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2021-08-14

初めての白山、その18、下山

登るときはしんどくても高揚感がありますが、下山は消化試合をこなすようなけだるいものがありますね。

それでも周回コースで、登りと葉違う道を下るので、また違った花や違った眺めが出てくるので、そういう意味では楽しい下りでした。

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甚之助谷というのでしょうか。

地すべり対策工事をしているそうで、前日にもダンプカーが作業道を登っていくのを見かけました。

幾重にも築かれた砂防ダムを見ていると、人間と自然との闘いという風に見えます。

風光明媚な白山にはそぐわない眺めですが、これをしないと山麓の集落に被害が及ぶのでしょうね。

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少し下るとカワラナデシコがコンクリートの壁に沿って咲いていました。

優しい花とは対照的にすぐ下の谷は荒々しい眺めです。

工事をしているせいで、その次の休憩場所の名が中飯場という名前なんだろうなと思いました。

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13時20分、その最後の休憩地である中飯場に着きました。

ここも水場、トイレともに完備されているそうです。

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今から登られるのであろう単独女性が休憩されてました。

休憩していると、上から5歳ぐらいの女の子を連れた中年女性が下ってこられました。

実はこの方たちとは甚之助避難小屋から下る途中でお会いしていたのでした。

何でも、女の子のママが下の男の子を連れて山頂をっ目指して帰ってくるのを待っているそうです。

え?ということは日帰りで登られているんですか?しかも男の子を背負って?

女の子のおばあちゃん(と言っても私たちよりずっと若い方でした)がその間、お孫さんの面倒を見ているのだそう・・・山頂を目指している娘さんはまだ30歳だそうで、それならと納得しましたが(^^;)

後ほど、山麓の温泉に浸かっていると、そのママさんにお会いしました。

たまたまですが、私のyamapのログにいいねを下さったので、詳細な記録がわかりましたが、最近は白山も日帰りされる方が多いんですね。それにしても小さな男の子と荷物の合計20kgを背負って標高差1600mを登られるとはすごいです。昔だったら小さい子がいるというだけで山登りなんてとてもできないと思い込んでいた私たちの世代とは全く違うたくましい女性たちが出てきてるな~と感じました。

さて、10分ほど休憩したら、今度こそ最後の下りでした。

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↑色が抜けたのか白い色で咲いているヤマアジサイ。

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かなり下ったので、大きな木が生えている樹林帯の中を歩きます。

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登りでも状態の良いタマガワホトトギスがとうとう見られなかったのですが、下りで何とか綺麗な被写体がありました。

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もくもくと樹林の中を下ります。

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14時丁度、下り専用の道の分岐までやってきました。

地図で確認していたのですが、砂防新道の橋を渡ってすぐぐらいから、道が登り専用と下り専用に分かれているのです。混雑を避けるためかな?

そういえばこの日も登ってくる方が結構多く、道で待つことが度々ありました。

コロナのせいで、スペースを空けて待つのでなおさらかもしれません。

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ここからは下り専用道を下ります。

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下り道の方がちょっと回り道っぽいと思いました。

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少しだけブルーの色がついたヤマアジサイ。

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これはオオウバユリかな?

この辺りはかなり草刈りされています。

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丈の高い花が出てきました。

これは蓮華温泉への下りで見た記憶がありました。

オニシモツケですね。

たぶん豪雪地帯特有の花だったと思います。

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14時15分、下り専用道の終点です。

ここからは登りも下りも同じ道になっているようです。

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あとちょっと・・・・

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14時26分、最後の吊り箸を渡りました。

Nさん、お疲れさまでした。

最後は「足がもつれるかも」と仰ってました。

4月以来の山歩きということで、体も大変だったと思います。

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橋を渡るとそこは登る前にも通った別当出合の登山口です。

トイレに寄り、下山届を出したら、ゆっくりと駐車場に向かいました。

駐車場に着くほんの2分ほど前から、待ってましたとばかりに小雨が降り始めました。

前の日もそうだったけど、この日も下るまで何とか雨が降らずにもってくれました。

ほんとに出来すぎのお天気でした。

帰りは山麓の白峰温泉に立ち寄ることにしましたが、お疲れのNさんに変わって私がハンドルを握りました。

モバイルバッテリー用のケーブルも車の中だったので、すぐに充電を始めます。

この日はNさんのモバイルバッテリーをお借りして充電もさせていただいたのでした。

車に乗って走り出したら、本降りの雨に。

温泉に浸かって出るころには雷が鳴って土砂降りの雨となりました。

山でこんな雨や雷に遭わずに済んで、ほんとに助かりました。

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帰りは、Nさんが運転してくださって、↑福井の田んぼを眺めながらのんびりと帰りました。

白山の山麓を離れたころから雨も止んだようです。

帰りは米原駅まで送っていただき、そこからは新幹線と特急を乗り継いで帰ってきました。

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↑電車の中に置いたザックです。

今回は自分で運転することもなく、移動は新幹線でというお手軽な山旅でしたが、先輩や花友さんのおかげで登山口まではマイカー利用の山旅で、体の疲れもなくその日のうちに帰宅できました。

こういう山登りもありかな~と思ったことでした。

それとハクサンの名を冠したハクサンチドリとハクサンイチゲが見られなかったのがちょっと残念でしたが、これは別山方面で咲くそうです。

先輩にはこのブログのことは話してないので、ご存じないと思いますが、白山ではNさんにはずいぶんお世話になりました。次回は私が車を出しますので、また機会があったら誘ってくださいね。

2年間、病気療養などで本州の山も歩けていませんでしたが、体が動く間は、何とかまた本州の山を歩き続けたいですね。

コメント

おはようございます。

素敵なショットと解説から様子、雰囲気などが伝わってきました。
見せていただき、とてもsiawase気分です。
ありがとうございました。

新型コロナウィルスの感染予防、日々、大切ですね。
密閉、密集、密接をしっかり避けて、予防しましょうね。

siawasekunさん、こんばんは。

このブログを見てくださってありがとうございました。
山と山に咲いている花の記録で、ほぼ自分の記録のために綴っているような
ものですが、見てくださる方がいらっしゃると励みになります。

山歩きは密にはなりにくいので、コロナ対策としては理にかなっている運動です。
自然の素晴らしい景色や花々も楽しめ、リフレッシュにもなりますよ。

keitann様 こんにちは
白山で18記事出来てしまいましたね。如何にこの山が植物の豊富なところであるか、そのことを裏付けているのではないでしょうか。
今回は行動中に雨に逢わず、うまく行きましたね。
復路は、米原まで来てしまえば、もう〆たものですね。

たくさんの花の写真を楽しませていただきました。

ぶちょうほう様、こんにちは。

白山は天候に恵まれたこともあって、展望もよく、お池めぐりの眺めも素晴らしく
ついつい長々と記事を引っ張ってしまいました。
初めての山ということで、力も入ったようです。
お花の種類も多くて、1泊で簡単に登れる割には、見どころ満載でした。

お天気はその前の那須岳も良かったし、その後の石鎚も快晴だったし、その後の
剣山、四国カルストと一ぢも雨具を着ることなく歩けています。

その代わり、先週半ばからこの時としては超珍しい長雨で、山に出かけることが
ままなりません。

白山ではNさんに米原まで送っていただきましたが、ここまで来ると我が家までは
そう遠くないですね。車で帰るとなると、なかなかしんどいですが、新幹線なら
あっという間でした。

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