上京ついでにちょこっと八ヶ岳、その3、北横岳へ
分岐から横岳方面には「装備を持たない人は歩けません」みたいなことが書いてありました。
因みに私のこの日の格好も、ウオーキングシューズにリュックは旅行用のものだし・・・・でも、防寒具と雨具、行動食、ポカリはちゃんと持っています。
小屋も途中にあるようなので、滅多なことはないでしょう。
分岐を越えて歩いていくと、いかにも北八つらしい針葉樹林に苔の生えた光景が目に飛び込んできます。
八ヶ岳と一口に言うけど、岩稜帯の続く南八つと針葉樹林の中に池が点在している北八つとでは、山の雰囲気はまるで違います。
分岐からちょっと歩いたところから登りが始まります。
運動不足の続いた体には堪えますが、全部で1時間の行程だし登りは300mにも満たないので、里山を登るのとさほど変わりませんね。
しばらく登って振り返ると、八ヶ岳のすそ野の向うに南アルプス、手前にはロープウエイの山頂駅が見えてきました。
この間も、沢山の下山するパーティーの方たちとすれ違いました。
連休最終日とあって、泊りがけで来た人もそうでない人も、午後に入ると早い人は下山を始めますから…こんな時間に登っているのは私だけかしらん?などと、ちょっと気になりますが、この調子だと午後2時過ぎには山頂駅まで帰ってこれそうだし・・・それにこの時は、気が向いたら北横岳ロッジに宿泊しても良いかな~などという気もあったのです。
針葉樹の向うに南八つの峰々も顔を出してきました。
岩の多い登山道ですが、見上げると青空に白い雲・・・
そういえば、八ヶ岳って雪のある3月初めとか、春とか、初夏にしか来たことがなかったな~。
秋に来たのはこれが初めてのような気がする・・・
苔の中に黄色く色の抜けたスミレの葉が見えます。
この辺りだから、ミヤマスミレか何かかな?
これも以前、栗駒山で見たシラタマノキの白い果実がぽつんと一つだけ・・
ゴゼンタチバナだけはこれでもかと言うほどあちこちで見ました。
そういえば、北アルプスでも針葉樹やハイマツの株もとにひっそり咲いてますね。
四国の山では貴重な植物ですが、本州の山ではごく当たり前に見かけます。
果実をつけている・・・すなわち花を咲かせたのは6枚葉の株だけですね。
株は大きくても4枚葉の株は花を咲かせていません。
12時38分、三つ岳分岐を通過します。
「危険なので軽装の人は行かないでください」と言うようなことを書いてありましたので、三つ岳は岩山なのかもしれません。
北横岳方面への登山道は針葉樹林の中を歩きます。
葉も真っ赤に紅葉したゴゼンタチバナ…シックですね。
12時44分、北横岳ヒュッテに着きました。
思ったよりもたくさんの人が休憩されています。
考えてみたら、私もまだお昼を食べてないことを思い出したので、ここでお昼休憩にしました。
10分足らずで、おにぎりを一つ食べて、山頂に向かいます。
ここでもゴゼンタチバナの果実がいっぱい・・・
小屋までは割と平坦な道だったのが、ここからは再び登りになります。
すぐ前を10人ぐらいの女性ばかりのパーティーの方たちが登っていくのですが、中にゆっくり歩かれる人がいるのか、なかなか進みません。最後尾の方が気の毒がってくれ、「お先のどうぞ」と言ってくれるのですが、10人も抜くのは大変だし、山頂ももうすぐみたいなので、そのまま後ろをついていきます。
前のパーティーが進むのを待っている間に振り返ったら、いつの間にか展望が開けていました。
青屋根の小屋が見えていて、このときは麦草ヒュッテかな?と思ったのですが、縞枯山荘だったようです。
麦草峠ならその前に車道があるはずですから、おかしいなとは思ったのですが。。。
東方面にも山が見えていて、この辺りはどこの山になるのかな?と思ったら、意外にも奥秩父の山々もこの南のほうに位置するようです。
昔は八ヶ岳と奥秩父がそれほど近いというイメージはなかったのですが・・・
南八つの主峰である赤岳や阿弥陀岳などもばっちり見えてきました。
標高は意外と高くて2900m近くあるんですよね。
下っていく方たち・・・
前でつかえていた方たちが登られて、ようやく山頂に着きました。
標高2480m。
お手軽に来ましたが、すでに石鎚山の標高より500m近く高いです。
時刻は13時6分です。
下りは1時間もあれば、山頂駅に着くでしょうから、しばらく眺めを楽しめそうです。
北側にまず目につくのは蓼科山。
山頂は風が強くて、ウインドブレーカーを着ていても寒いぐらい。
茅野で買い求めた帽子にはひもがついてなくて、風で飛ばされそうになりました(^_^;
蓼科山をズーム。
諏訪富士の別名の通り、富士山型をした独立峰です。
山頂がやや平らになった辺り…讃岐のおむすび山に似てなくもないですね。(高さは全然違いますが)
広大な裾野を引いた南八つ・・・
山頂は噴火で飛んだけど、もとは富士山より高い山だったとどこかで聞いたことがあるような・・・
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