仕事や用事も一段落ついて、今日は午後から一人で山に。
二週間前は尾根道で蕾だったオンツツジが今日は咲き誇っているに違いない。
朝食用に大量に作ったサンドイッチが余っていたので、お昼は緑の中でコーヒーとサンドイッチだね。
家を出てしばらくは車内に冷房を入れていたけど、山道に入る前にすでに冷房は必要なくなった。窓から入る風はひんやりしてとても心地よい。
しばらくは強いていると白い花がたくさん咲いている。ウツギの花だね。これは普通のウツギより花が小さいからマルバウツギかな?
花も普通のウツギより可愛いよ。
卯の花とはよく言ったもので、5月になるといろいろなウツギが山では見られる。今日、見たのは、全部で4種類のウツギ。
この赤いのはヤブウツギ。
普通、ウツギは白い花が多いけど、これは渋い赤の花だ。
また色が咲き進むウツギもあって、ハコネウツギというらしい。
このハコネウツギは以前、うちの庭にもあったけど、何時の間にかなくなった。
主人に切られたのだったかな?
今では代わりに、隣りに生えていたトベラが大きくなっているようだ。
このイチゴは私が山ではいちばん美味しいと思っているナガバノモミジイチゴの実だね。
この前まで花が咲いていたと思っていたけど、もうおんなにおいしそうな実がなっている。
口に入れてみると、程よい酸味と甘味で、市販のイチゴよりも美味しいくらいだね。
この前まで咲いていたヤマルリソウはもう花は終っていて、種らしきものをつけている。
道の傍らになにやらラショウモンカズラ?と思ったら、よく見るとオカタツナミソウだった。
5月6月はタツナミソウの季節でもあるね。
このオカタツナミソウは群生はしてないが草丈が25センチほどあって、綺麗な花だよ。
四国の山で見かけるタツナミソウは3種類ぐらいかなぁ。
辺りは静かだけど、時折カッコーの鳴き声やホトトギスの「トッキョキョカキョク」という鳴き声が聞こえる。
そして、今年初めて聞くセミの鳴き声も。
あれは二年前に西赤石山で聞いたエゾハルゼミの鳴き声だろうか?
因みに二年前に見かけたエゾハルゼミはこれ。
6月に西赤石山に向かう稜線沿いの山道の傍らに羽化したばかりにいたエゾハルゼミだよ。
いつものように8合目に車を置いて、山靴に履き替えて登り始める。ここからは尾根道で実に感じのいい新緑の道になっている。
取り付きにすぐ、クロモジの木があった。
この前トラックバックでこのクロモジの葉っぱがお茶になるというので、帰りに少し葉っぱをいただくことにしょう。
クロモジの名のとおり、幹が黒っぽいね。
葉っぱはこんな風に枝の先端に4枚ついている。
尾根道の新緑越しにオンツツジの朱色の色がすごく綺麗だね。
因みにツツジの手前に3裂した葉っぱがシロモジの葉っぱ。
逆光で黒く写っているけど、実際はとても綺麗な緑色だよ。
5月はじめにはホウチャクソウがたくさん咲いていた場所はフタリシズカがひっそりと咲いている。
ヤブレガサも花をつけるのだろうか?茎らしきものが立ち上がろうとしている。
緑陰はすっかり濃くなっていて、道はまるでツツジと新緑のトンネルだね。
帽子なんて全然要らない。
この前来た時は、途中で蛇がいて、回れ右をして別のルートを歩いたけど、今日は無事、この木陰の遊歩道を進む。
両側はヤブレガサの群生。ところどころでラショウモンカズラやナベワリの花が咲いている。
5月初めに、この道沿いでハナイカダを見かけたのに、今日は何故か見つからない。
もう花が終ったのだろうか?
花がなければただの葉っぱだから、気付かないのも無理はないかな。
大川神社のすぐ下まで出た後、キンポウゲやフタリスズカの群生を楽しむ。
下りは迷った末、やっぱり尾根道を下ることにした。
山頂直下から見た尾根道はこんな風にオンツツジが見頃だね。
だけど、花がこれだけ咲いてるとちょっとうるさすぎるかなぁ。
私は新緑からちらっと覗くぐらいのツツジが好きだな。
この山にもやっぱりヒメシャラやシャラの木が時折生えていて、今日は葉っぱがかなり展開していたよ。
樹肌が特徴的で直ぐに見分けられる木だね。
帰宅してから、山でいただいてきたクロモジの葉っぱをお茶にしてみたよ。
生葉をさっと水洗いして、ポットに入れて熱湯を注ぐ。
時たま畑のミントやカモミールなどの生葉を摘んできて、ハーブティを入れるけど、よく似た味と香り。
お茶受けは生憎と和菓子がなくて、チョコレートビスケットだったけど、なかなかいけました。
最近のコメント