黒森峠~青滝山~相名峠~梅ヶ市、その6、梅ヶ市へ下山
相名峠は昔は人の往来があった峠道ですから、いろいろな説話が残されているようです。
たぶんこの話に出てくる人のお墓だと思うのですが、山歩きの人がいつか相名峠付近で見かけたそうで、山じいさんはどうやらそのお墓をさがしていたようでした。
けど、見つからなかったようです。
↑峠の木に吊るされていた道標は山じいさんの手作りの道標だそうです。
保井野の駐車場まで1時間20分としたのは、ちょっと多めの時間設定にしているとか。
確かに1時間と書いてあって70分かかったら不安になるけど、実際は60分かからない道のりを1時間20分としてあれば、歩く人も不安にならないだろうからということだそうです。
相名峠の辺りには大きなヒメシャラもありましたが、↑苔も綺麗でした。
苔については不案内なので、種類はわかりませんが・・・
13時20分、相名峠を後にしました。
道沿いに生えているツルシキミの蕾もまだ固そうです。
梅ヶ市への下山道分岐は尾根の途中にあるそうで、そこまでまたまた登りになります。
13時33分、4つ目の三角点に着きました。
1218.6mの三角点です。
那須高原在住の山仲間に山じいさんと一緒に登ることを話したら、写真をまた送ってほしいと頼まれていたのを思い出し、ここでこの日初めての記念撮影でした。↑
三角点からさらに100mちょいの登りがあって、これが結構きつかったです。
登りの合間に、木々の隙間から堂ヶ森が見えてきました。
懐かしいですね。
もう一度ぐらいササユリを見に登りたいけど、登れるかな??
↑少々やぶ漕ぎ気味の最後の登りにかかります。
14時3分、梅ヶ市への下山道に出ました。
やれやれ・・・・
この踏み跡を反対側から下るとなると、取りつきがわかりにくそうでした。
Rさんが立っているのがその下山道です。
ここからは普通の登山道のはずですが・・・・
男性陣は記録に余念がありません。
後はもう下りだけなので、1時間もかからないとか・・・
下りのめどは立ったので、ここで最後の休憩にしました。
もう一度コーヒーを淹れて、甘いお菓子もいただきます。
気温は2℃だそうで、持参したイチゴがこれでは出せません。
14時12分、梅ヶ市への最後の下りにかかりました。
下り始めて、どれだけも歩かないうちに作業道が出てきました。
どうやら昔の登山道は作業道でずたずたに分断されているそうです。
↑下ってくるRさんたち
倒れた木などで道も荒れ気味です。
おまけに、結構な急下りでした。
途中、歩いてきた青滝山と相名峠を望める場所がありました。
周回コースならではの醍醐味ですね。
ここにも作業道があって、徳島の国見山を思い出しました。
正面に見えてきた山はどこ?と思ったら、石墨山だそうです。
こんなところも通ります。
何か赤い色が見ると思ったら、ツルリンドウの果実でした。
もう春が来るというのに、まだ綺麗に残っているものですね。
14時50分ごろ、ほぼ下ってきたと思われる頃でしたが、AさんとRさんはこの近くに三角点があるというので、二人だけ、三角点getに行きました。
山じいさんや私は三角点には興味がないので、待っていることにしたのですが・・・
なんと、ここでザックを下ろした途端、私のザックの肩紐のベルトが切れてしまいました。
一応ブランドのザックなのに、そんなことってある??
びっくりしました。
ベルトは長いので、結び合わせて背負えるようにしましたが、結び目がほどけてはいけないので、山じいさんに「安全ピン、持ってる?」と尋ねたら、さすが山登りのベテラン、ちゃんと持っていましたのでお借りしました(実際はもらったのですが)
私も北アルプスへ行く際は再訪セットは持参しますが、日帰りの歩きの時はかなり手抜きです。
そういえば、堂ヶ森に登った時はモンベルで買った山靴のソウルが剥がれたし、山では何があるかわかりませんね。
二人を待ってる間に、辺りを見回すと、コバノタチツボスミレの蕾が上がってました。
もうすぐ春がきそうですが、まだまだ春は浅いですね。
Aさんたちが三角点getから帰ってきたのは15時10分ぐらいだったでしょうか。
急いで行ってきたと見え、Rさんは息を弾ませています。
4人そろったところで、再び、下山を始めます。
待っていた場所からほんの少し下ったら、そこは以前からの登山道そのままの道だったそうです。
少しだけ沢に沿って下りますが、アセビが花を咲かせていました。
15時21分、林道まで下ってきました。
後は林道を歩くだけです。
林道沿いにはアケボノソウのロゼットをあちこちで見かけました。
この日の山歩きで初めて見た咲いている花はミツマタでした。
結構広い林道ですね。
途中、一か所だけでタチツボスミレが咲いていて、山麓には春が来ていたようです。
15時38分、梅ヶ市の駐車場に着きました。
私は梅ヶ市に来るのはこれが初めてでした。
山では気温が低すぎてイチゴが出せなかったので、ここでようやくイチゴを出すことができました。
その後、山じいさんの車に乗り込み、黒森峠に帰ります。
国道とはいえ、走っている車も少ないです。
この道を初めて走ったのは同乗していた末っ子がまだ小学生だったので20年近い前の話ですが、皿が嶺の帰りにこの道を走り、いつまでも山道が続いていつになったら国道11号に出るのか心細くなったことを思い出しました。
黒森という名の通り、深い森は半ば怖かったです。
16時8分、黒森峠まで帰ってきました。
私たちの足にしては、そんなに遅すぎない下山でやれやれと思いました。
あわよくばユキワリイチゲのお花見もと思ってましたが、気温が低すぎてそれは叶いませんでしたが、久しぶりに良く歩いた一日でした。
なかなか行けないコースを案内してくださった山じいさん、そして同行してくださったAさん、Rさん、ありがとうございました。
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