11年ぶりに丸笹~赤帽子を歩く、その3、まだまだツマトリソウが・・
丸笹山頂では曇っているものの、展望が結構楽しめました。
久々の剣山系の山座同定をするのも楽しいものです。

↑矢筈方面を眺めるOさん・・・

その矢筈方面を撮影します。
少し霞んではいますが、滝下の天狗や、そこからサガリハゲへと続く稜線は一昨年の秋に登ったばかりで、記憶も新しいです。あのコースの紅葉は素晴らしかった・・・
黒笠山や、こんもりとした津志嶽も見えています。
ほかにもレーダーが見えるので、あれは高城山だねとか、あれは平家平?とかいろいろな山が見えて楽しかったです。

丸笹でPさんが木ねん写真を撮ってくれました。

10時40分ごろ、丸笹を出発します。
見えているのは赤帽子山。
この辺にもツマトリソウがあるはずだけど?とOさんが言うので、皆で探すと・・・

ありました。

ここのツマトリソウはササの中で咲いているので、上からしか撮影できないのが多いですが、珍しく正面から撮影できた個体です。
よく見るとニリンソウみたいに一つの株から花が二つ咲くようです。
Pさんが見つけてくれた新しい発見でした。
でも、この日はカメラの調子が悪く、設定がうまくいかず、失敗画像がたくさんです。

分岐への下りではOさんがトップを歩いてくれました。
この山はOさんの地元の山ですからね。

道から少し入った場所で鮮やかな色で咲いているツルギミツバツツジが見えたので、近寄ってみます。

今年はミツバツツジの当たり年みたいですね。

しかし、周辺の林はシカに樹皮を食べられないようにとネットが巻き付けられています。
11年前に来た時はネットは巻いてありませんでした。
あの頃もシカ害がひどかったのですが、それよりもさらに進んでいるようです。

ツクバネウツギも花つきが良くて、これも当たり年??

登山道周辺も枯れた木の枝が散らばっていて、森が荒れているのを感じました。
シカが樹皮をかじるものだから、針葉樹が枯れてしまったのです。

やがて道は緩やかに下っていきます。
もうすぐ分岐に出るはず。

登山道法面でコミヤマカタバミが一輪
なんと、これも今年の初見でした。
4月の大江高山でミヤマカタバミは嫌というほど見たのですが・・・

シカが食べないバイケイソウはあちこちで大群生していました。

11時10分、ラフォーレ剣と赤帽子への分岐を通過しました。。

そして、ついに綺麗に褄を取ったツマトリソウが出てきました。

ほんのり紅を差したツマトリソウはなんとも言えず、綺麗ですね。
ツーショットで撮影したもう一輪のツマトリソウはなんと8弁です。
この日は5弁から8弁まで実に様々なツマトリソウを見ることができました。

まだ11時すぎというのに、早くも赤帽子から下ってくる方たちにすれ違いました。
この日は午後から雨予報だったので、その前にと思い、急がれたようです。

草原の中の針葉樹も11年前はこんなに枯れてなかったのですが、今回は枯れた木が目立ちました。
下の方の木の皮が全部食べられてますね。

正面に赤帽子の姿が見えてきましたが、まだ1キロほどありそうです。

結構大型のテンナンショウの仲間が出てきました。
ツルギテンナンショウにしては仏炎苞の先が長く垂れているし・・・
よく見かけるアオテンナンショウとも違うし・・・
この仲間は難しいですね。

樹林の間からかすかに赤帽子山頂が見えています。
ちょっと下登りを登ったのですが、その後、かなり下るので、皆で登り返しが怖いねと話します。

これはオトシブミ?
途中でたくさん見ました。

樹林から出てきて平坦地に下りてきたPさんとRさん。

向こうに道標が見えているので、ここが国道493号へのエスケープルートの分岐らしいです。

Rさんはこのルートに興味津々のようでした。
ここから赤帽子までさらに1200mの歩きです。

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