槍穂展望の山旅、その13、鏡平へ
その夜の双六小屋は、結局、夕食時に食事をしていた人が10人足らずと、いたって静かでした。自炊の方もいたでしょうが、それでも、去年に比べてもずいぶん少ないです。どうやら翌18日の予報が前々から雨と出ていたので、山登りを控えた人が多かったようです。
食事のときに隣に座られた方は福井からの単独の男性で、北アルプスをよく歩かれているようで、剣岳に登るなら早月尾根もいいよなどと、アドバイスいただきました。もっとも、剣は昔登っているので、ふたたび登るかどうかは疑問ですが・・。
18日の天候が良ければ西鎌尾根から槍に登り槍平経由で新穂高に下りるというのも考えないではなかったですが、2000mの下りの後の林道歩き2時間半はちょっときつそうです。
8時頃就寝しましたが、天気が気になって、前の日ほどはよく眠れませんでした。雨は夜中もかなり強く降りました。
翌朝は一応4時に起床しましたが、今度は予報も良く当たって、しっかりと降っています。朝食は頼んでいなかったので、もう一度眠り、7時頃に下に降りていくと、わさび平で一緒だった熟年パーティーの方々が出発するところです。三俣蓮華まで行かれるそうです。
この雨ではどこかに登っても、何も見えないので、それならば鏡平まで下ろうということになりました。私もKさんも昔は風雨の中を嫌でも歩いているので、ピークハンター的な歩きは、もうどうでも良くなっているのです。
小屋に残られていた単独の男性がいらっしゃって、その方はもう1晩双六小屋に泊まり、翌朝の晴れを期待するとのことで、一緒に残りませんかと言われました。なんでも鏡平を経由せずにシシウドが原へ雪渓伝いに下山すれば早いとのことです。しかし、翌朝の晴天の保証がないので、考えた末、丁重にお断りします。
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