早くも本格的な霧氷を楽しんだ寒風山、その6、白いサンゴ礁?
山頂に着いたのは11時50分でした。
登山口にはあれほど車があったのに、山頂には人影が見えない?と思ったら、風を避けて、みなさん山頂のちょっと下にいたようです。

↑誰もいないかと思われた山頂でしたが・・・・

良く見ると、山頂直下の祠辺りに数人いらっしゃいました。
少し余裕がありそうなので、お断りして、私たちも祠の近くで風を避けます。
祠は風穴になっているらしく、その周辺だけ雪が解けています。

この日のお昼は最上のコンビニで買った鯛めしのおにぎりとフリーズドライのクリームシチューです。
ここ数年、フリーズドライの食品がコンビニなどでもいろいろな種類が出ていて、冬の山では重宝します。以前は秋~春の山には必ずガスコンロを持参してましたが、900mlの山用のテルモスに買い替えたら、これが保温力が素晴らしく24時間後でも熱々のお湯です。ほんとに寒くなったら、もちろんガスコンロは必携ですが、厳冬期以外は何とかなりますね。
食後のコーヒーもしっかり飲んで、さて下山しようとしたら12時半でした。

山頂まで戻ってきたら、団体さんがどんどん登ってこられました。
Rさんは食後すぐに軽アイゼンを早々とつけましたが、私とPさんは最初はつけずに下ろうとしたのですが、思い直してやはりアイゼンをつけることに・・。
私の軽アイゼンは15年ほど前から使ってるもので、ワンタッチではないので、少々手間取っている間に・・・

PさんとRさんは、先に下って行ってるようです。

西峰への分岐手前で撮影をしていると、なんだか晴れ間が少し出てきたので、慌てて山頂方面へ引き返します。

海が見えるところまで引き返すと、なんと霧氷の向うに平野部と海が見えてるではないですか。

おまけにしまなみ海道まで見えてきました・・・
とはいえ、上空には黒い雲が・・・

再び、ガスが出てきて見えなくなってきました。
この日の予報の昼から晴れというのは平野部だけのことで、どうやら山には当てはまらなかったみたいです。

それでも、時間もあることだし、西峰にも寄ってみようということになりました。
登っていくにつれて、周囲は低木に霧氷がついて、まるで白いサンゴ礁みたいです。

ブナなどに霧氷がつくのと、趣がちょっと違いますね。

西峰は下からまともに風が吹き上げてくるので、エビの尻尾も超弩級です。
真冬でもこんなの見たことないですね。

エビの尻尾や霧氷は、風が吹いてくるほうにしかつかないのが、ここはあちこちから風が吹きつけるのか枝全体に霧氷がついています。

こういうのは何というんでしょう??

まるで、白いサンゴ礁の海底を浮遊しているようなPさんとRさん・・。
それにしても、風が冷たくて、頬が痛いほどです。四国の山に冬場も登るようになってから10年以上になりますが、こんなに寒いと思ったのは初めてです。頬の周囲の筋肉がこわばって、うまくしゃべれないというのも久々に経験しました。学生時代は北八ツでマイナス15℃を体験してるのですが、それ以来の寒さかな?
とても11月の四国の山とは思えません・・・

あまりにも寒いので、早々に下ることにします。

分岐まで下ってくると、ちょうど目の前を先ほどの団体さんが下っていくところでした。

28名もの大所帯のグループでしたが、お聞きしたら岡山の新見から来られたそうです。
「四国の山って11月でもこんなに雪が降ったりするんですか?」尋ねられましたが、もちろん、こんなことは異例なんですよと・・・。

それでも、さすがに雪の多い新見から来られただけあって、アイゼン装着されてなかったと思うのですが、皆さん滑ったり転んだりすることもなく、達者に下られていきます。

これはノリウツギのドライフラワー・・・

樹林帯に入ったら、少し歩きやすくなりました。

ツララは登ってきたときと比べても、全然、解けておらず、相変わらず寒そうな景色です。

難所の梯子場は、帰りは登りになるので、まっだ歩きやすいです。

岩場の下りに差し掛かりました。

登りの時と同じく、木の香温泉辺りは、はっきりと見えてますね。

でも、振り返る山は相変わらず真っ白です。

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