3年ぶりの北アルプスへ、その18、意外にあっけなく着きました
その後は、とうとう槍の姿を見ることなく歩くことになりました。
これから先はさすがにに暑がりの私たちでも、ガスってきたのでは体温が奪われるので雨具の上を着用しています。
千丈沢乗越へは休憩したちょっと後の10時2分に着きました。
最初は間違えてコースタイムを憶えていたせいで千丈沢乗越から肩の小屋まで3時間と勘違いしていましたが,実際は1時間50分です。この調子なら何とかお昼ごろには小屋に着きそうですね。
↑昭文社の地図には千丈沢乗越と書いてありますが、道標には千丈乗越とありました。どっちなんでしょう?
千丈乗越から南を眺めた画像です。
赤茶けた硫黄尾根の後ろに見えているのは真砂岳や野口五郎方面みたいですね。
反対の北側を眺めると、翌日下る予定の飛騨沢方面が見えています。
砂礫地の中を縫うように登山道がついているのが見えますが、この登りが結構きついのです。
2013年7月には後輩と一緒にこの飛騨沢を登りました。その時の記録はこちら。
7月には登山道の傍に大きな雪渓が残っていましたが、今はどこにも見えません。
そして、飛騨沢側も稜線からガスが垂れ込めてきています。
ガラガラの石の道にクモマスミレがここでも一輪咲いていましたが、この後は咲いている花もあまり見なくなってきました。
一方、振り返ると、西側の笠ヶ岳方面は展望もありますね。
手前に見えている緑の尾根は中崎尾根です。
南側も次第に視界が悪くなってきていますが、なんとか、いくつかの峰が見えています。
その中の一つが双耳峰で鹿島槍に似ていると思いました。
画像を修正ソフトで修正してみたところ、やはり鹿島槍です。
鹿島槍の手前に見えているのが蓮華岳、右手に見えているのが爺ヶ岳ということになりそうです。
同じ画像の一部をトリミングしたら針ノ木峠の後ろに白馬も見えていました。
この時は肉眼では白馬はもう確認できないと思っていたのですが、カメラにはちゃんと写っていたんですね。
槍に近づいていくと、次第に槍そのものは見えなくなってきますが、小槍が何とか見えています。
そしてこの同じ画像も修正したら、槍ヶ岳山荘が写っているんですね。
撮っているときには山荘が見えているとは思ってもいませんでした。
撮影時刻は10時23分ですが、これを撮影しているときには、後どのぐらいで山荘に着くかわかっていませんでした。ただ、前回歩いた時に、左上方に槍の一部らしきのが見えて来たら、その後、意外とすぐに着いた記憶があったので、もう1時間ぐらいで山荘かな~と思いながら歩いています。
私たちの300mほど前を夫婦連れの方が歩いていて、その方たちが途中で休憩されているのが見えたので、私たちも同じ場所で立休憩しました。
その立休憩した辺りに咲いていたトウヤクリンドウです。
立休憩した辺りからもしばらくトラバースを続けるのですが、その後、登山道がカーブを描いて稜線と思われるほうへと登っていきます。
ちょっときつい登りを登っていると、途中で登山道の整備をしている方を見かけました。
どうやら石が登山道へ落ちないように整備されているみたいです。
この方たちは山荘の方のようですから、小屋ももう近そうですね。
ヘルメットをかぶって下山してくる方ともすれ違いました。
やがて、稜線と思われるとこ路まで登ってきたら、そこは断崖になっていて、谷を隔てて槍の本峰と思われる岩壁が見えました。
断崖のがけっぷちに、イワギキョウが並んで咲いているのが印象的です。
谷には雪もまだ解けずに残っていました。
前回登った時もガスと雨とで、どんな場所なのかわからなかったのですが、一度、晴れているときにこの場所を見てみたいものです。きっと怖いんでしょうね。
岩の斜面に青い色が見えていますが、こちらはチシマギキョウのようです。
右手へと歩いていくのですが、行く手に何も見えません。
が・・・灯油の匂いがしてきました。
Rさんと二人で、灯油の匂いと言うことは、小屋ももうすぐやね・・・と話します。
その直後に、見覚えのある道標が立っていました。
ここまでくれば、小屋はすぐそこのはず・・・・
案の定、その2分後、11時24分に槍ヶ岳山荘に着きました。
やれやれ・・・
何とかお昼前には着きましたね。
前回歩いた際も、午前中には着いたので、Rさんには「大丈夫、それほど時間はかからないから」と言っていたのです。私たちでもコースタイム並みの時間で歩けました。
これも気温が低めだったおかげですね。
山荘で、うけつけをす
山荘に着いたら、受付を済ませますが、Rさんのご主人はこの時はまだ穂高岳山荘から槍ヶ岳山荘に向かっているかどうかが確認が取れなかったので、一応、私とRさんの二人で受付したところ、今回も「前穂」と言う部屋に通されました。
槍ヶ岳山荘はこれで3度目ですが、いつも「前穂」です。この部屋はどうやら単独や少人数の女性用の部屋らしいです。
部屋に荷物を置いて、まずは腹ごしらえですね。
↑キッチン槍でコーヒーを注文したところ、ここでお弁当も食べさせてもらえました。
このとき、Rさんのご主人と連絡が取れたのですが、なんとご主人は私たちが到着したすぐ後、12時過ぎには山荘に到着されていたそうですが、実際はもっと早く11時50分に着かれていたようです。
速過ぎる!!
Rさんのご主人の記録はこちらです。
私も3度目の槍とあって、登るのはそう急ぐこともなかったし、何より着いてすぐはガスに巻かれていて登頂意欲もわきません。
談話室でRさんやご主人とのんびりと話をしたりして寛いでいたら、窓から槍が見えてきました。
慌てて、小屋から外に出たら、またすぐにガスに巻かれてしまいました。
その後も晴れたりガスったりを繰り返す槍・・・。
どうやら槍に登るにはヘルメットを着用しないといけないようなのですが、(実際は必須ではなくヘルメット着用推進山域)私はレンタルするとしても、Rさんはご主人が登った後、ご主人のメットを借りればレンタル料が要らないよねということで、ご主人が先に槍へ。
今まで二度登ってますが、こんなに人がが多いのは初めてです。
その前にTVで放映されたから?それとも山ブームがまだ続いているのかな?
ガスが一瞬切れて、正面に格好の良い常念が見えてきました。
殺生ヒュッテも眼下に見えますが、近いように見えても意外と距離がありますね。
下っていく人たちがまるでゴマ粒みたいに小さい・・・。
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