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ここ2年ほど、連続して秋の梶ヶ森に登っています。
梶ヶ森は、中2のときに母校の中学から集団登山で連れて行ってもらった思い出の山でもあります。山頂まで車で登れる気安さもあって、山歩きを復活した7年前ごろからも折にふれて訪れる山です。
山友達のTさんと、今年は23日に訪れようということになりました。例年より二週間ほど早い梶ヶ森散策です。
秋の山ではホトトギスの仲間もいろいろと見ることができます。
いちばん良く見かけるのは何といってもヤマジノホトトギスで、これは香川、徳島、愛媛、高知、全部の県で見ることができます。
その他のホトトギスは、たとえば、香川ではヤマホトトギスやタマガワホトトギスを見ることはないですし、逆に今日紹介するセトウチホトトギスは高知や愛媛ではあまり見ない種類です。
私が初めてセトウチホトトギスを見たのは近くの低山でのことでした。
タカネハンショウヅルは近畿地方以西の本州、四国、九州に分布するクレマチスです。キンポウゲ科センニンソウ属。私の図鑑には「低山の林縁などに生えるつる性低木」とあります。
私が実際に知っている自生地は標高500m~1100mぐらいです。ですから低山というのはどうかな~と思います。実際に低山に咲くのはシロバナハンショウヅルでしょうね。
同じ場所には咲いていましたが、花数がちょっと少なくなったような気がしました。
辺りには花を見に来た方たちの足跡でしょうか、少し踏み荒らされたような気配が・・。
しかし、可愛い花に二年ぶりで会えたのは嬉しかったです。
9月に入ると、マメ科の野草も数多く見られるようになります。
タンキリマメ、トキリマメ、ノササゲ、ヤブマメなどなど・・。
この山ではいつもトキリマメを見ているのですが、今年はどうだろう?と見てみると、咲いてます、咲いてます。
ヒメヤブランは大好きな花の一つです。
しかし、どこにでも咲いているヤブランと違い、ヒメヤブランはたまにしか会えません。咲いていたとしても、花が小さいので、気づかず通り過ぎていることも多いと思われます。
2,3年前まで、ヒメヤブランの咲く場所で、観察しやすい場所があったのに、その場所にはもう咲かなくなってしまいました。代わりにというわけではないですが、一昨年、たまたま同行していた友人がヒメヤブランを見つけてくれて、今は毎年、その山で見ています。
9月の声を聞くと、ミヤマウズラに会いに行かねばと思います。
初めてミヤマウズラという花に気づいたのは4年ほど前のことでしょうか。夏場に低山に上る機会がそれまであまりなかったのが、当時中一だった末っ子の理科の自由研究の題材にと、一緒に低山に登って見つけたのが最初の出会いでした。
それから毎年のように見に行っています。
去年は雑用が忙しく、少し遅めに行ったら、すでに花は終わりかけていてがっかりしたのです。
今年は何が何でも上旬に行こうと考えました。
9月はいろいろと野暮用があって、本格的な山歩きがなかなかできません。
早く野暮用を終わらして、山に行きたいものですが、来週ぐらいには何とかなるでしょうか。
さて、先週、最近ご無沙汰している友達から電話が入りました。「新聞にオニバスがさいているとのことなので、見に行きませんか」という要件です。近場なので昼前には帰宅できると思い、お誘いに乗りました。
それまでの高原を今度は下ります。下を見ると、下は何やら平野になっており、おりしも色づき始めた稲田が一面に広がっている様子。そして、その周囲には小高い山がぐるりと取り囲むように聳えています。
ああ、これが中学の頃習ったカルデラなのか・・・と思いました。それにしてもとてつもなく大きなカルデラで、カルデラの中に大きな町がすっぽり入っているのです。調べると直系20キロのカルデラです。昔、習っても、やっぱり現実にこの目で見るまで、何一つわかってなかったのだと思いました。
車は高原を下り、一見、平野のように見えるカルデラ部へと下ります。それまでの涼しさはもう感じられませんが、それでも暑くてたまらないというほどではないです。
一旦、宮地まで走った後、西へ進み、その後、山頂という標識を見つけたので、山頂を目指します。最初は樹林の中を走りますが、やがてまたまた草原に出ました。
九重から阿蘇に近付くにつれて、ラッキーにも空が晴れてきました。
この前日とこの日も東海地方では集中豪雨が降り、ずいぶんと被害が出たようですが、九州の西のほうでは前線の影響が少なかったようです。
とにかく初めてドライブに来た土地だし、あまり下調べもしてないので、ただただ広い草原に感激しまくりです。
さて、朝食後、どちらに向かって走るかを決めねばなりません。
前夜から私は旅立ちに際して、道路地図兼用にと思って買ってきた「るるぶ」を開いては、黒川温泉も行きたいし、阿蘇も行きたいし、あわよくばその両方になどと眺めていました。
一泊では熊本までは無理っぽいですが、阿蘇ぐらいなら何とかなるかな?と思い、宿の方に尋ねると、阿蘇までなら1時間半ぐらいですよと仰るので、決定です。実は私は中学のときの修学旅行が別府~熊本~秋吉台~湯田温泉というものでした。しかし、別府からやまなみハイウエイを通り熊本に向かう日は雨で、阿蘇の草千里なども通ってはいるものの、眺めは何一つ見ていないのです。今回は阿蘇の眺めを見る良いチャンスです。ちなみにやまなみハイウエイは今では無料なのだそうです。
9時半ごろ、チエックアウト後、水分峠目指して走り始めます。最初は主人ハンドルを握ります。うまい具合に前を熊本行きのバスが走っているので、その後にくっついて走ります。峠を越すとぐんぐん登り坂になっているのですが、周囲はガスで眺めが見えないのが残念です。
翌朝目覚めると、すぐに、窓の外を見てみます。
宿の方の話では、窓からは由布岳が見えるそうですが、着いた日はガスが山の下の方まで下りてきていて、どこに由布岳が見えるのやらもさっぱりわかりません。
そして、翌朝も、雨は降ってないですが、やっぱり由布岳は見えません。
先ずは温泉に入ります。何がいいと言って、温泉に泊ると、朝から温泉に入れるのが、嬉しいです。私は低血圧気味なので、朝はだいたいぼーっとしていることが多く、普段はぼーっとした状態で、お弁当を作ったりしているのですが、宿では何もしなくていいので、極楽ですね。
ひんやりとした朝の空気の中で、露天風呂に浸かっていると、なんとも言えず良い気持ちです。
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