秋の横倉山…シモバシラがたくさん
9月最後の週末はまずまずの予報が出ていたのですが、山友達2人は遠征中だったり遠征から帰ったばかりで、四国の山には行けそうもないようです。そういう私も秋は畑仕事や庭仕事が忙しく、朝から晩までいろいろな作業をしていたら、ちょっとおくたびれモードで、本格的な山歩きは出来そうもありません。
車利用で梶ヶ森にでも花散策に行こうかなと思っていたら、前夜、高知の山友さんのAさんからメールをいただきました。Aさんは横倉山に午前中行かれるとのこと。そういえば、もう一人の高知の山友さんのKさんも横倉山に行かれると仰っていたような?
ならばと一人の気楽さで、急遽行き先を横倉森へと変更しました。
↑住吉神社から眺めた山裾の平野部です。
こんなに眺めの良い場所があったんですね。
さて、当日は横倉山の最も上に位置する第三駐車場で8時にAさんと待ち合わせとなりました。
ところが、横倉山には過去2度ほど行っていますが、いづれも時間を気にせず出発していて目的地までどのぐらいかかるか、よくわかりません。6時ごろに出れば何とかなるかな?と出かけて、私としては珍しくあまり寄り道もせず走ったのですが、横倉山への登りの車道に入ってからが思ったよりも長くて時間がかかってしまいました。
結局、20分ほどもAさんをお待たせすることになってしまい、申し訳ないことをしました。
Kさんも朝のうちに横倉山に行くと仰っていたので、運が良ければ横倉山でお会いできるだろうと思っていたら、なんと駐車場でAさんとKさんのお二人ともお揃いでした。
Kさんのお話ではそのうちにやはり高知の山友達のおひとりOさんも駆けつけてくださるだろうとのこと。
横倉山は断片的にしか歩いたことがないというか、地図を持って山歩きと言う感じで歩いたことがないので、この日はどんな場所を歩けるのか楽しみです。
まずは駐車場から杉の大木が聳える杉原神社へ。
途中で独特の模様があるスミレの葉を久々に見かけました。
確かコミヤマスミレの葉ですね。
今までは冬と夏にしか来たことがないのですが、スミレが咲く春も来てみたいな。
コミヤマスミレはここ数年見てないのです。
まぁ、なんとクサヤツデも多いです。
まだ開花してない株が多かったけど、1株だけ開花している株がありました。
白い道標をバックにかろうじて撮影しますが、何しろこの山は鬱蒼とした杉林などで昼なお暗い山なので、こういう地味な色合いの花は撮影が難しいのです。
数年前に高知の某山で初めてクサヤツデを見つけて感激した私ですが、高知の人にとっては珍しくないはずですね。
この辺りでOさんも後ろから駆けつけてくださり、4人で歩くこととなりました。
Oさんとは3年ぶりぐらいですが、最初はやはり寒風山でお会いしたのがきっかけです。
クサヤツデはヤツデに似た葉をしているので、その名がついたようです。
別名ヨシノソウ。
馬鹿試しの基部までやってきました。
馬鹿試しと言う名は聞いていたのですが、今まで行ったことはありません。
岩尾根のようですが・・・
馬鹿試しの先端へと足を運ばれるKさんとAさん。
私もザックを置いて、進みます。
ここは特に鎖はなく、岩を伝って下りていくという感じです。
行ってみると、それほど怖いという感じでもありませんでした。
AさんとKさんが立ってらっしゃるのが先端で、その先は見下ろすと怖いような断崖です。
高所恐怖症の方は止めといたほうが良さそうです。
私も先端まで下りてみると、眺めが良いこと・・・
南にはダムが見えましたが、これは仁淀川支流の桐見川で見えているダムは桐見ダムと言うようです。
川には雰囲気の良さそうな沈下橋もかかっています。
手前に見えている岩はいかにも石灰岩という色をしてますね。
北側を眺めれば、なんと石鎚山が見えています。
石鎚の南側にはたぶん高知と愛媛の県境の峰々が見えているのだろうと思いますが、椿山とかその辺りでしょうか?
馬鹿試しを楽しんだら、基部にある横倉宮へと下りてきます。
横倉宮のすぐ上に生えているのはヨコグラノキで、これは何年か前にも見た記憶があります。
特徴のあるヨコグラノキの葉。
よく見ると、横倉山のほかの場所でもこの木を見かけました。
横倉宮の横を下っていきます。
次は平家穴へと向かいます。
下る最中に真っ白なシモバシラの花が何株も咲いていて、山で見るのは初めてなので大感激です。
香川でも咲く山があるらしいのですが、シモバシラだけを見るためにはなかなか行けなくて、まだ見てないのです。
願わくば、シモバシラが霜柱で凍って、氷の花を咲かせたところを見てみたいものですが、高知は冬場も暖かいので、そういうチャンスは滅多にないのでしょうか。
シギンカラマツも見ごろで可愛く咲いています。
シモバシラのシベは葯の色が淡い紫色で綺麗ですね。
自宅でも育てていますが、葯がこんなに綺麗な色をしていたとは初めて知りました。
シモバシラとシギンカラマツのツーショット・・
そういえばシギンカラマツの蕾も紫色をしていて綺麗なんです。
平家穴を覗き込まれるAさん。
どうってことのない小さな穴に見えますが、奥は深くて潜れるそうです。
ツルシキミの果実が早くも赤く色づいています。
一年が経つのはほんとに早い…この間まで花を見ていたと思うのに・・
これはホコリタケ?
そういえば、以前夏場に来た時はウスキキヌガサダケも見られましたが、今年は夏に雨が少なかったせいで少なかったとか・・・
季節的にもちょっと遅かったようです。
↓以前、夏場に来た時に運よく見かけたウスギキヌガサタケです。
摩訶不思議な形をしてますね。
コメント