3年ぶりの北アルプスへ、その21、渡渉も問題なく花多し
槍平小屋の受付は誰もおられず、声をかけたところ女性が1人出てきました。
コーヒーを注文すると、時間が少しかかりますとのことでしたが、こちらとしてはその間に休憩させてもらい食事もできるのでありがたかったです。
↑この小屋に泊まったのはもう4年前のことになりますが、小屋の内部はその時とあまり変わってないようでした。
槍ヶ岳山荘で作っていただいたおこわをいただき暑いコーヒーを飲むと、心身ともにリラックスしました。
2011年にはここまで下ってきたとき、南沢の増水で渡渉不能を聞かされたのでしたが・・・
8時17分、長い休憩を終え、再び下山開始です。
小屋を出るとそこは南岳への分岐になっています。
私たちは新穂高方面へと下っていきます。
サラシナショウマが綺麗に咲いています。
小屋の周辺の沢ですが、ここは7月に歩いた時はサンリンソウが咲き乱れ、とても素敵な場所でした。
上を見上げると、まだ雪が残っているんですね。
ヒキオコシみたいな紫の花が咲いていて、葉を見てカメバヒキオコシだと思い出しました。
この後もずいぶん咲いてましたが、地味な花なので、いちいち撮影はしませんでした。
8時32分、南沢まで下ってきました。
このぐらいの雨ならどうと言うことはありませんが、これが大雨の時は渡渉不能になり、流されて死ぬ方が出るのです。
少しとはいえ、雨が降っていたので、問題なく渡れてほっとしました。
ソバナの花が綺麗な色で枝垂れて咲いていて、うっとりします。
この後もずいぶんたくさんのソバナを見ました。
ソバナに続いて、真っ白なガンジュセンピの花も咲いていました。
2013年に槍沢から上高地に下るときに咲いていましたが、こちらのコースではその時はまだ咲いてませんでしたが、このコースは花が遅いみたいです。
ピンクも鮮やかなシモツケソウがまだ咲いています。
なんとクガイソウまで・・・
花の道ですね。
ゴゼンタチバナも綺麗に咲き残っていて、今年は東赤石で見てなかたので、嬉しかったです。
これは四国でもよく見かけるカニコウモリです。
右俣の沢はこのぐらいの雨でも流れが結構急ですね。
滝谷出合がもうすぐと思われる頃、雨もほぼ止んだので、雨具を脱ぎ立休憩します。
9時12分、滝谷出合に差し掛かりました。
岩ごろごろの谷を歩いていくと、一本の角材が渡されただけの橋。
定点カメラが設置されてありましたが、これを見て登山者は渡渉できるかどうか判断するようです。
急流は渦巻いていますが、橋があるので楽々と渡れます。
その後も点々と咲いているセンジュガンピの清楚な花に癒されます。
タマガワホトトギスも、これでもかと言うほど株が多かったですが、ほぼ種になっている株ばかりで、ようやく咲き残りの一輪を見つけました。
ソバナは槍平から新穂高に至るまであちこちで咲いていました。
滝谷を渡った後も、もう一つ沢がありました。
そういえば登った時にも何か沢があったなと思い出しました。
確かその名もちび沢だったような・・・
ちび沢と言うには結構大きな沢ですが・・・
渡り終えると道標がありました。
これはキソチドリ?
もう花期には遅いと思うのですが・・・
ノブキの白い花も出てきました。
これは香川の山でも見かける花です。
今頃咲いているなんて、タマアジサイ?
オオバタケシマランらしき赤い実もぶら下がっています。
そして、ここでもジャコウソウに出会いました。
8月も末と言うのに、沢山の花に出会え、驚くばかり。
辺りは針葉樹の林に差し掛かりました。
確か、こんな林の中に出る前に白出沢があったような気がします。
何しろ、槍平から下は、登ったことはあっても下るのはこれが初めてなのです。
前回は奥丸山経由でエスケープルートを辿りましたから・・・
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