干支の山に絡め、五色台を周回する、その2、急坂を登り台地に出る
五合目の少し上に展望の良い岩場があるので、そこで最初の休憩を取りました。
10分ほど休憩した後、今から急坂が始まるのですが、その前に、こんなものが目に留まりました。
↑綺麗な色をしたウスタビガの繭が目の前にぶら下がっていました。
今頃の季節だと、ウスタビガの繭もあまり綺麗な色をしてないのが多いですが、これはまた綺麗な色でした。抹茶色とでも言いましょうか、抹茶のおやつが欲しくなりそうな色合いです。
休憩でおやつを食べたばかりだというのに、こんなことを考えるのも我ながら情けないですが(^^;)
それにしても自然の造形の妙というありきたりの言葉しか思い浮かびませんが、花の咲いてない今の季節でも、神様は美しいものを見せてくださいますね。
そろそろ急坂が始まりましたが、これはまだ序の口。
数年前まではこんなにザレてなかったのに、今年の大雨のせいか、直径5センチほどの石がざらざらと出てきています。滑りやすいので要注意です。
登山道周辺にはダンコウバイの木が何株かあって、花芽がもう大きく膨らんでいます。
同じクスノキ科のシロモジやクロモジに比べると大きな花を咲かすダンコウバイは花芽も一際大きいです。
振り向くとロープを頼りに登ってくるRさんとPさん。
この日は気温低めだったのに、汗が出てきました。
五合目から15分ほど登った場所を右手に行くと展望の良い場所があるので、立ち寄ろうとトラバースしかけたら、後ろから団体さんが登ってきました。
それもずいぶん人数の多い団体さんです。
どちらからですか?と尋ねると、徳島からですが、混成のパーティーだそうです。
やはり干支の山ということで、登りに来られたんですね。
皆さん「この急登はどういうこと?」と言いながら必死で登って行かれます。
横から眺めると45℃以上の勾配がありますね。
「懺悔 懺悔 六根清浄」と声を出しながら登っている男性も・・・
展望台へのトラバース道沿いにはまだシマカンギクが咲き残っていました。
横に10mも歩けば展望の良い場所に出ます。
眼下に国分寺の街がよく見えています。
東のほうに目をやれば、これまた急登で有名な六ツ目山とその後ろに堂山。
肉眼では仏生山のクレーター五座も見えていて懐かしい・・・
画像ではあまり写っていませんが、阿讃山脈もよく見えています。
あれが大川山、あれが竜王山であそこが大滝山?などと山座同定するのも楽しいものです。
展望を楽しんで再び登山道に戻ろうとしたのですが、先ほどの団体さんがまだ登られています。
30名近くの大所帯だそうで、これは時間がかかりそう・・・
まだ最後尾の2人がいるとのことですが、間隔がかなり空いていたので、割り込みさせてもらいます。
私のすぐ前を登っている男性がいらっしゃったのですが、この方も団体さんではなく地元の国分寺の方で単独で来られたとか…地元ですが猪尻には初めてきましたと仰ってました。
まだ綺麗なシロダモの果実。
花のない季節なのでリュウノヒゲの青い果実も撮影しておきますか。
10時48分、猪尻山の三角点横を通過します。
周辺が綺麗に草刈されていました。
三角点を通過すると、ものの5秒で五色台の台地に飛び出します。
あの団体さんの方たちが、ここで休憩されていましたが、私たちは展望台で休憩したも同然なので、このまま進むことにします。
団体さんの方たちは出発の時にはホラ貝を吹いていたので、もしかしたら剣山とか石鎚山のお山開きに伸びられている信者さんたちなのかな?
昔はパッとゴルフ場があった場所は今では太陽光発電のパネルが設置してありました。
その横の車道を歩きます。
ここからは今までとは打って変わって、しばらくは車道歩きです。
車道を東に歩いていくと、大平山の三角点があるのでそれを目指します。
五色台は台地状の山なので、いったん登ってしまえば、あとはアップダウンはあまりないので、あとは楽勝のはず。
黒い実はスイカズラの実ですね。
今度は綺麗なサネカズラの実が出てきました。
五色台にはツル性の植物も多いです。
こちらはツルウメモドキで、秋に来た時はあちこちで綺麗な果実が見られました。
こんにちは。ウスタビガの繭が見られましたか。ここ数年見ていないので、今冬は久し振りに見てみたいと思っているところです。探そうと思うとなかなか見つからないものです。
投稿: 多摩NTの住人 | 2019-01-09 08:23
多摩NTの住人様、こんばんは。
こちらではウスタビガの繭はたいてい年に一度ぐらいは見ることができます。
こちらでは冬場は里山歩きが多くなるし、花も咲いてなくて木々が葉を落とした
今の時期はチャンスですね。
私も特に探してなかったのですが、そういうときに目に留まりますね。
投稿: keitann | 2019-01-09 22:24