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2022-01-28

今度こそ大森山から佐々連尾山へ、その1、峠に着くまでにいろいろと

1月第3週末はあまり展望のない県境歩きでしたが、第4週末の22日は数日前から快晴との予報が出ていました。快晴の日に、展望のない県境歩きはちょっと辛いので、こういう日はちょっと高い山にでも行くとしましょうか。ほんとは石鎚にでも行けばいいのだけど、石鎚に行くには4時半起きをしなくてはいけないし、真冬の早朝に動くのは正直少ししんどくなってきました。これも老化のせいですね

1年ちょっと前に登った大森山方面は霧氷も素晴らしいというし、何より香川からだとアクセスが良くて早起きしなくてもいいのが嬉しいですね。いつもの山仲間に提案したところ、RさんはOKとのこと、ただしPさんは雪と岩場があるので、今回はやめておきますとのことです。

二人で行くのはちょっと寂しいので、(というか、雪の季節だしロープ場がスリル満点なので男性に加わってもらった方が安心かな?)いつものごとくエントツ山さんやAさんにお声がけしたところ、エントツ山さんはその日に三嶺にいらっしゃるそうだし、Aさんもご都合が悪いとか・・・時々ご一緒してもらっているKさんにRさんがお声がけしたところ、OKとのことでした。日帰りのツアーが取りやめになったようです。

そんな訳で1月22日は丸亀の某所に6時半集合にしました。大森山だけならもっと遅くてもいいですが、今回は去年行けなかった佐々連尾山にもぜひ行きたいですからね。あわよくば、大ブナの駄馬というところも見てみたいし・・・

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この日はこれ以上ないというほどの快晴でおまけに展望も最高でした。

↑真っ白に雪のついた石鎚山系のチチ山方面を眺めるKさん

さて、6時半に集合した後は、スタッドレスをはいたRさんの車に乗り合わせて川之江インターを目指します。Rさんと私は2021年12月に大森山に行っているのですが、Kさんは初めてとのことです。

一度ツアーで申し込んでいたそうですが、計画が流れてしまったそうです。

この日は全員がお昼ご飯はすでに調達してあったので、川之江インターで下りた後もコンビニに寄ることなく法皇トンネルを抜けました。

考えたら大森山はマイナーな山で登山口にはトイレも何もありませんから、途中にある金砂湖のトイレをお借りしました。

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↑トイレの前には石の上に可愛い石で作ってあるリスがいましたので、スマホで激写。

いつもは落ち葉がトイレの個室内に吹き黙っていることもあるのですが、この日は新年早々とあって地元の方が掃除してくださったのか、とても綺麗です。

ほんとに有難いことです。

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別子街道を走っている間は車道にも雪は見られなかったので、今年は雪が少ないかな~と言いながら走っていましたが、県道126号上猿田三島線に入るとさすがにうっすらと雪が積もっていました。↑

登山口は前回は白髪トンネルの愛媛側から登りましたが、エントツ山さんがこの12月に行かれたそうで、高知側からのほうが道がいいようですとアドバイスいただいていましたので、トンネルを抜けました。

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↑白髪トンネルを高知側に抜けたところで撮影です。

ここが登山口になっていて、到着は8時15分ぐらいだったでしょうか。

見上げると稜線らしきのが見えていますが、前回と違って、霧氷は全然見えませんね。

天気が良すぎたようです。

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トンネルを出たところの山側が5台ほど駐車できそうなぐらい広くなっていました。

雪のある時は準備に時間がかかります。

まず、スパッツをつけないといけないのですが、ここでRさんが「スパッツを忘れてきたわ」でもまあ、スパッツぐらいならなんとかなるでしょう、雪も少なそうだし・・・

アイゼンはここではつけず、必要になったらつけましょうということで、8時半に歩き始めました。

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車道の上で積雪は5センチほどです。

トンネルの右側から道が着いているのが見て取れます。

が、トンネル内にぶら下がったつららをまずは撮影してみました。

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こんなの、頭の上から落ちてこないでよね。

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さて、いよいよ登山開始。

歩き始めは真っ青な空に、白っぽい木の幹が映えて綺麗・・・・

前回の曇天で風がとても冷たかったのとは対照的です。

前回の霧氷がいっぱいだったけど、とても寒かった山行の記録はこちらです。

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歩き始めは道も広くて、まるで林道みたいな道です。

これなら楽勝だわ・・・・

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道路法面には凍り付いたつららが見事です。

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カメラが趣味で、虫や苔など、私たちとは一味違う写真を撮られるKさんが熱心につららを撮影されてます。

大事なカメラはカメラ用のバッグに入れて、そのバッグを大事に肩から下げられているのです。

ここはロープ場の岩場なんかがあるけど、さて、高級カメラは傷つかないでしょうか??

まだこの頃はアイゼンの必要もなくのんびりと歩いています。

ところが、その後すぐに、アイゼンがなくてはちょっと危なそうな場所に差し掛かりました。

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↑ここです。

石の上が凍ってますね。

ここでアイゼンをつけようということになりました。

ところが、Kさんが持参されていたワンタッチアイゼンのゴムが劣化していて切れてしまいました。

Rさんのアイゼンも去年か一昨年に同じようにゴムが切れたそうで、ゴムの劣化は避けられないようです。

そういう私の6本爪のアイゼンは15年以上前に買ったもので、ゴムは使ってなくてベルトだけなので、劣化も何もなく、ずっと使っています。

ただし、つけるのにちょっと手間がかかりますが・・・

Kさんはこんなこともあろうかと10本爪のアイゼンを持参されていたそうですが、あいにくと車の中に置いてきたそうで、取りに向かいました。

Kさんが帰るのを待っていた間はyamap記録では時刻は8時43分から16分休憩となってました。

しょっぱなからこの調子だと果たして佐々連尾までいけるんでしょうか??(^^;)

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↑10本爪アイゼンを装着されるKさん

予備を持参されていて良かった良かった・・・

Kさんの話ではトンネル出口に車が2台増えていたそうです。

この日は私たちだけで登るのかと思い、ちょっと寂しくもあったのですが、同じ山を目指す人がほかにもいらっしゃるとは心強いですね。

8時59分、凍っていて滑りそうな場所をアイゼンのおかげで無事通過します。

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↑崩落していて細くなってしまった登山道

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↑こんなところを通過します。

ところが今度は私の右足のアイゼンが外れました。

つけなおそうと屈んだところ、ザックのポケットに入れていたお水のペットボトルが道の下に転がり落ちました。

落ちた場所はRさんが見ていてくれたらしいですが、凍っている場所で回収するのは危ないので、帰りに回収することにしてそのまま進みます。

9時7分、それまでついていたトレースが急になくなりました。

上を見上げると、「佐々連尾山」と書いた道標が立っているので、その上を登山道が通っているのは間違いないようですが、トレースをつけた人はその後で草むらのか岩場でも登っているようです。

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道標のすぐ下を登れなくもなさそうなので、KさんとRさんには道標の下から登ってもらいました。

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結構急な道を上ると道標のすぐ前がちゃんと登山道になっていました、

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トレースは右手からついていたので、やはり右の方から登ってきたようですね。

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ともかく、ここからは歩きやすい登山道がついていてほっとしました。

↑どうやらこの道は住友共電の鉄塔保線路のようです。

そういえば、猿田峠に立っている鉄塔は住友共電の鉄塔だと前回聞いたような記憶があります。

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そこからは歩きやすい道でした。

道沿いにはツツジの木があって、花芽がもう膨らんでいます。

春には大森山は曙も綺麗らしいけど、これはミツバツツジのようですね。

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峠が近くなったのか、周囲が明るくなってアセビの赤い花芽も見えています。

すると後ろから歩いてこられたパーティーがいました。

Kさんが話していた2台の車で来られた方に違いありません。

女性も交えた4人のパーティーでした。

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↑私たちはゆっくり歩きなので、先に行っていただきました。

お若い方たちばかりなので、先に行っていただいた方が良いですね。

パーティーの方たちが通り過ぎた後で、Kさんが「ユリコさんかな?」とぽつりと。

ユリコさんってエントツ山さんの掲示板に時々写真がアップされている綺麗な方??

通り過ぎるのをちらっとお見かけしただけですが、ほんとに綺麗な方でした。

赤と黒の山ウエアも素敵です。

エントツ山さん、三嶺なんかに行かずにこちらに来ていたらお会いできたのにね・・・・

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↑真っ青な空にアセビの赤い芽ぐらいしか撮影するものがなくて・・・・

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9時34分、いきなりという感じで鉄塔が見えました。

ここが猿田峠です。

去年はトンネルの反対側から歩いてきたけど、ここまでが結構長かったのでした。

そして、この峠で私はアイゼンをつけたのですが、寒さで手がかじかんでしまい、ずいぶん時間がかかってしまって、皆に迷惑をおかけしたのです。

今年はそれが嘘のように暖かく、しかも鉄塔の向こうに尖った山が見えていますが、あれはどこなの?

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天候が違うと、同じ場所でもずいぶん違うものですね・・・・

コメント

Keitann様 こんにちは
歩き始めからいろいろな不都合がありましたね、しかし、経験豊富な皆さんで、すべてをクリアーされて歩き出しました。
こうして記事を読みながらふと感じたことですが、低山で雪の山を歩くにはやはり連れの方がいた方が楽しいですね。
花がない時期ですので、一人歩きですと、歩き続けることに倦んでしまうこともあるような気がしました。(小生は大概一人歩きですので、休憩時間の取り方が雑になります。)
休憩時でもみんなでワイワイ、ガヤガヤしたほうがやはり元気が出そうです。
雪の降る中を一人静かに歩を繰り出して進んでいくのはどちらかと言うと沈鬱な気分にもなりますからね。

今回は願ってもない様な上天気で、これから先が楽しみですね。

ぶちょうほうさな、こんばんは。

この日・・・1月22日は、この上ない快晴で、今年に入ってからの山歩きでは
最も天気の良い日でした。
こういう日はある程度高い山の方が気分がいいので、ちょっと高い標高1400m峰を
選択しましたが、この程度の高さでもアイゼンは必要だし、上の方はまずまずの積雪
でした。
冬場の歩きはアイゼンをはじめ、ワカン、手袋、サングラスなどいろいろな装備が必要
なので、準備もそれなりに大変です。
落とし物も多くなるようで、前回の岡山の雪山ではストックのスノウバスケットを
歩き始めに二度も落としそうになりました。
一人で歩いていると、こういうときは気持ちも萎えそうになりますが、仲間がいると
気分が前向きになれていいものです。
私は雪の積もった山だけは、まだ単独で行ったことはありません。
年も年なので雪山は何かあったらと考えると、やはり仲間は必要ですね。

確かに休憩時もいろいろと行動食を分け合ったりして楽しいです。
天気が良いと、いやがうえにも気分も高揚します。

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