オオヤマレンゲを見に裏寒風西尾根へ、その3、やっとお花見そして山頂へ
展望台から上を目指して登っていると、尾根の北側斜面のオオヤマレンゲの木に花が咲いているようです。
斜面を5mほど下りますが、花のためならえんやこら・・・。
展望台から上を目指して登っていると、尾根の北側斜面のオオヤマレンゲの木に花が咲いているようです。
斜面を5mほど下りますが、花のためならえんやこら・・・。
三角点で10分ほど休憩した後、再び、尾根を登り始めます。
一度行ってるので、様子はわかっていますが、最初の1時間半ほどは樹林の中の歩きで単調な登りが続きます。
今年の山の花は例年より1週間~10日ほども開花が早くなっています。
稲叢山のオオヤマレンゲもちらほらと咲き始めたという話を聞き始めると、ちょっと早いけど6月13日にオオヤマレンゲを見にどこかに行きましょうと言う話になりました。
稲叢山のオオヤマレンゲは登りも大したことなくて楽に見られますが木が古くなって花数が減っているので、あまり気が進みません。
東赤石にはどうせならタカネバラが見ごろの時に行きたいし、そうなると裏寒風にでも行こうかな?という気になりました。裏寒風西尾根なら標高1500mぐらいからオオヤマレンゲの木があるので、どこかで花が咲いているでしょう。普通は桑瀬峠から登って上から下りてくるのが多いようですが、それではつまらないし、山はやっぱり周回コースで歩くのが面白いですね。
ただし、このコースは車道歩きが長いので、山で時々お会いするKさんにブログを通じて連絡させていただいたら、Kさんも丁度同じ日に裏寒風に来られるようで、運が良ければ、車道歩きをしなくて済むかもしれません。
今回はPさんが車出しを引き受けてくれ、大野原インター近くで6時に集合です。
最後のちょっとした急坂を汗を流しながら登ると、山頂らしき場所に出ました。
辺りは緩やかな笹原になって、山頂も近いと思われたころ、避難小屋横を通過します。
避難小屋のすぐ前で可愛いツボスミレが咲いているのを見つけました。
しかもツボスミレは花の色が白ではなくて、淡い紫色をしていて、綺麗です。
登山口から沢を渡るまではほんの少し登りだったのですが、沢を渡ってからは道はトラバースしていて、ほとんどアップダウンのない道です。
樹林の中とあって、涼しくて快適な歩きです。
視線をふと道の下側にやったらギンリョウソウに目がとまりました。
大山の印象が薄れないうちにアップをと思い、その前の山行である駒ノ尾山~船木山の記事が後回しになりましたが、遅まきながらアップしたいと思います。
今年は山の花の開花が10日ほども早かったせいで、5月最後の週末には四国ではあまり見るべき花がないような状態でした。筒上のゴヨウツツジも裏年だしかといってオオヤマレンゲには早過ぎるし・・・。そんな折、二ツ岳でお会いした岡山の極楽とんぼさんからメールをいただきました。
メールには5月下旬にちくさ高原と言うところにクリンソウを見に行かれたこと、まだしばらくは見頃であることなどが綴られていました。そこにもってきて私とRさんの共通の山友達でいらっしゃる神戸のKさんからもクリンソウ情報が寄せられたのです。
これはもう、行くしかないでしょうと言うことになり、5月30日にいつものメンバー、Rさん、Pさんとで行ってきました。
危険な個所を過ぎたら、後はのんびりと花や木を楽しみながら下ります。
槍ヶ峰まで戻ってきたら、すぐに下山にかかりました。
PさんとRさんは長い時間、待ってくださってたので、体も冷えたことでしょう。
6月入ってすぐの週末は大山も暑いぐらいだったそうですが、この日はひんやりして登っていると汗ばみますが、じっとしていると肌寒かったのです。
槍ヶ峰には着いたものの、そこから先をどうするか?です。
Yさんとの前もっての打ち合わせでは、「みんな揃って剣ヶ峰のピークを踏めると良いね」と言うことだったのですが、PさんとRさんに意向を確かめると、「いってらっしゃい、私たちはここで待ってますから」とのつれない返事(^_^;
どうしようかな?と迷いに迷いますが、せっかくここまできたならば、せめてもう少し行ってみたいというのが正直な気持ちです。けれども初めて大山に来たというのに、いきなり剣ヶ峰まで行くのはどうなんだろう?Pさんたちをかなり待たせることになるしなど、いろいろな考えが渦巻きました。
稜線に近づくにつれて、ますます急勾配となってきます。
ダブルストックもフルに使って体を引き上げるという感じになってきました。
前回の記事で書き忘れましたが、ダイセンキスミレを最初に見た辺りで、10分ほどの休憩を取っています。後から考えれば、休憩を取れるような場所はこの後ほとんどなかったので、Yさんもここで休憩にしたのでしょう。
その後、再び登り始めますが、この頃になると、そろそろ下りの人もちらほら見かけるようになりました。すれ違えるほどの道幅がないので、どちらかが待つわけですが、丁度この付近からイワカガミが咲いていたのです。イワカガミが咲いていると思っていたら、突然、上から落石。下ってくる男性2人組のどちらかが落としたようです。その石が、危うくRさんやPさんに当たりそうになったので、一瞬、どきっとしました。幸い、2人の間を落ちて行ったのですが、Yさんが石を落とした男性に厳しい口調で「もっと大きい声でラクと言わなきゃ」と注意します。たとえこぶし大の石でも、10mほども落ちれば、加速がついて下手すると大けがになりかねません。私たちも下山の時はくれぐれも落石しないようにしなければと、気を引き締めました。
私たちが休憩している間にYさんが一足先に花の様子を偵察してきてくださいました。
運の良いことに、伯州山では見られなかったサンカヨウが咲いているそうです。
それを聞いて、皆、喜んだのは言うまでもありません。
しばらくは左岸沿いの道を登っていきます。
ピンクのタニウツギがトンネル状態に咲いたような場所を潜り抜けたりで、四国ではこの時期、花は端境期だというのに、ここ大山では花も多く見られます。
そんな中、白いホオノキの花が目線の高さで咲いているのに出会いました。
伯耆大山を初めて眺めたのは、家族で23年ほど前に松江に旅した時に電車の窓から眺めた姿だったと思います。
その後、山登りを復活したのが14年ほど前のことで、いつかは大山に登ることもあるだろうなと思いながら、その後もほかの山から眺めたりドライブしながら眺めたりということが続きました。
それが、今年がまだ明けるか明けないかと言う頃、古くからのネット知人のYさんに「今年は6月初めに大山を案内するから、ぜひ予定しておいてね」というコメントをいただきました。
とはいえ、半年も先のことなので、その日のお天気がどうなるかもしれないし、5月後半に入ったら段取りをしようかなという感じでした。
Yさんとはこれまた私の古くからの花友達の方の掲示板で知り合ったのでした。
たぶん今から13~14年ほど前、インターネットで北アルプスなどの山の画像を再び見るにつけ、山への熱い思いが沸々とたぎってきて、当時小学生だった末っ子を連れて立山室堂などにドライブに行きました。室堂から立山連峰の稜線を見上げて、「いつの日か再び、あの稜線に立とう」と思ったことを今も覚えています。
そんな山の画像を花友達の掲示板に投稿していたら、学生時代はやはりワンゲルだったというYさんに「今はいろいろな事情で山には登れないけど、山への気持ちを思い出しました。ありがとう」と言うコメントをよせていただいたのです。
若い時に山に登っていた人間が、仕事や子育てなどで山に登れない気持ちと言うのは一種独特のものがあります。
その後約10年が経って、Yさんは大山の様子や可憐な花をアップしたブログを立ち上げられ、そして私の方も山のブログを立ち上げました。ブログはたまにのぞかせていただく程度でしたが、大山の何とも怖そうななコース…ラクダの背と言うコースを歩かれているようで、確かそのためにタバコも断たれたとお聞きしました。7年ほども前にセツブンソウの自生地を教えていただいたりで電話で連絡を取ったりしたことはありましたが、その後はブログにコメントをいただくぐらいで、もちろん、お会いしたこともなかったのです。
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