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2022-05-12

初めての高尾山南稜を歩く、その1、セリバヒエンソウ

品川辺りのおんぼろ社宅に住んでいた息子一家が横浜に引越しをするというので、4月20日の昼前に車でこちらを発ち、横浜の息子宅に手伝いに行ってきました。

前もって大学時代の仲の良かった友人に電話したところ、山に一緒に登ろうということになりました。最初は川苔山に登って見たかったので川苔山に行く予定でしたが、横浜に向かう途中で私のスマホが具合が悪くなり、全然、連絡が取れなくて、auショップでみてもらって復帰し、21日夕方にやっと彼女と連絡が取れました。今どきはスマホの具合が悪くなると、ずいぶん苦労しますね。

彼女の方も私と連絡が取れず困っていたらしく、結局、アクセスも3時間近くかかる川苔山はやめにして、お手軽に行ける草戸山方面に案内してくれることになりました。なんでもその前の週に彼女が歩いてきたばかりだったらしいです。山行日はお互いの都合と天気を考えて4月23日となりました、

私が全然しらなかった山域ですが、草戸山とは高尾山南稜にある一つの山で高尾山南稜とは「高尾「甲州街道の南側の総称」ということらしいです。

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↑当日は高尾山口駅で友人と8時半に待ち合わせとなりましたので、乗り換え検索をして息子宅最寄りの駅を6時50分ごろ出ればその頃に着くようです。6時前に起きたら息子と上の孫はもう起きていました。四国から持参していたたけのこご飯で朝食を済ませ、外に出たら朝から良い天気で暑そうです。

↑京王線に乗り換えたら、車窓から真っ白な富士山の姿が見えました。

これは縁起が良い一日となりそうですね。

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↑この日歩いた記録です。

意外にも14キロも歩き、歩行数は3万歩を超える一日となりました。

前日にyamapの地図をダウンロードしておきました。

京王線の電車の中は最後になるとハイキング姿の人ばかりです。

四国でいると、電車での登山はめったにしませんので、前回の高尾山登山以来??

因みに高尾山に登ったのは2013年3月10日のことで、もう9年も前のことなんですね。

その時の記録はこちら

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↑高尾山口の駅のホームに着いてすぐに撮影しました。

時期はちょうど新緑が美しい時期でした。

彼女から、並んでいても駅の構内でトイレを済ませた方がいいよとラインが来ていたのでそのようにしましたが、なんとトイレの行列が30人ほど。田舎では考えられませんね(^^;)

何とか待ち合わせの時刻に駅の外に出ると人が大勢いましたが、彼女とはすぐに会えました。

駅の前の甲州街道の信号を渡って西へと歩いていきます。

ほんとは信号を渡ってすぐのところが草戸山方面への登山口だったのですが、彼女がうっかりしてそのまま西へと歩いてしまったようです。

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↑道沿いに可憐な青い花が咲いていました。

ああ・・・・これはかなり以前にうちの庭でも育てたセリバヒエンソウですね。

懐かしい・・・

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そして道端にヒメスミレ

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またまたセリバヒエンソウが出てきました。

ヒエンソウとはチドリソウのことで、これはデルフィニュームなどと同じ仲間ですが、外来種なのです。

高尾山周辺ではよく見かける花だそうで、帰化植物にしては繁殖力もさほどではなく、この花の好きな人も多いようです。私も昔はよく掲示板などで見せていただいた花ですが、ようやく自生に状態に会えました。

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↑因みに種を送っていただいて、私の庭で咲いた年もありました。

↑2008年の私の庭で撮影したセリバヒエンソウです。

庭に植えていても違和感がありません。

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道沿いの奥の方ではヤマブキの黄色が見えています。

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↑道の反対側に何やら建物が見えてきて、これは高尾599ミュージアムだそうです。

前に来た時はこれは記憶がありませんでした。

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道路法面の上ではドウダンツツジがたくさん咲いてます。

この辺りまで来て、彼女が登山口を行き過ぎたらしいと気づき、引き返しました。

でも行き過ぎたお陰でセリバヒエンソウに巡り合えて良かった良かった・・・・

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登山口辺りの地図です。

実際は駅の信号を渡ってほんの直ぐのところが登山道入り口でした。

周辺には駐車場もあり、一日1500円とか1000円の駐車場があるので、車で来てもよさそうです。

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あれまぁ、駅の近くでサルが歩いていました。

やっぱり山が近いということですね。

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↑8時47分、登山口まで戻ってきました。

今から向かうのは「四辻・草戸峠、高尾駅」とある方角です。

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いきなりこんな細い道に入ります。

まずは友人のYさんが先を歩きますが、すぐにトップを交代しました。

私の方が山歴は古く、彼女は50歳ごろから山歩きを始めたようなので、私がトップを歩く方が無難です。

道沿いに洗濯物が干してあるのが何とも・・・・ね。

すぐ横が民家ということです。

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歩きだしてすぐに、アミガサタケ発見。

この春は私の自宅からも生えてきて食べたりしたので、もちろん記憶に新しいところです。

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道は細いけどしっかり踏まれています。

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歩き始めて1~2分でニリンソウの群生があり驚きました。

つまり下の民家からほんのちょっと上のところですが、こういうところにニリンソウが群生しているところが、四国では考えられないですね。四国だとまずは標高800m近い山に入らないとニリンソウは咲きませんから。

因みに高尾山南稜は300m~600mの低山で、この場所はたぶん標高200mぐらいです。

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白いスミレはマルバスミレのようですが、花はもう終盤ですね。

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樹林帯に入ったらアオキが多く、赤い果実もつけていました。

この山域にはアオキが多かったです。

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四国の山だともう少し後で見かけるホウチャクソウがもう咲いています。

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9時丁度に稜線に出ました。

駅からだと15分ぐらいだと思います。

ハイキングにはぴったりですね。

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稜線に出たら薄い紫のスミレが咲いていて、これも終盤ですがタチツボスミレのようでした。

香川にはタチツボスミレはほとんど見られないので、画像を見て、しばらく何のスミレかと悩みましたよ。花後は撮影もあまりしないから観察してないのでしょうね。反省。

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稜線上に映えいている木はカシの仲間?

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縦走路から歩いてこられた2名の女性が先を行かれました。

このコースは楽だし花も多いので女性が多かったです。

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ゆるやかな尾根を登ります。

途中、オオルリらしき鳴き声がして、しばらく立ち止まって姿を探したのですが、見えません。

「おばさんが3人いるとオオルリが逃げるそうです」と出会った女性が言われ、皆で大笑いしました、確かに・・・・ね。

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赤いツツジの花が出てきました。

友人のYさん曰く「ヤマツツジはこの辺の山で今が見ごろなのよ」と。

ヤマツツジって俗称で、ちゃんとした学名は何だろう?とずっと思いながら歩いたのですが、これはほんとにヤマツツジだったようです。ヤマツツジって、私の頭の中では6月に東赤石で標高1000mぐらいで見るものとばかり思いこんでいたので・・・・

ヤマツツジは全国的に咲くのですね。

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新緑とヤマツツジの取り合わせがこの日の高尾山南稜のイメージを作りました。

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足元にはチゴユリが・・・・

チゴユリも私にとっては我が家の庭の花でもあり、香川の竜王山に咲く花でしたが、この日は歩く先々でずっと咲いていました。花の名前が苦手な友人もチゴユリは覚えてくれたようです。頭の良い人ですからね。

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登るにつれて植林も出てきて、木の根道となります。

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白い花をつけたのはオトコヨウゾメ?

四国だとかなり高山に行かないと出てきませんが、やはりところ変われば・・・・ですね。

知らない山を歩くのはほんとに楽しいです。

コメント

南高尾を歩かれたのですね。4月22日でしょうか。その日は私は麓から頂上に行きそこから小仏城山まで行って日影林道を降りてきました。一丁平あたりですれ違っていたかも知れませんね。

多摩NTの住人様、こんばんは。

あのあたりは南高尾とも言われるんですね。
山歩きは4月23日の土曜日でした。残念です。
一日早かったら、知らずにニアミスでしたね。
あのあたりはその前にも陣馬山に登っているので、これで三度目でした。
南稜は高尾さんほど人が多くなかったので、また行っても良いかなと思いました。
山歩きされるのなら、ぜひ、四国の山にもおいでくださいね。

Keitann様 こんにちは
高尾山の名前を見て、無条件反射で多摩NTの住人様のことが思い浮かびました。
上のコメントを見て、一日違いで行き合う可能性もあったのでしたか。

小生はこの日本一人が集まる山には一度も行ったことが無いのですが、それでも一度は歩きたいと思っているところです。

山道の歩き始めから、四国ではありえない標高なのにいろいろなものが出てきているようですね。これから先もkeitann様を驚かすに足る植物が出て来るでしょうか。
記事の今後を楽しみにしていきます。

ぶちょうほう様。、こんばんは。

高尾山には最近、多摩NTの住人様もよくいらっしゃるようですね。
高尾山界隈の花が良くアップされています。
こうなると連絡先をお互いにお知らせしといたほうが良いのかもしれませんね。

高尾山は植生も豊富だし、スミレの種類が多いのが魅力的です。
ただ、私たちが歩いたコースの近くは道が荒れたところもあったようです。

東京と四国と、気温など見る限りでは、それほど違いがなさそうですが、植生の
違いは歴然としていました。やはり普段歩いてない山を歩くのは魅力的ですね。

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