師走の一日、海辺の山を歩く、その4、
車道はところどころで大きくカーブしてついているのですが、そのカーブの一つで上を見上げると、シマカンギクの群生が見えます、おまけにシマカンギクの後ろにはハゼの紅葉が見えていて、とても綺麗な色合わせです。夢中で数枚、撮影してしまいました。12月の山でこんなに華やいだ光景に出会えるとは予想もしていませんでした。
道標には山頂まで1.2キロと書かれています。後一息ですね。
シマカンギクとイエギクとの交雑したものでしょうか。キクはとても交雑しやすいそうですが、今まで山でこんな白いキクを見たことはあまりありません。
ノギクの仲間には白いリュウノウギクやノジギクもありますが、この山ではリュウノウギクやノジギクは見ないので、それらとの交雑種とは思えません。
葉の様子などは庭で栽培されている菊の花の葉に良く似ています。
どちらにしても、キク科はとても難しく、私ごときがどうこう言えるものではなく、見て楽しむだけです。
この辺りまで登ってくると、東方面の展望が開け、讃岐富士が端正な姿を現します。
ツルボの花の時期は9月ですから、その頃にこの山に来るのも良さそうですね。
群生ではなく、一本立ちのこんな姿も凛として、小気味良いです。
岩にはイタビカズラの葉も見られますね。
この秋はあまり登らずに終わってしまった大川山も良く見えています。
標高1050mほどの山ですが、前日の寒波で山肌がうっすらと白くなっています。
山頂は積雪が15センチほどはあることでしょう。
かなたに目をやれば雪の山が・・・そして、足元に目をやれば春の花、オオイヌノフグリがすでに咲いているではありませんか。
岡山方面のコンビナートまで良く見えています。
のんびり歩きしたおかげで、お腹も空きました。普通ならどこかで休憩して、行動食でも食べるところですが、車道歩きは楽なので、喉が渇くこともなく、休憩の必要もなかったのでした。
山頂付近は石畳の遊歩道が整備されています。そして、辺りには桜の木がたくさん植えられています。地元の人はそれほど知らないようですが、ここ紫雲出山は、桜の名所なのです。
桜の季節の画像はこちらにアップしてあります。
ついこの前まで、綺麗に咲いていたんでしょうね。
春は意外と風が強い日が多いですが、この日は無風で、春に来た時よりもある意味暖かいぐらいでした。
そこかしこにベンチやテーブルが整備されているので、その一つに陣取って、待望のお昼ご飯です。
この日は途中のコンビニで買い求めたおむずびとカップヌードル、Rさんが皆に配ってくれたスープなどをいただきます。重いのにガスコンロを持参してくれたTさんとreikoさんのおかげで、熱々のカップヌードルやホットコーヒーまで飲めるという幸せな昼食タイムでした。デザートはTさんが用意してくれたチーズケーキです。お喋りが弾み、お腹もいっぱいになり、目をやると海に浮かぶ小島や遠くの山々が見えます。風があると寒くて、のんびりと座ってはいられないですが、この日は無風状態で、いつまでもこうして陽だまりで座っていても良いぐらいの暖かさです。私はとうとう、ウインドブレーカーすら出すことなく終わりました。
南の方角のはるかかなたに、先ほど見えた中津山が見え、その並びになにやら白い峰々間で見えています。
あれだけ白くなっているということは、位置から考えても祖谷山系の山でしょうか。
ちょっと霞がかかったような感じで山容がはっきり見えないのですが、位置から言うと寒峰、烏帽子かも・・。
カメラを少し東にずらすとやはり真っ白な峰々がずらりと見えます。
中央付近の山は矢筈山?とも思うのですが、なにぶん画像がはっきりとしません。
下の海も入れて撮影してみます。
一番手前の山は七宝山で、そのふもとの海辺の町が仁尾の町で、落ち着いた良い町です。
これも雲なのか雪に覆われた山なのか、最初はわかりませんでしたが、どうやら山のようです。
憶測ですが、剣山では?と思っているのですが・・。
山頂付近は台地状になっていて、讃岐の里山はたいてい、そういう山が多いのですが、山頂付近をのんびりと散策します。
野草友達のRさんがハスノハカズラを教えてくれました。
ハスノハカズラなんて今まで見たことも聞いたこともない植物で、また一つ新しい植物を覚えることが出来て勉強になりますね。
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