今年の猛暑はすさまじく、お盆を過ぎても一向に涼しくなりませんでした。
山歩きするつもりならば、早朝に起きて出発ですが、そんなつもりではなくて10時過ぎから山方面にでもドライブしようかということになりました。8月19日のことです。
徳島との県境の道の駅でお昼を食べて、それから剣山を目指して走ります。登山口の見ノ越までの車道沿いにも以前はいろいろな花が見られたものですが、今ではシカが増えてしまってめぼしい野草を食べてしまうので、山野草もずいぶん減ってしまったように思います。
そんな中、去年も見かけたトモエソウがまだ咲き残っていました。
やがて、見覚えのあるキレンゲショウマの自生地にやってきました。
この自生地のことを知ったのはもう5年も6年も前のことになります。けれども、最初の頃は筒上は尾根道しか歩くことがなくて、この巻き道を歩くことがなかったのです。というのも笹倉湿原から登るというバリエーションルートを歩くことが多かったからかもしれません。
去年は秋に手箱まで単独で歩いたとき、キレンゲショウマの花後の姿を見ましたが、開花時期にここに来たのはこれが初めてです。1度、ここのキレンゲショウマを見てみたいと思いながら、すでに5,6年が経っていたわけです。
昨年の8月16日は、山友達や野草友達たちと石鎚山に行ったのでした。久々に夏の石鎚に登り、あらためて石鎚が花の山であることを確認したのでした。
一年経った今年の8月15日、今度は筒上方面を歩きませんかというお誘いがありました。筒上方面にはアケボノツツジやゴヨウツツジの頃、そして、去年は秋にも歩いていますが、8月にはまだ歩いたことがありません。筒上に咲くというキレンゲショウマを一度は見てみたかったので、二つ返事で参加させていただくことにしました。
当日は5時半集合です。最初は6時集合になっていましたが、登山口の土小屋までが時間がかかるので、やはり5時半には出発したいところです。
行きの車中で、どうせ登るなら、手箱山まで行きませんかと提案してみました。何しろ、アプローチに時間がかかるので、どうせ歩くなら手箱まで歩いてみたかったということもあるし、手箱に行く途中にお花畑がありそうだということが、去年の秋の単独行でわかっていたのです。
ユウスゲが咲くことは知っていても、まだユウスゲの季節には訪れたことのなかった低山を8月7日に訪れてみました。
ユウスゲには少し遅すぎた感じだったのですが、思いもかけず、咲き始めたばかりの初々しいキキョウの花を見ることが出来ました。
下りに使うのは2年ぶりだか3年ぶりだかの尾根コースは、橄欖岩のごろごろしたトラバース道から下のあたりが、雨のときは滑りそうで特に歩きにくいので、いつもよりゆっくりと下りました。単独だと捻挫ぐらいの怪我でも、こういう誰も歩いてない日は怖いのですよね。
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