6月下旬の花散策にて、キクガラクサ、オカトラノオ、ウツボグサ、ムラサキニガナ
ここのところ、梅雨前線が日本列島に停滞して、九州などに大きな被害を与え、見ているだけでも辛くなります。九州は確か、私たち夫婦が九重にミヤマキリシマを見に行った後も、大きな水害を受けています。あれから3年しかたってないのに、またこんな被害を受けようとは・・・しかも熊本は地震被害もありましたし・・・何とかこれ以上の被害が出ないよう願うばかりです。
さて、6月末も週末は結構雨予報が多く、いつもの山仲間たちと山にはなかなか登れませんでした。
仕方なく、傘を差してでも歩けるような近場の場所へ、散策に行きました。
6月は野山の花も端境期に近いので、あまり期待はしてなかったですが、それでも出かけると見るべきものはありますね。
なんと14年前に見たのと同じ場所で咲いていたキクガラクサを見つけました。
↑この14年間花が絶えていたということではなく、ここ10年ほど私がこの時期この場所に来なかったというだけのことだと思います。
ここ10年は散策よりも山歩きのほうに重点を置いていて、6月は四国の山や岡山の山に良く出かけていたのです。
初めてこの場所で見かけた2006年には名前がわからなくて、調べるのに苦労しました。
その時の記録はこちら。
当時私が持っていた2冊の図鑑には載ってなくて、ネットで検索してようやくわかったのでした。
花の直径はわずか1センチほど、小さい花ですが、以前とまったくと同じ場所で咲いていました。
葉の様子が唐草模様に似ていて花はキクの花に似ているので、キクガラクサとついたようです。
中四国や近畿方面で主に見られるようですがどこででも咲いているという訳ではなくて、14年前は絶滅危惧Ⅱ類でしたが、今は準絶滅危惧種になっているようです。
この場所では2014年以後3年ほど見に来ていましたが、その後は足を運ばなかったということでしょうね。
2016年には愛媛の東温アルプスで見かけています。
なんだかこの花を見て、昔の自分を思い出しとても懐かしい気持ちになりました。
オカトラノオもあちこちで群生していました。
このお花も普段私が6月に登る山ではあまり見てないですね。
ところが散策に行った場所ではあちこちで群生していて、昔はこの花が好きで、我が家の近くの里山にも良く見に行ってました。
ところが花友達の方が5年ほど前にオカトラノオの株を1株だけ株分けして下さり、その後は我が家で良く咲きます。年々、根が這うようで今年は30ほども花が咲きました。なので、わざわざ野山に見に行こうと、あまり思わなくなったのでした。
たいていは同じ方向に花が垂れているのですが、ここのは珍しくあっち向いたりこっち向いたりですね。
サクラソウ科の花で一つ一つの花はとても綺麗です。
↑花序の中ほどの花が見ごろで、先端は蕾、基部はもう終盤です。
かなり長い間、咲き続ける花のようです。
ウツボグサはその前の蒜山でも見かけましたが、どちらかというと車道や林道のわきで咲いているイメージが強いです。
ここは見事に群生していて、花の時期もちょうどでした。
ウツボグサも庭に植えてみたい気もしますが、植えてしまうと野山で見る感動が失われるような気がするので、やっぱり植えないほうが良いかな?
ムラサキニガナは1株だけ見かけました。
青や紫の花が好きなので、お気に入りの花ですが、案外見る機会が少ないです。
我が家の近くの里山にも咲くのですが、夏場はあまり登らないので・・・
私が見るときはたいてい綿毛がついていて、もう終盤の頃が多いのですが、この時は咲き初めで綺麗でした。
こんにちは。キクガラクサは知りませんでした。西日本限定でしたか。余計に見てみたくなりますね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2020-07-11 16:14
多摩NTの住人様、こんばんは。
キクガラクサは西日本の人でも、よほど花散策している人でなければ
知らないと思いますよ。
山歩きで見かけるということも少ないし、小さな花なので、見過ごしやすいかも。
これは場所を教えてもらわないと、ちょっと探せない花ですよね。
投稿: keitann | 2020-07-11 22:27