早くも本格的な霧氷を楽しんだ寒風山、その5、寒そうなシーンの連続
やがて、最初の梯子が現れる岩場のところに差し掛かりました。
秋にはダイモンジソウなどが可憐に咲く場所ですが、この日はなんとも寒そうな眺めでした。
↑なんともすごいエビの尻尾でびっくりしました。
霧氷の向うに稜線がうっすら見えていますが、先ほどよりもガスが出てきたようです。
桑瀬峠方面もガスがただ寄り始めた様子・・・
なにより風が冷たくて、長い間はとてもおれないので、早々に退散でした。
なおも登って行き、後ろを振り返ると、Rさんの後ろもびっしりと霧氷。
帽子が気になるのか、帽子に手をやるRさん。
そういう私も、毛糸の帽子から耳が出そうになると耳が冷たくて、何度も帽子をかぶりなおします。
これはドウダンの木かな?
かんざしみたいな花の跡と赤い冬芽が可愛い・・・
こちらはノリウツギのドライフラワーに霧氷がついて・・・
時折、霧氷の狭間から向こう側がみえるのですが、なんとも寒そうなシーンですね。
いや、実際にも寒かったのですが・・・
それでも、何もかもが霧氷に覆われた景色は物珍しくて、皆、寒くても心はルンルンです。
いつも「ブナの自然の寄せ植え」と呼んでいるブナが出てきました。
ブナの幹が横倒しになっていて、その上に様々な植物が植わっています。
9月に来た時にはこの木を見つけられなかったのに、こんなモノトーンみたいな景色の中で見つかるのも不思議・・・秋にはきっと、ブナの上でアキノキリンソウなどが咲き誇ったことでしょう。
見れば見るほど寒々しいシーンの連続です。
稜線を挟んで北側から冷たい風が吹きあがってきて、稜線の北側だけがものすごい霧氷やエビの尻尾の連続です。
この山が寒風山と呼ばれる訳がやっとわかりました。
それでも、山裾はガスがかかってないので、時折、霧氷越しに木の香温泉辺りが見えています。
いくつかの梯子場を登りますが、この日は最初から最後まで手袋が外せませんでした。
手袋を忘れたらきっと悲惨だったでしょうね。
風邪を避けようとしてどうしても態勢が低くなってしまいます。
10センチほどに発達したエビの尻尾・・・・
こんなすごいのは真冬の石鎚でもあまり見てないです。
というか、ふだんは快晴の日に登るので、昼間にはエビの尻尾もかなり落ちるのですよね。
この日は落ちるどころか、昼間でもまだ大きくなってるのでは?と思ったほどでした。
11時9分、最大の梯子場に差し掛かりました。
地面や岩が凍っていて滑りやすいので、下りは気をつけないと・・・
ちょっと手を抜いて、梯子場を前向きで下るRさん。
これは良い子は真似はしないでくださいね(^_^;
寒そうですが、美しい眺めですね。
最後の岩場ではなんと50センチ以上に伸びたツララも見えました。
これは真冬ですね、もう。
自宅を出るときの気温が11℃だったとはとても信じられない・・・
霧氷にぶつからないように、ここも態勢を低くして・・・
11時29分、樹林帯を抜けました。
とはいえ、山の陰になるので、風はこちらのほうが、まだましです。
辺りはガスっていて、視界はあまり利きません。
ササにも霧氷の縁取りがついて、綺麗・・・
岩の上に生えた草?にも霧氷がつくと別物みたいに素敵です。
山頂から下ってくる方とすれ違う場面もありました。
山頂直下の最後の霧氷のトンネルをくぐります。
これはコメツツジの霧氷?
よく来ている山なので、どのあたりに何が生えているか知っているからわかるようなものの、霧氷がつくと普段の姿とは一変するものですね。
うっすらと山頂方面が見えてきました。
あとちょっと・・・。
keitann様 こんにちは
記事最初の重厚な霧氷と、中ほどの10センチはあろうかというエビノシッポ、そして50センチ超えのつららなどたくさんの”見もの”が出て来ました。
霧氷のトンネルもこの寒さに良く似合います。
ここまで来ると、今度は寒さを楽しんでしまって見えますね。
投稿: ぶちょうほう | 2017-12-06 15:42
ぶちょうほう様、コメントをありがとうございます。
寒風山は梯子やロープなどがよく整備されていて、危険な箇所もないので、冬でも安心して
歩くことができます。
安心に歩けるからこそ、霧氷やツララやエビの尻尾を楽しむ余裕があるんでしょうね。
それに5時間もあれば登って下りられるという時間的な余裕もあります。
四国は冬場でも本州の高山と違い、寒さもそれほど厳しくないというのも、皆さんがあえて
冬の山に行く理由かもしれません。
投稿: keitann | 2017-12-06 22:13