病後初めて東赤石に登る、その5、赤石山荘へ
以前はこのコースは長いように感じていたのですが、この日は涼しくて快適に歩けるので、それほど長くも感じませんでした。
↑一人の気楽さできょろきょろと見回したり、撮影をしながら歩いていますが、今まで気づかなかった大木があったのを見つけました。↑
何の木なのか確認ができませんでしたが、苔生して風格がありますね。
↑これは確かコフウロだったはず。
花はまだ咲いていませんでした。残念。
この辺りも2年前はこんなことにはなってませんでしたが、笹が枯れ、マムシグサだけが咲いています。
徳島の丸笹~赤帽子の登山道と同じです。
いずれ、東赤石も徳島の山のようになってしまうのでしょうか?
心配です。
おまけにバイケイソウだけはこの勢いです。
この辺りを歩いているとき、上から下ってくる方に会いました。
私と同年配ぐらいの単独男性です。この日はほとんど人に会いませんでしたが、「タカネバラは咲いてましたか?」とお尋ねすると、「地元のものではないので、タカネバラってどんな花ですか?」と逆に訊かれました。一重のピンクのバラですよと言ったら、スマホで撮影した画像を見せてくださいました。タカネバラをご存じないとは珍しいと思い「どちらから?」とお尋ねしたら、なんと滋賀から来ていますとのこと。私もつい一か月ほど前に滋賀に旅して赤坂山に登ったんですよと言ったら、奇遇ですねと・・・
その後10分ほど伊吹山の話や赤坂山の話が弾みました。
その方はこの後三嶺に登り、大三島の大山祇神社や阿波の一の宮である大麻比古神社、香川の一宮神社を回られるとか。車中泊で気ままに一人旅と仰ってました。
コロナもあるので、そのほうが安全なのかも・・・
東赤石は二百名山なので、四国外から来られる人も結構お会いします。
単独男性に「お互い気を付けて」と言ってから、再び、登り始めます。
↑こっちのコースにもコゴメウツギがあるんですね。
ダイコンソウもなぜか1株だけ・・・
このコースで最後の渡渉をします。
時刻は12時16分。
ここからは沢を離れて歩きます。
沢を離れてもしばらくは緑陰の道です。
でも、それまでの緩やかな登りと違い、ここからは登りがきつくなります。
少し木漏れ日が射してきましたが、それでも特に帽子を必要としないぐらい涼しいです。
ここもササが枯れて、見るも無残です。
ブナも株もとのササが枯れたせいか、初めて気づきました。
赤石山系はブナは少ないですが、それでも少しはありますね。
真っ白な雲とブルースカイは夏山そのものです。
ブナの幹によく似てますが、葉が輪生しているのでコシアブラかな?
その上にコハウチワカエデの葉。
登山道の両側ともササが枯れて、味気ない道になってしまいました。
ようやく橄欖岩が出てきましたね。
こんなところから、もうイワキンバイが咲いています。
赤茶けた橄欖岩。
雨が降って濡れていると滑りやすいですが、この日は乾いていたので歩きやすくて良かったです。
スマホの地図で確認すると、標高はもう1450mほどまで登ってきました。
山荘まではもうちょっとですね。
ここまで来たら、やっと白花のニガナを見ました。
道は一旦、樹林の中を辿りますが、シャクナゲなどが多い木の根道です。
シライトソウが出てきました。
この花が出てくると天狗の庭も近いですね。
見上げると、迫力のある岩峰の八巻山。
最初のタカネバラは花弁が落ちて終盤でしたが、この先のトラバース道のを期待しましょう。
イヨノミツバイワガサも終盤みたいでしたが、中にはまだ綺麗な株もありました。
この頃には朝の青空も面積が小さくなりましたが、それでも何とか青空を少し入れて八巻山を撮影できました。
2年ぶりで見るネバリノギラン。
というか、6月の蒜山ですでに見ていたのでした。
ヤマブキショウマかな?
東赤石にはいろいろなショウマが咲くので難しいです。
コウスユキソウ・…もうちょっとで開花ですね。
南を振り返ると、稲叢山が良く見えます。
でも雲が多くなりました。
これもヤマブキショウマかな?
まだ咲き初めです。
トラバース道との分岐が見えてきました。
12時57分、分岐の横を通過します。
小屋のすぐ手前で、4人ほどの女性ばかりのパーティーにお会いしました。
年代は私と同じぐらい?
今日は初めて、女性に会いました…と言われました。
そういえば、私も女性に会うのはこの日初めてでした。
↑オオナルコユリの葉が齧られて花だけになったのを撮影していると「これは何という花ですか?」と尋ねられましたので、答えます。
葉はこれもシカに齧られたんですかね。
そんなこんなで13時ちょうどに赤石山荘に着きました。
花が好きでいつも拝見させていただき名前を教えていただいています。愛媛在住です。
愛媛の山は3年前、2年前、笹の花がいたるところで咲き乱れ、その場所はその後枯れたように思います。
ネットで調べると、竹や笹は何十年に一度花が咲きその後枯れてしまうとあります。
私はアレルギー性鼻炎があるのでもしかしてと思い気づきました。東赤石、西赤石、平家平など等々です。
西赤石の辺りの木々が折れて、橋の手すりがへこんでいたのは、4月の重い雪が積もったせいで、荒れてしまいました。
ご心配されていたので、弱輩ながら投稿させていただきました。失礼しました。
投稿: みかんぶーぶー | 2020-07-18 21:40
みかんぶーぶーさん、こんばんは。&初めまして。
愛媛の山では2~3年前にササの花があちこちで咲きまくったのですか?
2年前の7月下旬に東赤石を同じルートで登っていましたので、画像をチエックしたところ
やっぱり、その時も少し枯れていたようです。
俗に60年に一度花が咲き、その後は枯れると言いますね。
平家平のササもササ枯れですか・・・
数日前に寒風山に登ったところ、桑瀬から上はササが濃くて露で濡れるほどでした。
濡れても良いから、笹が青々としているほうがずっといいよねと、山仲間と話したこと
でした。
西赤石の沢にずいぶん倒木がい落ちていたのは、やはり4月の雪のせいだったんですね。
あの時の雪はずいぶん湿った重い雪だったようで、皿ヶ嶺のアカマツが相当折れて
いました。
ここ数年、気候が荒っぽくなり、思いもよらない豪雨や季節はずれの雪などで、山も
ダメージが大きいですね。
それでも変遷を見ながら、登れる間は登りたいと思います。
また、気が付かれたことがありましたら、コメントいただけると嬉しいです。
投稿: keitann | 2020-07-19 21:08