3月19日に思いがけず、今年二度目の石鎚に登ることになりました。
実は本格的な山登りは2月末に岡山の毛無山に登って以来、3週間も遠ざかっていました。というのも、この間、息子二人が立て続けに帰省してきて時間が取れなかったり、野山の花が咲き始めて、山よりも花散策に比重がかかっていたこともあります。そして、先週はこのたびの大地震と津波で被災した友人の安否がはっきりせず、とても山に行くような気分にはなれなかったのでした。
17日に友人の無事がわかったので、心配してくださってた山友達のTさんにも連絡したところ、連休初日の19日の山行きの話が出ました。行き先はTさんにおまかせしておいたところ、高松のRさんも一緒してくれるそうで、行き先は石鎚に決定とのメールを18日にいただきました。
それにしても、峰山にはこんなにたくさんの古墳があったとは知りませんでした。香川の山は低山が多いですが、古くから開けていたようで、中讃や西讃の山にも古墳は結構見かけます。
古墳見学が終わったら、歩いてきた車道をてくてくと、登山道に引き返すべく戻ります。
12時14分、峰山山頂にある展望台に着きました。
今は一般に峰山と言われていますが、国土地理院の二万五千図では岩清尾(いわせお)山となっているようですし、実は私は小学生時代にこの山に、遠足で来ていますが、そのときも岩清尾山という名前で覚えています。
今週初めの積雪と寒さには驚かされましたが、その後は晴天が復活し、徐々に気温も上がりました。そんな青空の広がる日、山友達のTさんから突然、電話が入りました。山へのお誘いです。
気温もまずまず上がると言う予報だったので、一人でもどこかに登ろうかな~と思っていた矢先だったので、渡りに船とばかり、OKしました。
急に決まった話なので、花散策がメインかなと思い、ザックもナップサック、靴もいつものウオーキングシューズと言う格好で、服装だけはカシミアセーターだけはやめとこうと思って、山登りできる服装で出かけました。
嶽山から下山してきたのは、15時前でした。
ほんとは東かがわ市の虎丸山にも出来れば登りたいと思っていたのですが、移動に30分以上かかるのと、標高も400m以上あって、2時間はかかりそうなので、諦めます。Eさんが代わりに日山に案内してくださることになりました。
日山の登山口までは車で20分ほどだったでしょうか。
日山は高松の三谷町というところにあります。
Eさんの車の後をついて行くと、着いた所は大きな池の堤防でした。
皆でランチする予定のイタリアンレストランには11時半に予約を入れてありましたが、白山を下山したのが11時45分でした。車で走ると丁度11時半ぐらいでしょうか。
結局、レストランにいたる道もEさんの車の後を走ることになりました。
到着はぴったり11時半です。
昨年11月の初めのことでした。
仙台から親友が帰省していて、彼女を三木町の山すそにあるレストランに案内したときのこと、帰り道にコスモスが綺麗に咲いた畑があったのでコスモスを撮影していたところ、近くに標高は200m程度しかないのに、ごつい岩山が見えたのです。
気になって、帰ってからその山を地図で調べたところ、嶽山(だけやま)という名前でした。岩山なので、登れないかもしれないなどと思っていたところ、つい最近、泉保さんの本に「嶽山」の記録がありました。石鎚に行った帰りに山友達のTさんに三木町のイタリアンレストランを案内するついでに嶽山に登りませんか?と話していたところ、Tさんも乗り気です。
話がまとまり、他にもRさんやEさんに声をかけたところ、とんとんと話がまとまって20日(日付は変わったけど本日です)行ってきました。
登りでは途中、おにぎり一個しか食べてなかったので、弥山でもう一個食べておこうと思ったのに、結局、素晴らしい眺めを見たり撮影したりしていて、食べそびれてしまいました。
この日は冬用のガスの新しいのとプリムス、コッフェル、カップヌードル、ポットにはコーヒー用に熱いお湯、それに分厚いダウン、細引き・・などなど夏の山行に比べて4割り増しぐらいの荷物も持参していたのですが、結局、どれも使いませんでした。
下りは登りに比べて汗もかかないだろうと、薄手のユニクロのダウンを着用して下り始めます。それと、登りは撮影のために完全防水の手袋を左手にしか着けなかったのですが、下りでは気温も低下するので、両手に着用します。
山頂まで登ると決めてからも、夏道では鉄の桟道がついているところが手すりの鎖の高さまで雪が積もっているところもあって、谷側はすっぱりと切れ落ちていて、なかなか気が抜けません。おまけにそういうところで下りの方たちとのすれ違いもあったりで、双方とも結構気を使います。でも、下りの方たちが快く道を譲ってくださったのには感謝の念でいっぱいでした。
ほんとなら、こんな時間に登ってくるなんて非常識ともいえるのですが、皆さん「焦らずにゆっくり落ち着いて進んでください」と声をかけて下さいます。
西ノ冠山への分岐を通過しますが、カメラのバッテリーが切れてしまい、通過時間がわかりません。手には完全防水の手袋をつけているので、コンデジも使いにくいし、バッテリー交換は山頂に着いてからすることにしました。
途中二箇所、ものすごい急斜面を登っていくところがあって、滑らないようにダブルストックで体を支え、やっとの思いで登ります。先行されていたスノーシューの男性も、途中でスノーシューを外されているようで、失礼して先に行かせていただきました。この日私はピッケルも一応、登山口までは持参していたのですが、これだけの新雪だとやはりピッケルよりダブルストックのほうが有効だったようです。
喘ぎながら最後の急斜面を登ったところで、直ぐ上に山頂の小屋が見えてきました。待望の弥山に着いたようです。
なんとも素晴らしい眺めに、立ち止まってゆっくり撮影を楽しみたいところですが、逆に石鎚の姿を目の当たりに見てしまったことで、山頂に立ちたい気持ちがふつふつと湧いてきました。私は決してピークハンターではないと思っていますし、どちらかと言う歩きの過程を楽しむタイプですが、このときの気持ちはちょっと今まで感じたことのない気持ちでした。
前社ヶ森に着く前に単独の男性とすれ違いました。まだ若い方ですが、もう下山されてるのかと思ったら、夜明峠より前で引き返されたそうです。「自信がないので」と仰っていましたが、体調でも悪かったのでしょうか。こんな素晴らしい天候なのに、引き返すのは残念ですが、山での判断はその日の体調、天候、装備・・・いろいろなものに左右されます。
成就社を出発したのが10時10分です。ここからはいよいよ本格的な山道になります。一旦、緩い勾配の坂道を下っていきます。「これを帰りには登り返すんだから勿体無いね」とTさん。
でも、緩やかな坂道なので、このぐらいならたいしたことはないでしょう。
ロープウエイで下の駅から上の山頂駅までは7分ほどかかります。
駅に着くと、素晴らしい眺めが広がっていますが、その前にまずはアイゼンを着けなければいけません。駅には「成就社付近は凍っているのでアイゼン使用のこと」とあります。
駅舎の中で、アイゼンをつけるのですが、久しぶりに着けるので、ちょっともたもたしてしまいました。
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