カタクリを見に豊受山~鋸山周回、その3、早春の花々
この日の駐車地点の標高はおおよそ780m、豊受山の標高が1247mですから、この日登る標高差は500m足らずです。久しぶりの山歩きになるYさんのご主人にはちょうど良いぐらいの足慣らしになりそうです。とはいえ、最初の登りは結構きついですね。

↑それでも登山道から周囲を眺めると、あちこちにヤマザクラの花が咲いていて私たちは歓声を上げました。
足元にはツルシキミの白い花・・・

木々の芽がまだ点々と芽吹いたばかりの林の中を登っていきます。
このコースは豊受山の北斜面になるからか、春の訪れもまだ遅いようで、一見冬枯れのように見えますが、それでも早春の気配がそこかしこにあります。

桜だけでなく樹間にはミツバツツジの色も見えます。

落ち葉の中に芽吹いているこの双葉は一体何の双葉なんでしょう?

これはヤブレガサ?それともニシノヤマタイミンガサ?

やがて道は登りも緩やかになってきて、西へとトラバース気味に登っていきます。
GPSを見ると、2万五千図の破線の道とは少しずれているようですが、明瞭な道です。

この辺りもヤマザクラが多くて、目を楽しませてもらいました。

↑この画像だけ見ると、まるで冬の山を歩いているように見えますね。(^^;)

9時33分、フライパンがぶら下がっている場所を通過します。
豊受山といえば、フライパンがぶら下がっているので有名ですが、こんなところにもぶら下がっているんですね。

振り向くとYさんとPさん。
どちらかがフライパンを鳴らしてくださったようです。
そして先ほどから足元に白い花びらが落ちてると思ったら・・・

・・・頭上にはタムシバの花が咲いていました。

ミツバツツジも不思議なことに、標高を上げるほど開花が進んでいるようです。
これは上のほうが日当たりが良いから?

先ほどから道沿いにいっぱいハルトラノオの葉が出てきていたのですが、ここにきて咲いている花も見かけるようになり、大喜びです。

ツルシキミの赤い果実もまだ見ることができました。

そして、嬉しいことに、今年のお初のエンレイソウもあちらこちらで見ることができました。

↑エンレイソウを眺めているYさんとPさん・・
山はまだ早春、それも始まったばかりの早春ですね。ばか

9時48分、またまたフライパンがぶら下がっていました。
ということは、豊受山にはフライパンが3個?
歩き始めから1時間が経ちましたが、稜線に出てから休憩しようということになりました。

その後も、あちこちでハルトラノオの花が可愛く咲いていました。
この日の豊受山ほど、ハルトラノオの花をいっぱい見た場所はありません。

地味花ですが、コチャルメルソウも咲いています。

ズームしてトリミングしてみました。
チャルメルソウは種類によって花の色合いや形状が違います。

チャルメルソウは湿っぽい場所に咲きますが、そういう場所には猫の目の仲間も多いです。
↑これはタチネコノメソウかな。
この辺りは苔から水滴が滴り落ちているような場所で、確か水場といっていたような?

やがて、前方も明るくなってきて、稜線も近そうな雰囲気ですね。

稜線が近くなったら、シロモジの花も見えてき始めました。

ハルトラノオがいっぱいで気分はルンルンでdす。(^^;)

10時6分、見覚えのある植林帯へ出てきました。
そして、鋸山のほうから単独男性が歩かれてくるのにばったりお会いしました。
向こうも、変なところで話し声がするので、驚いたようです。
この辺りが豊受分岐ということでしょうね。

向こうのほうは自然林になっていて暖かそうなので、あそこで一服するとしましょうか。

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