白髪山から三嶺に登る、その11、白髪山頂で彩雲を眺めたら下山
白髪山への登り返しの途中で、何とか剣山と次郎笈の雲も消えてくれました。
朝のガスガスの光景からは想像もつかないような展望を得られ、帰りは体は心地よい疲れを感じていましたが、気持ちはルンルン気分です。
↑次郎笈の形が、ここから眺めるのは剣山から眺めるのとは少し違った形に見えるんですね。
往路で眺めたモリイバラの果実は西日を受けてより赤く見えました。
朝の真っ白なガスの中で見た森はシカ害で枯れかけた木々で荒涼とした雰囲気でしたが、西日の陽射しの中で眺めるのは雰囲気が全然違って見えました。
白髪山への登り返しはそれほどきつい登りではないですが、距離的には結構、長いです。
そろそろ山頂も近いかなと思われる頃、Aさんが「三嶺が見えますよ」と教えてくれました。
こうして眺めてみると、三嶺がずいぶん遠くなりました。
よく歩いたものです。
以前に白髪山までのログはアップしましたので、白髪山~三嶺間のログをここにアップしておきます。
この日の歩行距離は10,6㎞でした。
西の位置にある天狗塚は、もうシルエットでしか見えませんでした。
しばし眺めを楽しんだら、今度こそ最後の登りです。
かなり登ってきたのか、南側に林道が見えてきました。
山頂も近いですね。
↑熱心に撮影されるRさん。
何しろ、この辺りは香川からは遠いところで、めったに来られないのですから、いろいろと撮影しておかないと・・・
分岐が見えてきました。
朝はここへ登ってきたのです。
ほんとなら山頂は朝に踏んでいるので、踏む必要はないのですが・・・・
朝はガスっていたので、ほんの100mもない距離だし、もう一度山頂まで行くことにしました。
16時28分、本日二度目の白髪山頂を踏みました。
山頂からも三嶺が見えました。
白髪山から眺める三嶺は初めてなので、感無量かも・・・・
しかも、山頂が雲に隠れず、ちゃんと見えています。
朝はこのままガスの中を一日中歩くのかと、めげそうになりましたが、終わりよければすべて良しとはこのことでしょうか。
充実感いっぱいの気持ちで、さぁ、下ろうかという時、Aさんが「彩雲が見えてますよ」と・・・・
え??彩雲って話には聞いてましたが、見たことがありません。
ほんと、西の空に浮かぶ雲の端っこが虹色に見えていました。↑
↑もう一枚撮影した画像には青っぽく写っていました。
何か良いことある?って、もう十分良いことがあった後ですが…(^^;)
分岐から南に見える山を見ながら、いざ下山開始です。
下山開始は16時32分です。
何とか明るいうちに下れるかな?
↑Aさんの向こう右側に見えているのは石立山です。
見る見る間にAさんの姿が遠ざかりました。
私たちはそんなに早く歩けないので、私たちのペースでのんびりと下っていきます。
雲が山に影を落とすのを眺めながら、下ります。
何しろ、ササが繁っているので、足元を確かめながら歩かないと、段差や穴があったら足をくじきます。
↑シカに樹皮をかじられて枯れそうになった針葉樹の中を下ります。
かなり下ったところで、西日が射しこんできました。
この辺りは山の陰になるところなので、もう風も吹きつけることなく、寒さも少しましです。
道がえぐれて、荒れたところまで下ってきたら、登山口ははすぐそこのはずです。
最後の下りを下っていると、Aさんが心配して様子を見に来てくれました。
私たちがあまりにゆっくりとしていたので、心配してくださったのかも・・・
「ぜんざいが待ってますよ」とAさん
なんと、この日はものすごく寒いということで、用意してくださったそうです。
17時12分、登山口に着きました。
後は駐車場まで下るだけ・・・
↑画像のすぐ右手に下ったところが駐車場です。
17時14分、駐車場に着きました。
やれやれ、何とか明るいうちに下山できました。
テーブルの上ではAさんがガスコンロでお湯を沸かしてくれていました。
この後、熱々の懐中汁粉を御馳走になり、生き返りました。
何から何までお世話になった一日でした。
帰りも、すでに日が暮れて真っ暗な中、くねくね道を運転していただき、感謝の言葉もないほどです。
ひょんなことから、10年ぶりに高知側から三嶺に登ったみたいという、私の前々からの願いに付き合ってくださった山仲間の方たち・・・・山仲間ってほんとに有難いな~としみじみ感じた一日でした。
そして、10年前に一緒に三嶺に登った山仲間のTさんのことを何度も思い出した一日でもありました。
コメント