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2021-07-16

床鍋~権現山~日本石、シコクイチゲを巡る歩き、その1、床鍋から歩く

つい一昨日の7月14日のことですが、今年に入って初めて赤石山系に行ってきました。

例年ですとタカネバラの時期には必ず行くのですが、今年は裏寒風のオオヤマレンゲや蒜山のササユリを優先させてしまいました。そのうちまた行けると思っていたら、息子一家が帰省して来たり、その後は天気が悪かったり、ワクチン接種があったりで、そうこうするうちにタカネバラが終わってしまいました。

7月も第3週に入り、遠征を控えたRさんも私も少しは歩いておかねばと思い、Rさんも平日に休みを取るそうなので東赤石に一緒に行きましょうと言ってたのです。山仲間のAさんやエントツ山さんにもお誘いを入れておいたところ、Rさんが休みが取れなくなりました。一人で行っても良かったのですが、エントツ山さんが東赤石に行かれるとのこと。それも権現越から東に稜線伝いに日本石方面へ行かれるとのことで、そちら方面へは行ったことがなかったので、同行させてくださいとお願いしました。何といってもシコクイチゲを探す山歩きだそうで、私もそのシコクイチゲを見てみたかったのです。この際、コイチヨウランよりシコクイチゲを優先しようと思いました。

当初の予定では床鍋から鉄塔保線路経由で権現越の少し東の稜線に出てそこから日本石迄ピストン、エントツ山さんはその後東赤石に登り瀬場へ下られるということですが、私の方はそこまで歩けるかどうかわからないので、権現越から床鍋へ下山もありということで出かけました。

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朝は文句なしの青空だったのが、稜線の出でたらガスが激しく舞い上がる権現越周辺の様子。

当日14日はそんな訳で、登山口まで別々に向かうことにします。

ちょっとハードコースなので早めの6時に床鍋集合となりました。

当日は4時起床、4時半に自宅を出るつもりが5分ほど遅くなりました。夏至も済んだので、日の出も遅くなっていて、車で走っている5時過ぎにお日様が登ってきました。

ちょっと前まで4時半に起きても明るかったのが、もう日が短くなってるんですね。

途中、コンビニに寄っていたら約束の時間が押してきたので、早朝ということもあって飛ばしていきます。

床鍋のいつも車を駐車している別子街道の路肩の広い部分に到着したのは5時55分でした。

いつも約束の時間10分前には来られるエントツ山さんなのですが、車も姿も見えません。上の登山口におられるのかな?電話してみたところ、瀬場に車を置いて自転車で床鍋に向かわれているとのこと。なるほどその後すぐに、自転車で登場されました。車が二台あるのだから、一台ずつ置いておけばよいのでは?と思ったのですが、エントツ山さんの考えがおありなんでしょう。

車は上の登山口に置けばいいからと仰るので、私はすでに登山靴を履いてましたが、登山靴のままで運転して上に向かいます。

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6時14分、登山口に到着。

エントツ山さんは自転車を木に括り付けてデポされます。

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登山口から今から歩いていく方向を眺めると、スギの木立が立ち枯れしているのに気づきました。

そういえば、去年も枯れてたな~

いつもの登山口の階段から登らずに、ちょっと南側から登ったため民家の後ろを通っていくような感じで登山道に合流しました。

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マルバマンネングサかな?

こんなありふれた花さえ今年はまだ撮影してません。

ありふれた花だけど、咲いていると可愛いものです。

最終民家のすぐ上で咲いてました。

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これはあまりよいイメージのないタケニグサ。

良いイメージがないというのはやはり毒がある草だからで、なぜか我が家の敷地内にも生えてきてびっくりしたことがあります。

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タケニグサが植林の入り口に咲いている横を通ります。

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この道標は瀬場からの登山道に立っているのと同じようなものですね。

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しばらく歩いたら、グレーチングの橋がかかっています。

四国電力の鉄塔保線路にはこれがかかっています。

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通り過ぎようとしたら、黄色のサワオトギリの花に気づきました。

オトギリソウの仲間が咲きだすと、もう夏山ですね。

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手入れの行き届いた植林帯を歩きます。

ここを登りで歩くのはほぼ10年ぶり?

記録を見たら、2008年7月5日以来ですから、13年ぶり??

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かなり大きな木も伐採されて転がしてあるので、これは間伐ということでしょうか。

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行く手上方に鉄塔が見えてきました。

あれがいちばん下の鉄塔かな?

まずはあそこへ登るわけですね。

青空が眩しいほどに見えます。

この日は法皇トンネルを抜けた途端、素晴らしい青空で展望もばっちりでしたが、遅れるといけないので、一度も車を停めることなく登山口まで走ったのでした。

梅雨明けもそろそろかな~?

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相変わらず、植林の中を歩いているとテンナンショウの仲間が3本、にょっきりと立ってます。

それにしても、床鍋からの道って、いつも権現越からの下りに毎年歩いているけれど、登りで使うには良い道ですね。四国の山道で、最初がこんなウオームアップの道になってるところって意外と少ないし・・・

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上の方に何やら白い花が咲いていて、「リョウブかな?」というと、エントツ山さんがあの葉っぱはリョウブですと仰る。意外と木に詳しくていらっしゃる。

そういえば、床鍋迄の道中もリョウブの花があちこちで咲いてました。

リョウブもやっぱり夏の山の花ですね。

帰宅してからモニターで見ると、両部の横に見える白っぽくて丸いものは何?

よく見るとエゴの果実なのでした。

さすがにエゴはもう花が終わって果実なのでした。

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エントツ山さんに現在時刻を尋ねると7時20分だというので、休憩を取ってもらいました。

何しろ、若い頃に山岳会で歩いていたのでその習性で一時間歩くと休憩しなくては済みません。

特に暑い今の時期は早めの水分補給を心掛けないと、熱中症で気分悪くなったことがありますから。

木漏れ日の射す樹林の下で私だけ腰掛けて凍らせてあるアクエリの溶けた甘くて美味しい液体を飲み干しました。因みにこの日持参した水分は凍らせたアクエリとちょっとだけ甘い飲料、それにお茶、紙パックジュースと紙パックコーヒーの計2リットルです。いざとなったら沢の水分を補給するつもり。

10分ほどで再び歩きはじめます。

何しろこの日の行程は長いのです。

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歩きだしてすぐに、たぶん権現越辺りの稜線が見えてきました。

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沢に近づくと、モミジガサの咲いてるのか咲いてないのかわからないような白い花がちらほらと見えています。

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トリカブトのちょっとした群生の中にトチバニンジンの果実。

でも、トチバニンジンの葉っぱはシカに食べられてしまっているような?

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7時37分、ちょっとした沢の渡渉があって、後半はグレーチングの橋になっています。

ここもいつも下ってくるので、覚えがあります。

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ここのところ夕立みたいな雨がよく降っている割には水量は少なめ。

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渡渉を終えても、道は相変わらずトラバースのような感じです。

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あまりぱっとしない花だけど、ダイコンソウが咲いてました。

ミヤマがつくダイコンソウの方なら喜んで撮影するんですけどね・・・

って分け隔てしてはいけませんね。

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この看板も確か去年見たけど、比較的新しいようで、昔はこれはなかったですね。

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あれ?今頃になって気づいたけど、エントツ山さんのザック、おニューなのでは?

また買ったんですか?

一体いくつのザックを持ってるんです?とまたひとしきりザックの話に。。。

そういう私も裏寒風でオスプレイのザックのひもが切れて新しいザックを買わざるを得ませんでした。

あれ、欠陥品だと思う。ストラップがぶちブチ切れるなんて・・・

エントツ山さんの向こうに登山道と保線路の分岐が見えています。

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いつも下ったことしかないので、分岐も気にしたことがなかったのですが、ここに分岐の道標が立ったんですね。

13年前の2008年、昔の山仲間の山じいさん一行と登った時、うっかりと分岐をそのまままっすぐ行って登山道を登るつもりが保線路を登って権現越に行ったことがあります。

その時の記録はこちらです

コメント

こんにちは。タケニグサは植物観察初期の頃は喜んで撮っていましたが、最近は素通りです。高尾山系でもあちこちに大群生を作っていてやや困り者です。

多摩NTの住人様、こんばんは。
17日から昨日まで出かけていて、お返事が遅くなって申し訳ありませんでした。

タケニグサは外国では庭植えの花として人気が出てきているそうですが、なぜか
毒があるという先入観があるためか、あまり好きではないです。
シカが食べない象徴として、トリカブトやバイケイソウなどとともに、人気がイマイチ
みたいですね。

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