残り紅葉を楽しむ鋸山~豊受山、その1、最初から急登
岡山で縦走を楽しんだ1週間後の週末は、高松のRさんはお孫ちゃんが帰ってくるそうで山はお休みとのこと。私とPさんは、特に用事は入ってないので、どこかに行きましょうと言っていたのですが、Pさんもお母さんの体調が良くないので遠出は出来ないようです。私自身は花散策でも山でもどちらでもよいかなと思っていたので、行き先はPさんにお任せしました。
ラインでやり取りした結果、豊受山に行くことになりました。豊受山は霧氷がつきやすいそうで、あわよくば霧氷が見られるかも・・・などと期待も少しします。
登山口までが近いので、早出をする必要もなかったのですが、早く出れば明るいうちに下山できるだろうということで、集合時刻は6時にしました。
↑あわよくばと期待した霧氷は標高の低い豊受山では見られず、標高1700程度の二ッ岳には綺麗についていました、残念。
とはいえ、残り紅葉はそれなりに楽しめ、前回の縦走では時間が足りなくて飲めなかった山でのコーヒーも今回はモーニングコーヒーに食後のコーヒーと二度ものんびりと楽しんできたのです。
それぞれの山行にそれぞれの良さがあるものですね。
当日は香川の自宅を出たときは、まずまずのお天気のように見受けました。
ただ、自宅の駐車場の気温が11℃とあまり低くないので、この時点で霧氷は無理かなと・・・・
大野原でPさんと合流したところ、眺める豊受方面は稜線に雲がかかっているではありませんか。
予報では晴れるということですが、あの雲が取れるかしらん?
まぁ、予定通りに向かいましょうということで川之江方面へと走ります。今回は2人だけということで、Pさんがジムニーを出してくれました。
豊受山には、私はカタクリの時期に鋸山から一度だけ行ってるのですが、今回も鋸から登りましょうとPさん。当初は北側の滝ルートから登りますかともPさんが提案してくれたのですが、日が短い今の季節はロングコースはちょっと厳しいかなということで、鋸から登ることにしていただきました。
雨も降り続いたので、滝コースは登山道が荒れているかもしれない…そんな懸念も少しありました。(実際はこちらのコースから歩いてきた方もいたので、大丈夫みたいです)
鋸山には翠波高原から車道がついているので、まずは法皇トンネルを抜けてちょっとのところで翠破高原目指してくねくねと登ります。
↑翠波高原の展望台から東の方角を眺めると、ガスがだんだん上がってきているようで、天気は良くなりそうです。
再び車に乗って鋸山登山口を目指しますが、豊受山方面だけはまだガスが取れていません。
大丈夫かな~?
朝が早いので、周囲はまだ何となく薄暗いですね。
でも薄暗い中にも赤や黄に色づいたカエデが視界に飛び込んできます。
帰りには西日が差すでしょから、撮影できるかな・・・・
7時25分、最後の未舗装の林道も走り、登山口手前の路肩に駐車します。
カタクリの時期にはあれほどたくさんの人が押しかけて登山口周辺は車でいっぱいになる鋸山ですが、今の季節は訪れる人もなさそうです。
登山口までは徒歩1分です。
7時31分、登山口を登り始めました。
いきなりの急登で足が悲鳴を上げます。
岡山の縦走は初めになだらかな道を15分ほど歩いたのが良いウオーミングアップだったのですが、ここは最初から急坂なのでちょっと辛いものがありますね。
急坂を5~6分登ったところで、下に林道が見えてきました。
林道がこんなところまで伸びてたっけ?と思いました。
鋸には今年の春は来なかったので、2年ぶりかな?
四国の山は鋸に限らず、ここ数年杉の伐採が盛んにおこなわれていて、そのために林道があちこちで伸びています。
登山道から少し離れたところに、ヤクシソウが咲いていて、この時期は花が少ないのでわざわざ登山道から外れて写真を撮りに行きます。
急坂をひーひー言いながら登っていて見つけたツルリンドウの赤い実。
こういうのがあると、急登も少しはましです。
シロモジの黄色い葉と、モミジの赤い葉が対照的ですね。
そういえば、岡山の山ではシロモジの黄葉を見ませんでした。
検索すると「中国地方ではまれである」とありました。四国の山だと標高1000m程度以上の山では実にポピュラーな木なのですが、意外でした。
剣山に行った時もまだ高い場所で紅葉していて、シロモジの黄葉をあまり見てなかったので、この秋初めてのシロモジの黄葉です。
こちらは四国にも多いコハウチワカエデの幼木。
一人前に紅く染まっています。
朝日を受けて光り輝くシロモジ・・・
今の季節は果実も見かけますが、数年前に山から拾ってきた果実を種まきしたところ、シロモジの苗木が我が家で育っています。
20分ほど急坂を登り続けたら、ようやく道が平坦になってきました。やれやれ・・。
見上げると、まるで一枚一枚が踊りを踊っているように見えるシロモジの葉・・・。
春の玉子色の花も可愛いですよね。
こちらは艶やかな色に染まったコハウチワカエデ・・・。
しばらく、落ち葉の積もったなだらかな道が続きます。
カエデの紅葉を下から撮影するPさん・・・。
ツルシキミの実も、もう赤く染まっています。
この登山道沿いには栗の木が多いらしく、栗のイガがいっぱい落ちていますが、たいていはイノシシが食べたらしく空っぽなのですが、たまに中身が残っています。
栗のイガの上に落ちている3裂した葉がシロモジの葉です。
葉脈のしっかり入った葉は栗の葉のようです。
学名としてはシバグリということになるのでしょうか。栽培種の栗よりも小さな実をつけます。
上を見上げると、まだ栗のイガを残した木があって、これがシバグリの木だとわかります。
知らなければ、コナラかアベマキと間違いそうですね。
拾って帰れば美味しそうな栗でしたが、一個や二個ではね(^_^;
今年は栗も豊作のように感じました。
8時21分、鋸山山頂に着きました。
確か山頂まで1時間弱と思いましたが、花も咲いてないのに50分かかりました(^_^;
標高は1017mで、阿讃山脈の山とほぼ同じぐらいの高さにになります。
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