四国の山でアケボノツツジやヒカゲツツジが見ごろになる5月初旬~5月下旬にかけては、ここ数年、昔の山仲間と石鎚山系の山にツツジのお花見に行くのが恒例となりました。
今年も当初はGWに大座礼方面にアケボノツツジを見に行く計画を立てていただいて、すっかりその気になってたのですが、4月末に季節外れの戻り寒波が到来して霧氷や積雪などもあったようで、石鎚山系のアケボノツツジは大きなダメージを受けました。そんなこんなで、アケボノツツジのお花見予定は二転三転して、最終的に5月16日に土小屋~筒上~手箱というコースを歩くことになりました。他の案もあったのですが、手箱山は私がまだ登ったことがなくて、このコースでお願いしたのでした。高松の山仲間のRさんも今回はご一緒していただくことになりました。
(尚、06年の笹倉~筒上山行はこちら、08年の岩黒~筒上~笹倉山行はこちらです。)
週間予報で16,17日は雨模様になっており、心配なのはお天気です。降水確率が40%を超えたら山行は中止もしくは順延とのメールがS君から届きました。前日に最終の確認をしたら降水確率は20%・・・それでは一応決行と判断して、山行きの準備をします。Rさんにもその旨、メールしました。
雲早山登山口からアケボノ峠まではほんとに車で10分ぐらいの道のりでした。
スーパー林道は山登りの人だけでなく、ドライブがてらに花を見に来る人も多いようです。この時期は新緑も綺麗なので、ドライブついでに花を見に来た方たちとも何組かお会いしました。
峠は神山町と上勝町との境になっていて、車は2,3台しか置けませんが、私たちが着くと同時に、先客の方たちの車が走っていきました。
林道からもアケボノツツジは見えていたのですが、車を停めて少し歩けば、近くで見ることができるようです。
シャクナゲの木が出てきてから、すでに200mほどは下ったでしょうか。沢の音がかなり大きく聞こえるので、もうすぐスーパー林道まで下れそうです。それでも、シャクナゲのほうは花芽は見えていますが、なかなか咲いた花には会えません。高度が下がってくると、気の早い開花株があるかも、などとTさんと話していたのですが、そんな矢先、行く手にピンクの塊が見えました。
やった~、シャクナゲが咲いてた!思わず、Tさんと歓声を上げました。
雲早山方面には2年前にドライブで行ったことがあるのですが、新緑がとても綺麗で小さな花が咲き乱れて、素敵な場所でした。山登りのつもりで行ったのではなかったので、登山口に着いたのはもうお昼を過ぎていて、残念ながら山頂まで行くことが出来ませんでした。
その後、もう一度、今度はちゃんと山頂まで行きたいと思いながら、去年も忙しくて行くことが出来ませんでした。今年こそは是が非でも行きたいと思い、山友達のTさんと一緒に8日に行く予定を立てました。
当日は前もって調べていた天気も良さそうです。
山頂に着くと、名前を呼ばれて驚きました。
なんと、高知のネット山友さんのSさんが来ていたのです。1月にうちの近くの山にいらしたSさんとは山友達ののTさんと一緒に一度だけお会いしていたのですが、呼ばれなかったら私のほうで気づかないところでした。
そのほかにもお昼を食べていると、北側の皇子渓谷側から登られてきた方がいて、私は初対面でしたが、RさんやTさんはご存知の新居浜のTKさんでした。快調に飛ばされたようで、その後豊受山に縦走されるとか・・。
お昼を食べておなかもいっぱいになったところで、山頂のちょっと下で見かけた白花のカタクリを撮影しに行きます。
樹林の道をジグザクと歩いているうちに、ふと前を見ると、カラマツの木が見えます。6年前に来たときはまだ花も樹木も全然知らない頃で、カラマツを見ても何の木だかわからなったのでしょう。その場所にカラマツがあったことは記憶にありません。
カラマツの芽吹きが綺麗だということは、信州育ちの義妹にいつも聞いていましたが、ほんとに、その緑は特別な色ですね。
中尾集落からの山道と合流すると直ぐに、気持ちの良い自然林の中に出るはずです。ここは広々としていて、ところどころでニリンソウやスミレが咲き、トリカブトも群生している場所です。気持ちの良い場所なので、この場所でちょっと休憩しましょうかということになりました。
この場所はとてもいい場所なのですが、私にとっては5,6年前に猪の群れと危うく遭遇しかかった場所です。あのときは3月末で他には誰も山に来てなくて、私も単独だったので、かなりびびったことを思い出します。私の目の前を横切っていった猪の群れとの距離は何しろ50mほどでした。猪が走っていると地響きがするんですよ。(^_^;KBさんの話では中尾谷は猪が多いところだそうです。
カタクリの花の自生の姿を初めて見たのは愛媛の赤星山でのことでした。もう何年前になるでしょうか?恐らく、2003年か2004年のことだと思いますので、5,6年前のことです。
その赤星山に、4月29日、5年ぶりぐらいで登ってきました。
赤星山といえば何といってもカタクリで、最初に登ったのは5月初めのゴールデンウイークの真っ只中で、山頂には人がいっぱいいたことを憶えています。ところがその翌年の3月末に単独で登ったら、登山口までの道路は悪路でそのとき乗っていった軽4の車がひっくり返りそうになるわ、下山途中に4,5頭の猪の群れに遭遇しそうになるわで、飛ぶように下ったことが思い出されます。でも、このときに登山口でユキワリイチゲの花を初めて見たのも事実です。こんな風に赤星は私の中では楽しい記憶や怖い記憶が満載のちょっと一味違う山なのです。
さて、今回登ることになったのはその3日前の皿ガ嶺行きでの帰り道、29日にどこに登ろうと言う事で、Tさん、Rさんとああでもない、こうでもないと話した結果、赤星山に落ち着いたのでした。なんといっても春の赤星は花の山なのです。
皿ガ嶺は山頂まで二時間ほどで登れ、危険な箇所もないので午後からでも登ってくる人も時々見かけます。ハイキングの延長で歩ける山なのに、植生も豊富な良い山なのです。
山道を風穴に向かって半分ほども下ると、やがて道はジグザグを切って下るようになります。
最近のコメント