本州の山

2008-07-29

槍穂展望の山旅、その13、鏡平へ

その夜の双六小屋は、結局、夕食時に食事をしていた人が10人足らずと、いたって静かでした。自炊の方もいたでしょうが、それでも、去年に比べてもずいぶん少ないです。どうやら翌18日の予報が前々から雨と出ていたので、山登りを控えた人が多かったようです。

食事のときに隣に座られた方は福井からの単独の男性で、北アルプスをよく歩かれているようで、剣岳に登るなら早月尾根もいいよなどと、アドバイスいただきました。もっとも、剣は昔登っているので、ふたたび登るかどうかは疑問ですが・・。

18日の天候が良ければ西鎌尾根から槍に登り槍平経由で新穂高に下りるというのも考えないではなかったですが、2000mの下りの後の林道歩き2時間半はちょっときつそうです。

8時頃就寝しましたが、天気が気になって、前の日ほどはよく眠れませんでした。雨は夜中もかなり強く降りました。

翌朝は一応4時に起床しましたが、今度は予報も良く当たって、しっかりと降っています。朝食は頼んでいなかったので、もう一度眠り、7時頃に下に降りていくと、わさび平で一緒だった熟年パーティーの方々が出発するところです。三俣蓮華まで行かれるそうです。

この雨ではどこかに登っても、何も見えないので、それならば鏡平まで下ろうということになりました。私もKさんも昔は風雨の中を嫌でも歩いているので、ピークハンター的な歩きは、もうどうでも良くなっているのです。

小屋に残られていた単独の男性がいらっしゃって、その方はもう1晩双六小屋に泊まり、翌朝の晴れを期待するとのことで、一緒に残りませんかと言われました。なんでも鏡平を経由せずにシシウドが原へ雪渓伝いに下山すれば早いとのことです。しかし、翌朝の晴天の保証がないので、考えた末、丁重にお断りします。

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槍穂展望の山旅、その12、双六岳にピストンのつもりが・・・

双六小屋に着いたら、宿泊の手続きをします。朝食が6時だということで、あまりに遅い時間なので、朝食は頼まずお弁当だけ頼みました。

その時点では宿泊する人はあまり多くはなさそうでした。部屋は去年は二階の突き当たりだったのですが、今回は階段を登ってすぐの部屋で、ベッドは二段になっているようです。

少し一服したら、双六にピストンすることにしました。出発したのは14時ちょっと前でしょうか。

Kさんは稜線を歩いている間は、樅沢岳にピストンしたいと言っていたのですが、気が変わったのか双六に行くことになったのです。

小屋の受付の女の子に尋ねたらルートは去年と同じで、春道を行ってくださいとのこと。

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2008-07-28

槍穂展望の山旅、その11、クロユリ

ノウゴウイチゴの咲くそばには、待望のクロユリが咲いていました。

それも去年見たのよりずっとたくさんのクロユリです。途中ですれ違った若者に「クロユリは咲いてました?」と尋ねたら「気がつきませんでした」と言っていたので、今年はクロユリが見られないかと、内心がっかりしていたのです。

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2008-07-27

槍穂展望の山旅、その10、槍とチングルマ

花見平では10分ほど休憩します。

相変わらず、誰も後ろから来ないし、双六側から歩いてくる人も全然いません。

この日、鏡平から双六小屋までで会ったのは、たった5人でした。人の多い夏山まっただ中を日程を2,3日ずらしただけで、これほどまで静かな北アルプスを楽しめようとは・・。

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槍穂展望の山旅、その9、稜線で花三昧

トラバース道沿いにも様々な花が咲いていて、眺めは良いし、花は多いしで、ついつい何枚も写真を撮ってばかりで、Kさんを待たせることになり、一寸気の毒な事をしました。

私に構わずにどんどん先に進んでいて、と言っているのですが、やはりあまり間隔が開き過ぎると、待ってくれているようです。

ここで初めて、キバナノコマノツメが咲いていました。

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2008-07-26

槍穂展望の山旅、その8、せり上がる槍穂

おなかもいっぱいになり、デザートのミカンも食べたところで、そろそろ出発です。

すでに日は高く登っており、これからは森林限界を超えるので、日焼け止めをしっかり塗って、私も嫌いな帽子をかぶります。最近の方は皆さん長そで、帽子で完全防備されますが、私はどうも昔ながらの牧歌的な山歩きの習慣が身についていて、暑い時には半袖シャツで歩くほうが好きです。

鏡平でトイレを借りるというKさんを待つ間に樅沢岳方面を写しました。

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2008-07-25

槍穂展望の山旅、その7、鏡平で逆さ槍を見る

奥穂に少し雲がかかってきましたが、まだまだよい天気であることには変わりません。

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2008-07-24

槍穂展望の山旅、その6、キヌガサソウ再会

北アルプスの記事更新の前に、一言だけ、記しておきます。

今日、アクセス数が200000を超えたようです。検索から来られた方が多いようですが、正直、これほど長く続くことになろうとは、自分でも意外でした。いまのところ、山歩きにも花を見ることにも、まだまだ夢中なことには変わりませんので、これからも何か深刻な事態が起こらない限り、ブログ更新が続くと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、記事の続きです。

シシウドガ原と思われる箇所を越えて、再び、樹林の中を登り始めます。

この付近から、いろいろな花が多くなります。

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2008-07-23

槍穂展望の山旅、その5、ムラサキヤシオ

秩父小沢を通過すると、道は樹林帯の登りになります。

かなり急な登りもあったりして、鏡平までの道では、一番きついところかもしれません。

一方、秩父沢で休憩中に日が射し始めたので、樹林の中の歩きは直射日光に当たらずに済むので、その点は助かります。

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2008-07-22

槍穂展望の山旅、その4、穂高が見え始めた!

小池新道を歩き始めてから30分も経った頃、東に穂高の姿が見えてきました。こんなに早く穂高が見え始めるとは思ってなかったので、少なからず感激しました。去年の小池新道の登りでは、標高1500m以上はすべてガスの中でした。それに、前日、わさび平で見た天気予報ではこの日は曇りのち晴れだったはずなのに、良いほうに外れて、素晴らしい晴天です。P7173873

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槍穂展望の山旅、その3、小池新道

わさび平小屋では、その日の宿泊者は少なかったようで、個室に二人だけでした。

翌日の朝食を5時にお願いして、お弁当も頼んでおきます。

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2008-07-21

槍穂展望の山旅、その2、林道歩き

平湯でKさんと一年ぶりの再会を喜びます。

Kさんとは山行の前には、電話で3度ほど打ち合わせをしてあります。普段はあまり山歩きをしていないようですが、学生時代からタフな人です。今年は新しくザックを買ったそうで、真新しいザックは私のものより一回り大きめで、たくさん入りそうです。

バスターミナルの建物のデッキでお昼を食べます。吹く風は流石に爽やかで、山に来たな~と感じます。連休前とあって、バスの発着もそれほど多くはなく、ターミナルはまだまだ静かなものです。

食事の後、私の車に乗ってもらって、新穂高温泉を目指します。平湯から新穂高までは30分ほどです。標高は平湯のほうが高くて、かなり下ります。13時半、新穂高の無料パーキングに着きました。去年はこのパーキングの場所がわからなくて、探したのでした。この時期はまだパーキングもがらがらで、登山道に一番近い位置に車を置くことができました。

温泉セットなど、山行に必要ないものは車に置いて、必要なものを最終的にパッキングしたら、歩き始めます。

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2008-07-20

槍穂展望の山旅、その1、新穂高へ

前回の記事に書いたように、今年の夏も後輩のKさんと、北アルプスを歩いてきました。

15日の23時に自宅を出発して、昨日(19日)23時55分に帰宅しました。

去年までは山中2泊だったのを、今年は何とか都合をつけて3泊してきました。天候は18日だけは雨に遭いましたが、そのほかは良く晴れて、今までで一番展望を楽しめる山歩きとなりました。

今までその姿を見たことがなかった乗鞍岳も良く見えて、花を見るのと同じぐらい山を見るのが好きな私にとっては、まさに展望を楽しむ旅ともなりました。

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