塩塚峰でススキと花を楽しむ、その1、車道沿いの花
早く遠出に出かけたいと思いながらも9月末は野暮用がいくつもあって、出かけるに出かけられませんでした。
9月28日は予報では天気が良さそうですが、この日も午後3時から野暮用があります。とはいえ、山仲間のPさんがお誘いのラインをくれました。午後3時までに帰ってこられる山というと里山ぐらいしかありませんが、「塩塚峰はどうですか?」とのこと。
塩塚峰というと、ずいぶん前に一人で車で散策に出かけたことがあります。
その時の記録を調べたらなんと2006年9月10日のことで、12年も前のことでした。
当時の記録はこちら。
↑この日は願ってもない青空で、車で塩塚高原駐車場まで行くと、東屋があります。
東屋からススキ原に沿って塩塚峰山頂まで歩く途中、東屋方面を振り返った様子です。
ススキが素晴らしいですね。
さて、当日はほぼ車散策で時間もかからないということで、いつもの大野原インター近くの某所に9時集合になりました。私は一度しか行ったことがなかったし、その時も徳島の山城町方面から入っているので、時間配分はPさんにお任せします。
↑新宮インターを下りて県道5号をしばらく北上すると、「塩塚高原」という道標が出てきますので右折します。そこからは民家の間を縫うようにくねくねと登っている車道をぐんぐん登っていきます。
以前、訪れた時も徳島側からの車道沿いに民家が結構あったのだけは覚えてましたが、あとは雨やガスガスで記憶がほとんどありませんでした。
山道をしばらく登ったところで、行く手にススキが輝く山頂方面が見えてきたので、車を停めてもらいました。
↑山裾に棚田らしきのが見えていて、稲刈りが終わってすでにハゼ干しをしているのが見えています。
コルチカムの花が一輪・・・
コルチカムは机の上に置いていても花が咲くので有名な花ですが、今回の遠征で信州方面を車で走っていると、あちこちで群れて咲いているのが目についてとても綺麗でした。
もちろん、植えてあるのですが、たぶん放置していても毎年良く咲く花です(私はまだ育てたことがないですが)
↑そして、こちらがススキで輝く山頂方面です。
以前来た時は、ガスでこういう光景は全く見えなかったので、感動しました。
塩塚といえばススキとは聞いていましたが、こんなに大規模なススキ原なんですね。
その後しばらく、山道を走っていたら今度は道沿いに赤いイタドリの花が見えました。
ベニイタドリで、別名メイゲツソウとも呼ばれます。ここまで赤いのは珍しいので、Pさんに頼んでまたまた車を止めてもらいました。
普通のイタドリとメイゲツソウのツーショット。
車を停めると、必ずその周辺も見てみますが、なんとハガクレツリフネも咲いていました。
これは香川の山では見られない花です。
すっかり果実になったヌスビトハギ・・
嬉しいことにアケボノソウも咲いていましたが、ここでも台風のせいか倒れまくりです。
香川の県境で見た時よりもかなり咲き進んでいて、咲いている花の上に蕾のように見えるのはすでに咲き終わりかけたものです。
ほかにも歩いているとマタタビの果実発見。
虫こぶのついてない果実です。
その後車で少し進んでは、花を見て停まるの繰り返しでした。
↑シモバシラの咲いている場所もありました。
前回香川の山で見たのは9月8日のことですから、そろそろ終盤のようです。
シモバシラは長い間憧れていた花でしたが、ここ数年、四国のいろいろな山で見ることができました。
山地にお約束で咲いているアキチョウジの花。
ちょうど見ごろで綺麗です。
この紫色の色合いがなんとも言えませんね。
ここからも見上げると稜線方面のススキが綺麗・・・
↑そうこうするうちにヒキオコシの花が出てきました。
9月半ばの梶ヶ森では咲いてないな~と思ったのですが、やはり9月下旬にならないと咲かないのですね。1株見かけたと思ったら、その後大株がいくらでも出てきて驚きました。
丈の高いのは私の背丈を完全に超えています。何でもないような花ですが、これも香川では見かけませんね。ヤマハッカ属で花はキツネ顔をしています。
車道から見上げるススキが素晴らしい・・・
考えたら今年の秋は台風ばかりで、こういう青空があまり見られませんでした。
銀色に輝いています。
車道沿いの日陰になる場所ではアキチョウジもいっぱい咲いています。
この日は草刈の方が入っていましたが、こういう綺麗な花はちゃんと刈り残してくれているんですね。
やや色の淡い白花に近いアキチョウジもありました。
シロヨメナも花盛りです。
キバナアキギリも咲いていて、いろいろな花が車道沿いで楽しめます。
寒風山では8月末から見ていたアキノキリンソウですが、ここではまだ咲き始めでした。
これはコウゾリナ?
この姿かたちだと、それぐらいしか思い浮かびません。
keitann様 こんにちは
この記事の上から4番目の写真では、塩塚峰に雲がかかったように錯覚しましたが、あれはススキの穂波なんですね。
なるほど大規模なススキの原ですね。
昔はここから刈り出して茅葺屋根の材料にしていたのでしょうね。
塩塚峰は標高1043米ということで、手ごろな高さのようですね。
車で走る山道沿いにも出てくる出てくる・・・・びっくりしました。
もうこれだけでも、この山地に来ただけのことがありそうです。
投稿: ぶちょうほう | 2018-10-15 17:39
ぶちょうほう様、こんばんは。
塩塚峰には最初に来た時がガスで展望も何もなく、この素晴らしいススキ原もまったく
見ることができなかったのです。
なのでそれ以来、塩塚峰に行こうという気が失せていたのですが、気十数年ぶりで
山仲間の方が誘ってくれたおかげで、塩塚のススキの魅力をようやく知ることに
なりました。第一印象というのはやはり大事ですね。
四国の山地には小規模のススキ原はたいていどこの山にもありますが、これだけの
規模で広がっているところは見ないですね。
花もいろいろと咲いていて楽しめたのですが、なんといってもススキに圧倒されました。
投稿: keitann | 2018-10-15 21:56