フクジュソウを見に、祖谷を駆け巡る、その1、フキノトウに喜ぶ
2月下旬にも新しく天皇誕生日がお休みになったので、3連休がありました。
いつもの3人組のRさんはお孫ちゃんが来るとのことで、今回はPさんと二人で、どこへ行こうか?と相談をしていました。最初は粟島の城ノ山にでも登るかな?と思っていたのですが、粟島は近くていつでも行けるので、考え直して祖谷にフクジュソウを見に行くことになりました。
天気は連休二日目と三日目は快晴ですが、Pさんの都合で23日に出かけることに。
フクジュソウは日が射さないと開かないのでそんなに早く着いても仕方ないですが、一応、財田の道の駅に7時半集合とします。自宅を出るときの車の温度計はなんと9℃もありました。これなら道が凍っている心配はなさそう・・・
道の駅からはPさんの車に乗せてもらって出発します。
気温が高いからか、いつも吉野川に出ている川霧も出てなくて、遠くの山も比較的よく見えています。
フクジュソウが咲く山と言えばいくつかありますが、まずは鶏足山に行こうとPさんが言います。
鶏足山には、私は10年ほど前に一度行ったきりですが、その頃は(も?)マイナーな山だったと思います。今度、自分の記録を調べたら13年前の2007年に行ってました。その時の記録はこちらです。この時同行されたのは今は亡き山友達のTさんでした。
↑三か所で眺めたフクジュソウのうち、いちばん良く咲いていた場所のフクジュソウです。
ここは山ではないですが、亡きTさんと一緒に、何度もフクジュソウを見に来ている場所です。
さて、鶏足山というと、私は祖谷街道を走り始めてすぐにあるタイヤ屋さん手前から入る道しか知らなかったのですが、Pさんの話では国見山入り口から入れば良いそうです。結構、ややこしい道だな~と思いましたが、要所要所には標識が出ているので、わかると思います。
集落を越えると、でこぼこのある悪路になってきました。Pさんが「一人でここに来るときは気色悪いんよ」と言います。私も、かつては一人で赤星のダートな道や笹ヶ峰登山口に至るダートな道を普通車で行っていたのでした。よく行ってたな~と我ながら思います。
車窓からタカネハンショウヅルの綿毛が見えたので、Pさんに車を停めてもらいました。
いつもだと、ユキワリイチゲの偵察に行ったときに見ていますが、今年はまだユキワリイチゲを見に行っていません。なので、これがタカネハンショウヅルの綿毛はお初なのです。
花だけは、夏の退院の後、気分が良かった時に県境の山で何とか見ていましたが・・
タカネハンショウヅルの綿毛の下にはフキノトウがいっぱい。
これもお初ですね。
摘んで帰るにはちょっとトウが立ちすぎている?
被写体としてはこのぐらいが良いのですが・・・
探したら、てんぷらに頃合いのが5つほどあったので収穫します。
今日の夕食のてんぷらになって、お腹に入りましたが、ほろ苦い味は大人の春の味ですね。
9時20分、鶏足山のキャンプ場に到着です。
懐かしい・・・・
この東屋は見覚えがあります。ここでお茶休憩しましたっけ。
行場に行くには東屋から山のほうを見て正面から登山口がありますが、今回はフクジュソウが目当てなので、東屋の近くの階段を登っていきます。
ルートはフクジュソウの自生地をご存じのPさんに任せて、私は後をついていくだけです。
何しろ私が登ったのは11月末で、フクジュソウは影も形もなかったのです。
杉木立の下ではお馴染みのミツマタの株がありますが、まだまだ蕾です。
最初は杉の植林の中を登っていきます。
植林帯を抜けると、登り始めて10分ちょっとで、ロープが張った場所があって、フクジュソウが点々と見えています。
ロープがあるので、望遠で引き寄せて・・・
地形としては緩やかな沢になっています。
やっぱり水が必要なので、尾根よりも沢に多いということ?
まだ日が射してないので、花がおねんねしてますが、日が射しさえすれば開きそうな花もたくさん・・・
シカが食べないマツカゼソウが蔓延っていて、フクジュソウを撮影しようとすると邪魔になりますね。
祖谷の山はマツカゼソウが蔓延りすぎています。
ロープに沿って登っていると、足元に何とカメラが落ちていました。
結構大きなコンデジなので、こんな大きなものを落として気づかないのも不思議だねとPさんと話しました。
Pさんが試しに電源を入れてみると電源は入りますが、エラーが出てすぐに電源が落ちました。
地べたに落としたままだと、湿気で傷みそうなので、近くの木の枝に吊るしておきました。今週は晴れマークばかりだと思ったので、そうしましたが、雨も降りそうです。防滴機能のあるカメラだとよいのですが・・・
少しだけ開いたフクジュソウ
この後陽射しさえ出れば、ぱーっと開きそうですが・・・
keitann様 こんにちは
長く山をやっていると、山友達を亡くすこともありますね。でもそれが同行の山行時ではなくて、それが平地で、別の生活の場所で友を失うのでしたら、一つの気休めにはなりますか。
そういう友への懐かしい気持ちを持って山に入るのも供養になるのではないでしょうか。
フクジュソウは四国ではいくつか生育の場所があるようですね。
それを選ることが出来るのも一つの幸せではないかと思いました。
フキノトウを摘めてラッキーでしたね。
記事の一番下の写真は次に期待を持たせてくれるわくわくショットだと思いました。
投稿: ぶちょうほう | 2020-03-03 15:59
ぶちょうほう様、こんばんは。
11月に亡くなった山仲間の方はちょうど私が退院する直前に亡くなられたので
ほんとに驚きました。
年上の山仲間の女性を見送ったのはこれで2人目です。
そういう私も、危うく、見送られるほうになりそうだったのですから、この年代に
なるといつどうなってもおかしくはないですね。
先日もパソコンのフォルダーの中にしまい込んであった、5年前に亡くした山仲間の
画像が出てきて泣きたくなるほど、懐かしかったです。
山仲間と歩いた山を歩くと、つい思い出してしまいます。
フクジュソウは四国で自生しているのはシコクフクジュソウということになったようです。
香川や愛媛には自生地はありませんが、高知や徳島にはたくさん咲きます。
標高によって咲く時期が違うので、2月後半から3月末まで楽しめます。
標高1500mを超す山では年によると4月の初めでも見られます。
フキノトウも春の山地を歩く楽しみの一つですね。
投稿: keitann | 2020-03-03 22:08