8年ぶりに足摺岬へ、その4、アシズリノジギク群生と野生のサザンカ
お寺でお参りを済ませたら、もう一度今度は天狗の鼻方面に行くことにします。
この頃になってようやく以前の記憶が蘇り、確か天狗の鼻方面にアシズリノジギクが多かったことを思い出したのです。
↑ヤブツバキの藪に覆われた遊歩道をしばらく歩いていくと、思った通り、アシズリノジギクが咲いている開けた場所に出てきました。
因みにヤブツバキは今まで藪の中で咲いているからヤブツバキというのかと思い込んでいましたが、今回、足摺岬で頭上をすっぽりと覆っているツバキの葉を見て、藪を作るからヤブツバキなんだと思いいたりました。頭上を覆い隠すように繁っている艶々の緑の葉は雨がもし降っても大丈夫だろうと思えるほど・・・
そうそう、この場所からは灯台がこんな風に見えてましたっけ。
この日は散策する人とでほとんどいなくて、貸し切り状態の足摺岬です。
寒い日とはいえ、さすがに歩いていると汗ばんでくるほど…やっぱり南国ですね。
遊歩道沿いに豪勢に咲いているのはどちらかと言うとノジギクに近いようだったので、あまり熱心に撮影はしませんでしたが、雰囲気満点には違いないです。
こちらは典型的なアシズリノジギクと思われる花で葉の縁は白いだけでなく強く巻き込んでいます。
頭花の舌状花もあまり長くなく花が丸くて、これも典型的なアシズリノジギクの特徴かなと思っています。
岩場を好むんですね。
まるでラシャのような分厚い葉っぱは見覚えがあると思ったらラセイタソウです。
前は確か室戸岬で見たような?
いつも12月ごろにしか来ないので、花はまだ見たことがないですが、ヤブマオとよく似たような花が咲くようです。
アシズリノジギクは蕾もあって、ラッキーなことに丁度見ごろの時に来られたようでした。
自宅のアシズリノジギクはとっくに咲き終わっていましたが、やはり高知でも暖かいところですから一か月は花の時期が遅いのですね。
帰ろうとしていたら、皇太子殿下の和歌が刻まれた歌碑が立っていました。
調べたら昭和51年に足摺岬に立ち寄られた後、昭和52年の歌会始で詠まれた歌だそうです。
まだ皇太子殿下が結婚される前のことですね。
その皇太子殿下が来春は天皇陛下となられるわけです・・・・
海をバックに何とかアシズリノジギクを撮影しようと頑張っているPさん・・・
海をバックにアシズリノジギクを撮るなら、やっぱり高茂岬かな~?などと思ってしまい、もう一度高茂岬に行ってみたいと思ったことでした。
足元に群れ咲くキクを眺めながら、満ち足りた思いで車へと向かいます。
探していたフウトウカズラの実はジョン万次郎の銅像の近くにたくさん実ってました。
駐車場に帰ってきたら、すぐ近くで停まった車のドアが開くと同時に猫たちが駆け寄ってきました。
なんと、猫たちに餌をやっているおじさんなのでした。
真っ白に咲くキクの傍らで人が来るのなど気にもかけず美味しそうに餌を食べる猫たち。
足摺の猫はたくましいですね。
帰り道は久々に野生のサザンカが見たくてスカイライン経由で帰りました。
久しぶりだったもので、サザンカの咲く場所をはっきりとは覚えてなくて、Pさんにしっかり見ててねと頼んで走ります。
すると、群生ではなかったですが、ぽつぽつと咲くサザンカを発見。
素朴な花です。
まだ蕾もありましたが、今年は裏年なのかな?
↑因みに我が家の庭のサザンカですが、庭が古いのでこのサザンカもこ昔ながらのサザンカで原種に近いものと考えています。やはり今年は花数が少ないのが野生のものと同じだったので、不思議なものを感じます
辺りはすでに薄暗くなっていて、はっきりと確認しませんでしたがヤブムラサキらしき果実も見つけました。
いつかはスカイライン沿いに登山口があるという白皇山にヤッコソウも見に来たいものです。
カーブの多い道を走っていたら、見えている景色が足摺岬より西の方角なのか東の方角なのかすらわからなくなってしまいました。
時刻は16時半。香川に帰ってきたのは19時半をまわっていました。
こんばんは
アシズリノジギク 愛らしい野菊ですね
海岸沿いの岩場や草地に自然に生えて 厳しい条件の生えた土地に順応して花を咲かせる
逞しいのにこんなにかわいい花
野の花が観る人の心をひきつける魅力はそういうところなのでしょうね
葉の縁の白さも独特ですね
山茶花は園芸品種の花木と思っていましたが 日本原産の自生の木なのですね
白の清楚な山茶花 まばらに咲いているのが似合うような・・・
そうそう 初めて目にした香川県のシマカンギク 陽射しを受けて金色に輝いていましたね
高知には竜馬空港もあり一っ飛びで行けそうですが 新幹線で行くしか頭になくて 乗り鉄子なのかも(笑)
再びの四国へ 夢を叶えたいです
今年もたくさんの山風景 花風景 知らなかった花の名前 見せていただきましてありがとうございました
投稿: あかね雲 | 2018-12-21 21:20
あかね雲さん、こんばんは。
高知の海岸線にたっぷりと咲くノジギクも良いものですが、アシズリノジギクは
花が丸っこくて小さく、葉も独特で、やっぱり魅力的ですね。
我が家のアシズリノジギクを今日、見てみたのですが、葉の縁は白いけど以前より
白いのが目立たなくなってしまいました。キクの花はすぐに交雑してしまうので
もとの株を株分けなどで維持することが大切です。
足摺岬にもアシズリノジギクとはちょっと違う白いのも咲いてましたが、やはり
ノジギクと交雑するのだと思います。
野生のサザンカは以前見に来た時はもっと咲いてましたから、今年は裏年のようです。
それでも園芸種みたいに早くからは咲かないし、素朴な花ですよ。
この秋に築140年という友人の実家が取り壊されてしまい、そのお庭に咲いていた
サザンカの花を7年ほど前に友人のお母さんからいただいたのがありました。
白い花に刷毛ではいたように淡い紅が入るサザンカですが、築140年の家の庭の
花ですからやはり古いサザンカだったようです。家を取り壊すのと一緒に、そのサザンカも
切り倒されたようで、いただいた子株を私の実家の畑に植えておいたのが何とか生きて
います。花や木にもそれぞれ思い出や歴史があって、年を経るごとに大事に思えます。
狭い四国ですが、瀬戸内側と太平洋側とでは植生も全然違い、風土や食べ物も違うのが
面白いでしょう?またぜひ訪れてみてください。
投稿: keitann | 2018-12-21 23:28
keitann様 こんにちは
四国の果ての足摺岬は中京圏からは遠いところですが、四国に住む御身にとっても遠い場所のようですね。
距離はどのくらいの場所にありますか?
まだ高速道路が全部届いていないようですから、そういうことも強調されるようですね。
愛知県に住む者にとっても、紀伊半島の先端は随分遠く感じるのと同じようなことなのでしょうね。
久しぶりに訪れたそんな岬とそこまでの道のりでしたが、咲くべき花は咲いていたようで、お約束の眺めに再会できてよかったですね。
帰宅の時間はもっと遅くなるかと案じていましたが、意外と早い時間に仕上がりましたね。
投稿: ぶちょうほう | 2018-12-28 14:18
ぶちょうほう様、こんばんは。
足摺岬までは我が家からは150キロぐらいあるでしょうか。
高速がまだ途中までしか開通してなくて、そこから先が長いですね。
高速は宿毛を通ると思うので、足摺方面へは伸びないと思いますが、それでも
旧中村まで開通したら30分は短縮されることでしょうね。
半島の先端というのは険しい山間部と同じで、交通の便が悪く、過疎の地になりやすい
ようです。とはいっても足摺岬は高知では有名な観光地ですから、そこそこ訪れる人は
いるのではないかと思いますが・・・
見たかったアシズリノジギクを見るには良い時期に訪問できたと思います。
以前はこれ以外にもムラサキセンブリの自生地にまで立ち寄ったりしていて、帰宅したら
真っ暗というのが多かったです。
今回も真っ暗は真っ暗ですが、夏場ならまだ明るいうちの帰宅だったことでしょう。
何しろ一年でもっとも日暮れの早い時期に訪問するのですから、仕方ないですね。
投稿: keitann | 2018-12-28 22:26