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2020-08-12

今年のキレンゲショウマは剣山で、その4、幽玄の森を抜けて一ノ森へ

このコースは過去に2度ほど歩いているかな。今は亡き山友達のTさんと10年ほど前にも歩いてます。

行場から一ノ森へは確か直接、山頂の小屋付近に登っていくルートもあって、ここは単独で登ったことがありました。

不思議とキレンゲショウマの季節は単独で来るか、高校時代の友人と来たり、姪っ子や甥っ子と一緒に来たりすることが多く、リフトがあってすぐに登れるので、山仲間以外の人と来ることが多かったようです。

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トラバース道を歩いていると、分厚い苔に覆われた大木が見えました。

常にガスが巻いていて、空中湿度が高いので、苔がびっしりです。

でも、とてもいい感じ・・・さすが剣山の森は深いです。

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法面には8月というのに、まだヤマアジサイが咲き残っていて、ショウマも見えています。

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赤い橋が見えてきました。

ちゃんと手すりもついていて、東赤石の落ちそうなハリバンとはえらい違いです。

こちらは百名山ということで、ルート整備もされているということでしょう。

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淡いブルーのヤマアジサイもまだ綺麗です。

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ちょっとした滝みたいなのが見えてきました。

ここも雰囲気いいですね~。

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見ると穴吹川源流でした。

剣山の近くには祖谷川源流、貞光川源流などがあります。

剣山から西に東に北にと川が流れているんですね。

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梅雨明けが遅かったからか、水は勢いよく流れています。

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私が渡ってもしばらく撮影されていたRさん・・・

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この橋も手すりがついていて、安全です。

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やがて、見覚えのあるサワグルミの大木の森へ。

まだあまり樹木について知らなかった頃、この木を見てナナカマドかと思っていた時期がありました。

10年以上前の話です。

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ズームすると羽状複葉の葉をしています。

この葉を見てナナカマドと思い込んだようです。

樹高はここのサワグルミは30m近くもあり、ずいぶん大きいですけど、無知だったんですね。

巨木が生えていていつもガスが巻いている深い森・・・

これも剣山の魅力です。

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行く手に、何やらネットで保護しているのが見えています。

ネットで保護するなんて、ここにもキレンゲショウマが咲くのかしらん??

そこまで行ってみると、あれ?これは何でしょう。

モミジガサみたいな葉をしてますが、ずいぶん大きな植物です。

1mほどもあるでしょうか。

花はあまり綺麗ではないですが、咲き終わってるんでしょうか?

以前通った時はこれは見かけませんでしたが・・・

この花はオオモミジガサというものでした。

そしてこの植物はこのとき初めて見たとばかり思ったのですが、自分のブログ内を検索したら、以前にも一度見ていました。それは2010年8月15日に手箱山で見ていました。この時も筒上山のキレンゲショウマを見るのが目的で登ったのです。

こうして記録を取っているのでわかりましたが、記録を取ってないと初見の花だと思うところでした。

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↑こうしてネットで保護してあるので、珍しいのだと思います。

実際、この20年間の散策で2度しか見てないので、珍しいのだと思います。

キク科オオモミジガサ属です。

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トラバース道沿いにもカニコウモリの群落が見えていましたが、ちょっと平坦地に出ると、ものすごい群落です。

これもシカが食べないので、群落が大きくなるばかりです。

10年前にもすごかったですが、ますます広がっていました。

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この辺りの平坦地は以前はランなども咲いていたと思いますが、今はもう見られないようです。

10年前に来た時にはオオヤマレンゲの保護のためか木の周りをネットで囲んでいましたが、今はもうオオヤマレンゲらしき木は見かけませんでした。

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ここでも苔生した大木が・・・・

素晴らしい森なのですが、シカに樹皮を食べられて枯れた木が多くて、荒れた印象を受けました。

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平坦地を過ぎて、再びトラバース道に差し掛かると、クロヅルの真っ白な花が咲いていました。

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赤い翼果があるので間違いありません。

このクロヅルは10年前にも記憶がありました。

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後ろから来られた単独女性の方が「お先に失礼します」と言って追い越していきました。

この日はこのルートはあまり人に会わなかったので、一ノ森に行く人が少ないのかと思ったら、着いてみたら人が多くてびっくりでした。このルートを通る人が少なかったというだけのようです。

この単独女性とはこの後、一ノ森ヒュッテでお昼を食べていたときにも再会しました。

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花はあまり咲いてませんでしたが、サワオトギリかな?

P802749411時53分、ようやく尾根道との合流点である鞍部に差し掛かりました。

1時間近くもかかりました(^^;)

向こうに見えているのが一ノ森だと思ったけど、実際はまだそのちょっと向こうでした。

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鞍部から剣山方向を眺めていると・・・・

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タイミングよく、後ろからエントツ山さんとAさんが追いついてこられました。

速い・・・・・

さすが健脚のお二人です。

ここからは全員で一ノ森を目指します。

私がトップを歩きますが、この道は2℃ほど来ているはずなのに、あまり記憶がないですね・・・

ここ10年ほど歩いてないからかも・・・・

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道沿いに可愛いキノコ・・・・

Pさんがいたら絶対に喜ぶよねと思いながら撮影します。

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12時5分、日が射し始めて暑い中、一ノ森山頂に到着しました。

以前来た時は、山頂はあまり気にしてないTさんと私の二人で来たので、この山頂には来た記憶がありません。もしかしたら初登頂かな。

一ノ森ヒュッテには間違いなく来てるんですけど・・・

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うまい具合に丁度剣山も次郎笈も見えてきて、いい時に来ました。

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Aさんの息子さんは熱心に山頂の道標前で咲いている花を撮影されてます。

何を撮影されてるかというと・・・

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タカネオトギリでした。

この後、何枚も全員で記念撮影をします。

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同じ大学の先輩後輩だったことが前回の山行でわかったエントツ山さんとAさん。

お二人はこの前から山でのすれ違いが続いていたようなので、お声がけしたというのもありました。

先ほどまで晴れていたのに、この時はもうガスってますね。

お昼になってお腹も空いたことだし、早くお昼ご飯にしましょう。

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ヒュッテでお昼を食べようということになり、下っていきます。

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ヒュッテの横には勢いの良いイブキトラノオや・・・

P8027517ナンゴククガイソウも咲いてますが・・・・

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これらはみな、ネットで保護されているのです。

それでもキレンゲショウマなどは葉っぱを食われていて可哀想でした。

10年前に来た時は、ヒュッテの周囲のお花畑はネットで囲ってはいませんでした。

こんなとこまでシカが平気でやってくるということですね。

丁度お昼時だったので、ヒュッテの周囲のベンチなどは団体さんでいっぱいで驚きました。

4月からこっち、人のいない山ばかり歩いていたので、これほど多くの人を山で見かけたのは久しぶりでした。

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ヒュッテからちょっと奥の方に行ったところに、5人がかけられる丸太があったので、そこで横並びになってお昼にしました。

キツネ寿司の写真が張ってあるからとキツネ寿司だと思い、間違っておにぎりを買ってきたというエントツ山さんに「この方は宇宙人?」などと思いながら、私は「悪魔のおむすび」をいただきました。

↑コロナ感染を避けて、この日は参加できなかったPさんに皆のお昼風景をラインで送りました。

剣山は電波状態が良いですね。すぐに送れましたよ。

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