雪山の翌週は高知の山で春を先取り、その3、コショウノキの花
蟠蛇ヶ森の山麓には集落があって中腹近くまで人家があるので、車道だの畑の中の道などがあちこちで複雑に交わっています。
今回も車道のような道を歩いていたと思ったら、また畑の中の道を歩くことになりました。
↑いろいろな柑橘類の木がだんだん畑に作られていて、なんとものどかな眺めとなっています。
急な坂を登っていきます。
この頃には厚手のウエアを2枚も着ているのと、毛糸の帽子のおかげで体がオーバーヒート気味でした。
だんだん畑の間の細い道を辿っていきます。
皆さんの視線の先は海かな?
足元ではシロバナタンポポが全開ですね。
3人は結構早いペースで登っていくのですが、登りが最近苦手な私は皆さんより少し遅いペースでついていきます。足元の赤っぽい葉の間にテイカカズラの綿毛が見えていて、この赤い葉はやっぱりテイカカズラなんだな~と思いました。
里山でも地面を這いずっているのをよく見かけるのですが、テイカカズラには木に絡まるツルタイプもあれば、このように地面を這いずる這性のタイプもあるんですね。
あっちを向いて咲いているヤブツバキ・・・
下のほうでは何やら話し声が聞こえていて、あとから車道を団体さんが登ってくるようです。
そろそろ車道に出合うかなと思ったら、ようやく車道に飛び出しました。
見覚えのあるベンチというか椅子が設置された、お馴染み、蟠蛇ヶ森の展望所です。
ここは確か菜の花と海が一緒に見える場所でしたね。
荒々しい太平洋もこの日は波が穏やかで、まるで春の海ですね。
Pさんは座り込んで眺めを楽しんでいます。
私もウエアを一枚脱ぎ、毛糸の帽子も脱ぎます。
まだ2月前半というのに、春本番の暑さで、のども乾いていて冷たいお茶をごくごくと飲みました。
お馴染み、菜の花と須崎湾・・・・
私たちの後から単独の男性が一人登ってこられましたが、ここでは休憩も取らず、どんどん上へと登って行かれました。
11時20分、私たちも山頂に向けて再び登り始めます。
車道のすぐ上が鉄塔で、ここからはいよいよ山道となります。
先ほどから後ろに来ていた団体さんに先に行っていただこうと思うのですが、団体さんも休憩を取るようなので、私たちも先へと登っていきますが、結構な急登です。
石灰岩地なので辺りにはオモトが多いです。
高知の山ではよく見かけるオモトです。
すっかり咲いているヤマアイの花・・・
確か以前は鉄塔から少し登ったところでコショウノキを見ていると思っていましたが、登っても登ってもなかなか現れません。
すると・・・
Aさんの声で「咲いてますよ」
良かった、コショウノキの花に何年ぶりかで会えました。
登るにつれて道の傍らにぼつぼつと咲いています。
ここ何年か蟠蛇ヶ森に登ってなかったので、なかなかコショウノキの花に出合えませんでした。
香川の山や、岡山の山でも木は見かけるのですが、香川や岡山は気温が低いからか2月や3月でもなかなか咲いている花に会えないのです。
この日は出発が遅かったので、陽射しが強くて、良い状態で写せたのが何より・・・
花数はジンチョウゲよりもずっと少ないのですが、それが上品で楚々とした感じです。
我が家の庭には白花の沈丁花も咲きますが、コショウノキの花のほうが趣があって、私は好みですね。
登るにつれて石灰岩の大きな岩がごろごろとしてきます。
石灰岩を好むというマムシが春以降はさぞ多いだろうなと思って、なかなか冬以外は足が向きませんが・・・
先ほどの団体さんが追いついてきたので、先に行っていただいたら、なんと中高生の男の子たちでした。中高一貫校の山岳部の生徒さんだそうです。
ヤブツバキも控えめな咲き方で、好感が持てます。
上のほうにもコショウノキが咲いていました。
以前来た時は上のほうの株はまだ咲いてなくて印象に残っていませんでしたが、上のほうもまずまず株があるようです。
陽だまりではタチツボスミレも一足早く咲いています。
皆さんに遅れて、やっとのことで車道に出ました。
クサイチゴの花ももう咲いていてびっくり。
これはソメイヨシノが咲くころの花と思ってましたが・・・
ここから眺める須崎湾は、かなり高くまでやってきたとわかる眺めです。
この後しばらく車道歩きが続きます。
数年前にここを下った時は車道がずいぶん荒れていて、四駆でもあまり走りたくない道だなと思った記憶がありますが、今回は車道は土が入れられたか、かなりましになっていました。
手の届かない場所で、タカネハンショウヅルの果実を発見。
秋にも来られるとよいのですが・・・
そして、今年はまだ見てなかったフキノトウを見つけました。
今季初なので嬉しかったです。
帰り道で少し頂いて帰るとしましょうか。
車道からショートカットの道へと入っていきます。
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