブキジャコウソウは西鎌尾根まで来ないと見られないのです。
因みに前回歩いた2011年の記事はこちらです。
やはり2011年に歩いた時に見かけて感激したミネウスユキソウも咲いていました。
これも西鎌尾根までは見ることができない植物です。
足元に何やら白い花が咲いていて、最初はウメバチソウかな思ったのですが、よく見ると葉が違います。葉がキンポウゲ科の葉をしていますね。
キンポウゲ科と言うことはサンリンソウかヒメイチゲでしょうが、ヒメイチゲの葉とは違うようです。
かといって、前回歩いた時にサンリンソウはここでは見ていません。
何だろう?と考えながら歩きますが、こういう時は帰宅して調べないとわかりません。
ところが、その後、また同じ花を見かけました。
硫黄乗越のすぐ後で見かけたのが同じ花でした。
茎葉に葉柄があるのでどうやらサンリンソウのようです。7月末に槍平でサンリンソウをたくさん見ていますが、ここは標高がかなり高いので、花の時期が遅いのかも・・・
サンリンソウは今まで北岳と槍平でしか見たことがなかったので、私としては良いものを見ることができました。
イワオウギもイブキジャコウソウと前後して出てきました。
この後も槍ヶ岳山荘に着くまで、あちこちで咲いていて嬉しかったですね。
イブキジャコウソウが登山道沿いのあちこちで咲いています。
ウメバチソウとのツーショットまで見ることができました。
夏の花と秋の花のツーショットですね。
しばらく歩いていたら、今まで見たことがないピンクの花も咲いていました。
ミヤマアズマギクのような花ですが、ミヤマアズマギクはこんなに草丈が伸びないはず・・・
これも帰宅してから調べたら、エゾムカシヨモギと言う花のようです。
この花は初見の花でした。
登山道はこの辺りでは稜線の南側を巻いていることが多く、相変わらず、南から吹き付ける風が冷たいです。
前方を単独の男性が歩いていますが、この日は双六方面から歩かれている人もまずまずいました。と言っても10人ちょっとでしょうか。
途中でRさんがお腹が空いたそうなので、どこかで軽く食べることにしますが、風が吹き付ける場所では休憩できないので、風が避けられる場所を探して少し食べることにしました。
西鎌尾根の歩きは大きな山を越えるわけでもなく、遠くから眺めた通り千丈乗越までは緩やかなアップダウンを繰り返すので、自分がどこを歩いているのかわかり難い尾根ですね。
↑目の前に硫黄岳ヶ見えてきたようです。
この山だけは以前歩いた時もちゃんと見えていたので、印象に残っていました。
振り返ると、下ってきた樅沢岳が丸みを帯びた山容で見えています。
そして前方にはこれから向かう槍・・・その右手には大喰岳も見えていますね。
山側の斜面にはミヤマダイモンジソウがここでも咲いていました。
ウサギギクもまだ咲いたばかりのようで初々しいです。
よく見たらハクサンイチゲまで咲いているのですから、この辺りは雪がまだ解けたところなんですね。
前回の歩きは7月末だったのですが、西鎌尾根には雪渓が結構残ってましたっけ。
今年も雪がかなり遅くまで残っていたそうなので、8月末と言うのに、運よく夏の花を他kさん見ることができました。
コメント