三豊散策、その2、ナガバノタチツボスミレ群生
ナガバノタチツボスミレは香川の低山ではいちばんポピュラーなスミレで、このスミレを見られない低山は香川にはないと言ってよいほどです。
しかし、これだけ綺麗なナガバノタチツボスミレの群生を見たのは、初めてでした。
ナガバノタチツボスミレは香川の低山ではいちばんポピュラーなスミレで、このスミレを見られない低山は香川にはないと言ってよいほどです。
しかし、これだけ綺麗なナガバノタチツボスミレの群生を見たのは、初めてでした。
五色台に来るといつも白峰寺付近を歩くことにしています。
白峰寺は81番札所で、この日もバスで乗りつけたお遍路さんが大勢見えていました。春と秋は季節がいいので、3月や4月はどこの札所も結構賑わいます。
小さなスミレが群生する場所があるので、歩きます。
フクジュソウを心行くまで見てから、そのまま進もうか、それとも帰ろうか、迷いました。帰るとしても阿讃山脈経由で帰り、どこかで花の下見をするつもりではいました。しかし、この辺りまでは、なかなか来る機会もないだろうと思い、もう少し先まで行ってみることにしました。
車を走らせていると、車道の縁に沿ってスミレが群生しているのが見えました。慌てて、車を停めようとしますが、適当な場所がなくて、少し先に停めます。
一旦、車を停めたら、どうせなので、その辺を少しうろうろしてみます。
山側を見上げるとミツマタの花が咲いています。早春の四国の山ではどこででも見かける花です。香川の山にだけはあまり生えてないですが、他の3県ではちょっとした山道をドライブしていると必ず目にします。
実家のお墓参りの後、今度は海辺の町にある叔母の家に立ち寄り、叔母の墓前参りをします。叔母には若い頃、お世話になったものですが、奇しくも叔母は父と同じ脳腫瘍という病気で2年ほど前に亡くなりました。といっても叔母は母の妹ですから、私の父と叔母は血の繋がりはなく、私に縁の深い人が同じ病気で死ぬと言うのも何かの因縁のように思えます。
叔母の家の庭にはかなり大きい白花のハナミズキの木があるのですが、今年もまたたくさんの花芽をつけていました。叔母が脳腫瘍を発病したのは祖母が亡くなった翌年ですから、もう5年ほど前のことになりましょうか。手術をして腫瘍を取れるだけ取って、一旦は退院しました。独身で子供もいない叔母ですから、退院後は家政婦さんに身の回りを手助けしてもらっていました。
退院した年の春、満開のハナミズキの木の下で叔母の写真を撮った私は心の中で、これがもしかしたら最後の写真になるかも・・・などと思ったりしたことでした。
昨日の朝、仕上げなければならない帳面仕事がようやく終わり、実家にお彼岸のお墓まいりに行きました。この前、実家方面に行ったのは、3月の初めでしたが、たった半月違いというのに、田んぼの畦や道端の草の花が、びっくりするほど咲きあがっていて驚きました。例年なら1月からレンギョウやタンポポが咲いているのを見かけるのに、今年は寒くて、この前までは花も少なかったように思います。
ベンガラデ検索してみると「三二酸化鉄、酸化鉄暗赤色~赤褐色粉末で、無臭な赤色顔料。ベンガラとは酸化第二鉄を主成分とする赤色顔料の慣用名。」とあります。
ベンガラ色、ベンガラ色など、名前は聞いたことがあっても、いざ、どんなもの?と訊かれると、難しいことはよくわからなかった私です。
ベンガラを塗ることによって木材や金属の耐久性が高まるらしいのですが、見た目にもはんありした紅色が麗しいです。
もう一箇所、見ていきましょうということになり、車を吹屋に向けて走らせます。
この日は雪の予報が出ていたので、Tさんの4輪駆動の車を出してもらったのですが、運転は交代しながら走ります。吹屋の町は二年前にも立ち寄っているのですが、少し山の上のほうになるので、そのときも吹屋周辺だけは雪が残っていたのでした。
牧野植物園の受付の方に教わった、リュウキュウヒカンザクラの咲いている場所だけがわかりません。
一服しようと園内のカフェでコーヒーを飲み、もう一度、今度はカフェの方に尋ねます。
今度は場所がわかりました。園内の北の外れにあるようです。
久礼の町を後にして、今度は高知に向かいます。香川からですと須崎まで一気に高速で来ることが多いので、下道のR56はあまり走ったことがないです。
途中、大きなスーパーで文旦の美味しいのを買いました。仙台に住んでいる親友に送って欲しいと頼まれていたのです。文旦は南方系の柑橘で、外見はグレープフルーツみたいですが、実離れが良くて、お味も爽やかです。私も5年前にカタクリの花を見るために赤星山に登ったときに、高知出身のご夫婦に美味しい文旦をいただくまで、文旦がそれほど美味しいとは思っていませんでした。
高知の人は産地や生産者まで指定して文旦を買うそうです。
久礼の町では昔からある町並みには信号がありませんでした。
道も五叉路になっていたり、斜めについていたりと変則的なので、信号もつけにくいのでしょう。歩いても1時間もかからずに回れそうな町です。今回はお酒の好きな主人が一緒なので、西岡酒造という古い造り酒屋に立ち寄ることにしました。
前夜宿泊した宿で出たお酒がこの造り酒屋のお酒で、なんと220年も続いている酒屋なのだと教えてもらったのです。
朝食を食べた後、もう一度温泉に浸かってから、お世話になった宿を発ちます。
私としてはこの日は折角ここまで来たのだからと、足摺岬のヤブ椿の群生を見たかったのですが、主人が遠くに行くのは大儀だというので、それではと近場を見ることにしました。
車で10分足らずの距離に、コミック「土佐の一本釣り」で有名になった久礼の町があります。12月に来たときにも久礼の大正市場という市場を見て回ったのでした。地元の漁師さんが捕ってきた魚をおかみさんたちが売り始めたのが始まりとか・・・。
宿にはまだ明るいうちに着きました。
まだどこか観光しようと思えば出来ましたが、たまにはゆっくりのんびりの旅も良いものです。
宿は太平洋を一望できる高台というか断崖絶壁というか、ともかく海を見るにはこの上ないロケーション。
宿の部屋に案内してくださった女性が「朝7時ごろにはお部屋から朝日が昇るのが見えますよ」と教えて下さる。
この冬は、12月に2度、1月末に1度と、すでに高知に3度も行きました。
しかし、行く度に、高知の美味しい魚介類を見たりたべたりするにつけ、残念に思うのは、この美味しいい魚介類をいただきながらゆっくりとお酒が飲めないことでした。車で行くとどうしても帰りの運転があるので、お酒は諦めざるを得ません。
次回高知に行くなら、絶対に一泊で来ようと思っていました。夏前に丁度仕事の一線を退いた主人と、そのうちに海外旅行でも国内旅行でもいろいろ行こうと思っていたのに、その他もろもろの用事などもあって、なかなか夫婦一緒には時間が取れないでいました。12月の初めも主人の友人夫婦に韓国旅行に誘われていたのに、そのときは私の都合が悪くて主人だけが行ったのでした。
それが2月中旬のこの時期はどちらも特に用事がなく、宿のほうも前から泊まってみたいと思っていた宿が二日前に予約できました。
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