ファガスの森から春の砥石権現へ、その6、帰りは久しぶりに傘差し歩きで
のんびりとお昼ご飯を食べたら、下る前にカタクリを本腰入れて撮影します。
何しろ、カタクリみたいに小さな花はザックを背負ったままだとしんどくて、ろくな画像が撮れないのです。
↑時間もまだ早いので、のんびりと撮影します。
↑ちょっと色の淡い個体。
Wの模様が良く出ています。
12時18分。
静かな鹿舞ダキ山の尾根を下り始めます。
あれだけ撮影したのに、まだ足りないと見えます(^^;)
木々が影を落として良い雰囲気・・・
スミレの種類を見そびれましたが、カタクリとスミレのツーショットは珍しいかな?
12時40分、登り返しの後、再び砥石権現へ。
帰りにはもう人影もありません。
ヤマネコノメソウ??
綺麗なピンクのラインが入ったコミヤマカタバミ。
稜線を離れて、鞍部までトラバース気味に下っていきます。
目の前に結構な高さの山が見えてきました。
あれがファガスの森から最初に登った西砥石権現??
あそこ迄登り返さないといけないのです。
何しろ、だらだらと長い下りを下ってきたので、そのぶん登りが待ってるわけです。
数年前に来た時は登り返しを登った記憶がないと思ったら、ここから林道登山口に下ったのでした。
Pさんに今回は林道へ下らないの?と尋ねたら、今日はピストンですとのこと。
昼間では良い天気だったのが、鞍部辺りまで下ってくると曇り空になってきました。
え?今日は一日中、晴れじゃなかったの??
しかも雲の色が黒いので、もしかすると雨になるかも・・・
これは自信ないけどマルバコンロンソウかな?
13時10分、鞍部迄下ってきました。
これから長い登り返しの始まりです。
登りだしてすぐに、案の定、ぽつぽつと雨粒が落ちてきました。
この日は私はポンチョを持っていましたが、小雨なのでとりあえず傘を出して傘差し歩きにします。
この日はピストンで道の様子は往路でよくわかっているし、傘を差しても十分歩ける道です。
学生時代の山歩きは良く傘をさして歩いたものでした。
何しろ50年近い昔はろくな雨具がなかったのです。
10月末の赤石岳稜線を雨に降られながら傘をさして歩いたのですから、今頃の人から見ると信じられないでしょうね。低体温症一歩手前でした。
この日はむしろ、雨具を着ていたら暑いぐらいだったでしょうか。
登り返しは急坂ではなく、ゆるゆるとした登りだったので、助かりました。
手がふさがっているので、写真を撮ることもなく黙々と登ります。
幾つか、山頂らしきのを越えていきます。
時折、薄日もさしてどうやら通り雨だったようです、やれやれ
山頂表示も何もありませんが、この辺りが西砥石権現と思われます。
標高は1457mあります。
時刻は14時19分。
西へと尾根伝いに行けば川井峠方面へ下れるとか・・・・
下りでは雨もほぼ止んだので傘を畳みます。
オオカメノキの花が行きは青空の下で見ましたが、帰りはしっとりと水滴をまとい、それはそれで表情が変わって楽しめました。
こんな急坂を登ってきたの?なんて言いながら、下ることしばし。
すぐにファガスの森の屋根が見えてきました。
14時44分、ファガスの森に下ってきました。
お腹も少し空いたし、雨で空気がひんやりしてきたので、コーヒーとケーキでもいただきますか・・
残念ながら、連休中は大盛況だったためケーキを作る暇がなかったそうで、ケーキにはありつけませんでしたが、持参のお菓子とコーヒーで一休みです。
ちょうど地下足袋王子様はじめスタッフの皆さんも休憩中だったようで、周辺の花の話などいろいろとお話を伺うことができました。
コーヒーとケーキで体も心もほっとしたところで、帰途に就きます。
丁度、ファガスの森の前にはジムニーが集合していました。
帰りは時々車を停めてもらい、登りで目をつけていた花を見ます。
コガネネコノメソウの大群生かと思ったのは、見てみたらヒメレンゲの花でした。
横にはシロバナネコノメソウの花の後・・・
雲早トンネルを越えてからはこれも登りで見ていたフウロケマンの群生を見ます。
小さなユキモチソウも咲いています。
フウロケマンは群生で咲いていました。
花が終わっているので、同定できませんが、ヨゴレネコノメ??
さすがに雲早トンネルから下は新緑の道となっていました。
帰りも我が家までは2山越して帰りますが、遠くても年に一度ぐらいは来る価値のある山々ですね。
カタクリは何度見ても良い姿ですね。シロバナネコノメソウという種は知りませんでした。ネコノメソウの仲間はいろいろありますね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2019-05-30 08:29
多摩NTの住人様、こんばんは。
カタクリは関東辺りだと、ちょっとした丘陵地に咲くのでいいですね。
四国だと、カタクリを見るために登山しなければいけませんが、山地で見るカタクリは
可愛いものです。
シロバナネコノメソウは名の通り白い花を咲かせるネコノメソウでシベが紅くて可愛いです。
今年はごく早い時期に行き過ぎたのと、今回みたいに遅すぎたのとで丁度の時期を見て
いません。
高尾山に咲くハナネコノメソウはシロバナネコノメソウの変種だそうで、ハナネコノメソウも
一度は見てみたいものです。
投稿: keitann | 2019-05-30 22:26
keitann様 こんにちは
山歩き中には雨には遇いたくありませんね。若い頃はいろいろ強がって雨と向き合っていましたが、やはり素直に言うと雨は御免ではないでしょうか。
ところで、傘をさして山道を歩くのはことのほかに快適ですね。まず涼しさが抜群で、夏ならば病みつきになりますね。
しかし、稜線に出て、少しでも風があると約に立たなくなりますが・・・・。
”地下足袋王子様”とはなんともアンバランスなネーミングです。
写真を拝見するとお顔は地下足袋にマッチしますが、王子様よりも財津一郎に”ヒジョーに”近いと感じました。(冗苦・・・・・笑)
でも彼のブログにはとてもセンスの良い写真があふれていますね。
投稿: ぶちょうほう | 2019-06-05 11:43
ぶちょうほう様、こんばんは。
山行の日を選べるようになった今、あえて雨の日には山には入りたくないのが
本音ですね。
私もちょっと前までは梅雨時に咲くタカネバラを見に行ったりして、カメラをよく
壊したものでした。
傘はすぐに出せるし、仕舞うのも簡単だし小雨で道が良ければ傘をさしての歩きは
選択肢の一つだと思っています。仰るように雨具は蒸れるのでどうしても暑いですし
地下足袋王子さまは四国の岳人なら知らない人はいないようです。
私も以前からお名前は存じ上げていたのですが、ご本人にお会いしたのは初めてです。
この界隈の植物への造詣が深く、ご自分が撮影された画像で図鑑的なものも発行されて
いて拝見しましたが、撮影がお好きな方のようです。
投稿: keitann | 2019-06-05 22:58