3年ぶりの北アルプスへ、その17、鎖場通過
硫黄乗越を過ぎると、あとは千丈沢乗越を目指して歩くわけですが、前回は雨とガスの中を歩いたもので展望がなかったので、どのあたりを過ぎたら千丈沢乗越なのか見当がつきません。
行く手に槍が見えている中、休憩されている方が二人いたので槍と一緒に撮影させていただきました。
↑空は相変わらずの曇り空ですが、槍が今までずっと見えているのがありがたいですね。
その辺りの岩場にはウメバチソウが咲いていて、その可憐なことと言ったら・・・
草付きにはハクサンフウロがまだ咲き残っていて、ウサギギクも見えています。
9時6分、鎖場が見えてきました。
前回歩いた時も鎖場があったのは記憶にありますが、大したことはなかたっと思いました。
とはいえ今回は鎖場辺りからヘルメットを着用されている方を多く見かけたので驚きました。
2011年に歩いた時は西鎌尾根でヘルメット着用している人は一人も見かけなかったので、この5年ぐらいの間に山事情が変わっていたようです。
下から鎖場を登ってくるRさん。
以前歩いた時は何しろガスガスで下も見えてなかったので、怖くもなかったのですが、今回は千尋の谷が見えていて、転落すればひとたまりもないな~と思いました。
Rさんの向うに何やら切り立った尾根を歩いているように見えていますが、これも実際は大したことなく、伯耆大山の稜線のほうがよほど怖いです。
ごつごつした岩場を回り込んで歩きます。
この頃は少し青空も見えていたのですが・・・
千丈沢乗越も近いようです。
北に目をやると白馬の特徴ある山容が遠くに見えてきました。
2009年に白馬山頂から槍や穂高を撮影しているので、こちらからも見えて不思議ではないですね。
手前に見えている山は裏銀座のどこかだと思うのですが、この辺りは最近歩いていないので、どこが見えているのやら?
前回歩いた時は鎖場は短かったように思いこんでいましたが、実際は何か所かありました。
登りなので、鎖は補助的に使う程度ですが、下りだったら鎖頼りになるんでしょうね。
岩陰から風が吹き付ける場所に急に出てくると、風で体が煽られそうになるので注意します。
↑なぜ、こんな空画像を撮っているかと言うと、このとき西鎌尾根の稜線上を戦闘機が二機、飛んで行ったのです。すさまじい爆音で一瞬何の音かわかりませんでした。おそらく北朝鮮関係だったのだと思いますが、あまりに速くてとても撮影することができませんでした。
過去には四国の伊予富士に登っているとき、やはり戦闘機が稜線のすぐ上を飛んで行ったのを見ていますが、それ以来でした。
はるか下に見えているのは新穂高の建物のようです。
あそこまで標高差にして1800mあります。
左俣の深くえぐれた谷越しにみえているのは笠ヶ岳方面です。
7月に登った時には笠ヶ岳は晴れているときでも、今まであまり見えなかったことが多いですが、今回は笠もしっかり見ることができました。
稜線を点々と歩かれている方が見えています。
こうしてみると単独行の方も結構多いですね。
行く手に小槍も見えてきました。
荒涼とした岩くずの斜面にイブキジャコウソウのピンク・・。
鎖のすぐそばにシコタンハコベらしき小さな白い花も咲いています。
クモマスミレも相変わらず、ぽつぽつと咲いていますね。
槍は岩に隠れて、正面に大喰岳が見えてきました。
再び、稜線の北側を巻くようになりましたが、行く手に人の群れが見えてきました。
どうやらあそこが千丈沢乗越みたいですね。
トリミングすると、人が集まってますから間違いなさそうです。
丁度登山道の傍らに休憩するのに良い場所があって、女性二人が休憩されていたのですが、風を避けて休憩したほうが良いですよと言ってくださったので、彼女たちと入れ替わりに岩陰で休憩することにします。時刻は9時45分。ここから先はずっと厳しい登りだったような記憶があるので、何か食べておいたほうが良さそうですね。
休憩しているうちに、槍の周囲に笠雲?らしき雲が播き始めました。
ということは近いうちに雨が降る??
休憩場所からははるか北に白馬も見えていて、退屈しません。
10分ほど休憩した後、千丈沢乗越に向かいますが、この頃には稜線にガスがかかってきました。
どうやら天気は下り坂のようですね。
keitannさん こんばんわ
北ア飽きることなく詳しく書き込まれていて感服です。
ブログを拝見すると写真と説明文、こんなに良く覚えられていられるなあ
感心、感心
それに引き換え私達の山行は全然駄目ですね。
だから覚えていないのでしょう。
皆さんのブログを拝見すると皆さん同じように詳しく書き込まれていますね
24日から白山平瀬道を歩いてきます。
写真を一杯取ってきたいと思います。
皆さんとご一緒してから写真の大切さを痛感しています。
白山には2回登っていますが、写真を見ると10枚ほどしか撮っていません。
これではサッパリわかりませんよねえ
皆さんとお会いできて本当に良かったです。
山の楽しみ方が変わりました。
投稿: ワンワン | 2017-09-20 21:10
keitann様 こんにちは
この道をたった一度だけ、しかももう30年以上前に、それも逆方向に歩いただけですので、ほとんどすべての記憶が消え失せてしまっています。
こんな鎖場があったなんて、全然覚えていません。全く情けないほど覚えがないのが残念です。
この記事では北方面の眺望が随分遅い時間まで良く保たれていたようですね。
>北に目をやると白馬の特徴ある山容が遠くに見えてきました。
>休憩場所からははるか北に白馬も見えていて、退屈しません。
上の二つの写真の画角に入っているのは、白馬岳と白馬鑓ヶ岳を挟んで左が針ノ木岳そして右が蓮華岳になります。その稜線の窪んだ所が針ノ木峠ですね。
先日歩いたばかりのところですが、その小生でさえもピンとこないのが残念なことでした。
投稿: ぶちょうほう | 2017-09-21 10:34
ワンワンさん、こんにちは。
ここのところ、涼しくなったのと雨が降ったのとで、畑仕事などで何やかやと忙しく
ブログのアップをしようと思っても眠かったりで、はかどりません。
昨日は夜遅く、仙台の友人から電話があって、いろいろと長話をしてしまい、とうとう
ブログの更新もできませんでした。
ブログが延々と長くなるのは、写真の撮りすぎのためで、今回は天気も良かったので
そうでなくともたくさん撮るのが猶更取り過ぎになりました。
でも、感じたことは何でも写真に撮っておけば、後で思い出す糸口になってよいですよ。
24日から白山に行かれるんですね。
pさんたちも東北朝日に行かれるようです。
北のほうではそろそろ紅葉し始めているかもしれませんね。
私が写真をたくさん撮るのは、昔の山行で写真のない山行の記憶がさっぱり消えていること
に愕然としたからです。
文章で記録を残しておけばよかったのですが、今は良いカメラもあるし、何しろフィルムが
要らないので、画像で残すと便利です。文章より良くわかり一目瞭然ですね。
白山・・・感動の景色と出会えたら、沢山撮影されてくださいね。
投稿: keitann | 2017-09-21 14:30
ぶちょうほう様、こんばんは。
最近は畑仕事などで昼間に精力的に動くので、夜が眠くなるせいもあって、今日みたいに
昼間に時間が取れたら、昼間にもアップしようと考えています。
30年以上前に槍から双六方面へと歩かれたのですね。
↑にも書きましたが、写真を撮ってないと、どんなところを歩いたのかほとんど忘れて
しまいがちですよね。
鎖場と言っても鎖をよじ登るようなところではないので、記憶は薄れると思います。
私の場合は2012年にここを歩いた時に、前日に、双六小屋の方にルート状況をお尋ね
した際に、鎖場ヶあるので、、そこだけ気を付けてくださいと言われたので、意識して
いたのです。
それでも、実際はそれほど大したことなくて、雨の中でも毒に緊張することなく歩いたので
何の前知識もなく歩かれたのなら、忘れてしまうような場所でしょうね。
白馬方面の手前に見えているのは針ノ木峠をはさんで針ノ木岳と蓮華岳だったのですね。
ありがとうございます。
地図を見たら、あの場所から白馬を見たのなら、手前に針ノ木が見えるはずと思ったの
ですが、ネットで調べても西鎌尾根から見える針ノ木の画像なんて誰もアップしてない
んですよね。
皆さん、見える山のすべてを撮影したりアップされたりはしないようです。
2010年に鹿島槍を登った際に、南側に見えたのは蓮華岳しか見えなくて針ノ木は姿を
表してくれませんでした。北から眺めるのと、南から眺めるのとでは山の形が違うことも
よくあるので、山座の同定は難しいです。
それでもこれが針ノ木と分かったことで、この後で見えた山の同定に大いに参考になり
ました。ありがとうございます。
投稿: keitann | 2017-09-21 14:42