10月1日のため池散策で、ツルボ、セイタカアワダチソウ、アレチヌスビトハギ
今年の夏はものすごく暑かったけど、去年の秋よりも今年の秋の方が秋が深まるのが早いように思います。
退院してから、ずいぶん涼しくなっていて驚きました。
10月に入った日はいかにも10月らしい秋晴れの日で、その日も実家に向かっていたのですが、気が向いてため池の土手に車を走らせました。
8月下旬にナンバンギセルを観察したため池です。
一ヶ月以上経って、咲いている花も少し変わっていましたが、何よりセイタカアワダチソウが色づいていて秋らしさを感じさせてくれました。
空の青さと白い雲が何より秋を感じさせます。
香川は大した山もないのですが、ため池があるせいでワレモコウなどの野草には事欠きません。
↑のセイタカアワダチソウ群生ももちろん、ため池の土手なのです。
ツルボもまだ咲いていました。
散策をし始めた15年ほど前には、まだ高い山に行くことも少なくて、川べりやため池の土手などを良く見に行ってました。自宅から車で5分ほどの川べりにもツルボが群生する場所があり、毎年、必ず見に行っていたものでした。
それがだんだん山歩きに重きがかかるようになり、野の花はあまり見に行かないようになりました。
今みたいに病気療養中の身には、こうして原点に返って、野の花を見るのもまた良しなんでしょうね。
ツルボは野の花にしては綺麗な花だと思うのですが、子供時代にこの花を見たという記憶がありません。
私の実家は田んぼの真ん中でしたから、ヒガンバナやタンポポは見ることがあっても、ツルボは今もあまり咲かないようです。
車で走っているときも、何やらピンクの花の群生がみえると思い、車を止めて見てみました。
すると、アレチヌスビトハギの群生なのでした。
ため池周辺はツリガネニンジンやツルボ、ワレモコウといった昔ならの植生が保たれている場所なのですが、そんな場所にも外来種が進出してきていますね。
北アメリカ原産で日本で最初に発見されたのは1940年のことだそうです。
豆果が在来種のヌスビトハギは2節なのに対し、アレチヌスビトハギは3~6節だとか。
↑確かに上の画像でも3節のや4節のがありますね。
花は山で見かけるヌスビトハギの花よりも大きくて人目を引きます。
でもあちこちで繁殖して増えているのを見ると、厄介そうな植物だなとも思います。
ヌスビトハギは山でひっそりと咲いていることが多く、少なくともため池の土手や車道の道端などでは見かけることはありません。
アレチヌスビトハギも、セイタカアワダチソウのように、あと10年も経てば日本の秋の風景に馴染んでくるのでしょうか?
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