今年も初冬の南嶺へ、その4、チョウやカマキリ
この日は遠方から来られている方もいらっしゃるので、そうゆっくりしているわけにもいきません。
烏帽子山は次回までお預けということにして、そろそろ下山することにしました。

この日は遠方から来られている方もいらっしゃるので、そうゆっくりしているわけにもいきません。
烏帽子山は次回までお預けということにして、そろそろ下山することにしました。

樹林帯に入っても、ほかの方のペースが速いのでなかなか追いつけないな~と思っていたところ、今度は赤い実を発見。

皿ヶ峰周辺からは真っ白なリュウノウギクが今年も咲いていて嬉しくなりました。
そういえば、香川の里山のリュウノウギクは今年はとうとう見ることなく終わってしまいましたから。

今まで見た中でも一際高い石積みに出てきたと思ったら、そこが石ヶ山丈でした。
石ヶ山丈というちょっと変わった名前は上部鉄道の駅名です。と言っても、私もこの時に行ったからわかっただけで、それ以前は日浦から銅山越に至る銅山の遺跡ぐらいしか知っていませんでした。上部鉄道という名前も聞いたことはあるというぐらいのものでしかありませんでした。
検索すると「別子銅山で採掘された鉱石は、角石原駅(かどいしはら)で積み込まれ、途中交換駅の一本松駅を経由し、石ケ山丈駅(いしがさんじょう)で降ろされ、索道で下部鉄道(後述)の端出場駅(はでば)に輸送された後、新居浜港へ運搬されていた。ここより標高の低い第三通洞の開通により役目を終え、1911年(明治44年)10月7日、18年間で廃止された。」とあります。

やがて、ロープのたらしてある岩場の下りに出てきました。
こういう時はストックが邪魔ですが、片手にまとめてストックをぶら下げ、ロープを頼りに下ります。

稜線から眺めた山はとても格好良くて、数年前に新居浜インターを下りてすぐのコンビニ駐車場から眺めたのと同じ山です。
香川の平野部からはあのように素晴らしい山岳風景はついぞ見たことがなかったので、さすがに新居浜と思ったものでした。

この日はコースの下調べも何もしてなくて、ただついて歩くだけの山行でしたが、たまにはそういうお気楽歩きもいいのでは?と思います。
先入観も何も持たず新居浜の里山を歩いてみて、香川の里山とは全然違うと感じました。
そのことは最後に触れるとして、まずは煙突を見学した後は奥宮に向かいます。

幹事を務めた忘年山行も終わりほっとしていた11月の末のこと、忘年山行でガイドをしていただいたエントツ山さんから電話が入りました。
「犬返し行きの話はまだ生きてるの?」ということです。
犬返しの話とは、話せば長くなりますが、今年の初めに亡くなられたエントツ山さんの山仲間のペーコさんを偲んで、一度は犬返しに私たちも登りましょうという話が春から出ていたのです。実は犬返しの位置や所要時間も私はまったく知らず、ただ、犬返し経由で西赤石まで登ると、それは標高差1600mもの超ロングコースになるらしい、そして私たちみたいにゆっくり歩く者にとっては、それは無理らしいということだけおぼろげに知っていました。幸か不幸か、春のその計画は私は膝痛のため無理、Rさんも都合がつかず無理、結局Pさんも差し入れにだけ行き、歩くことはしなかったようです。
西赤石までは到底無理ですが、犬返しから魔戸の滝ぐらいまでならコースタイム5時間程度なのでなんとかなりそうということで、前々からエントツ山さんのファンでいらっしゃった岡山のYさんご夫妻も一緒に11月19日に歩きましょうということになりました。
ところが11月19日は雨予報が出てしまい、中止に。いっそのこと、来年春まで延期しましょうかという声も出ていたのでした。
そこへ、エントツ山さんからの連絡でした。

今度の稜線歩きはほぼウバメガシの樹林歩きで、ジグザグに道らしきものもついているようで、糸ノ越に登る尾根よりもずっと歩きやすい道でした。
ただし急登には違いなく、皆、汗を流しながらの登りとなりました。
そろそろ山頂と思われたとき、上でエントツ山さんとMさんが立ち止まってしきりに兄化を確認されているようです。てっきり、三角点があったのかなと思って近づくと、それは三角点ではなくて意外なものでした。

三角点に着いたら、今度も三角点を囲むようにして皆の靴とともに記念撮影です。
11人の靴が並びました。

山頂から次に目指すのは箱峠です。
箱峠への道の最初のほうだけは、毎年、花など見ながら下るのですが、その後の下りは8年前に下ったきりです。
山頂を下り始めたのは10時14分でした。

車道に出合ってからは、そのまま車道を歩きます。
春の桜の頃は登っていく車、下ってくる車でにぎやかな車道も、晩秋の季節は通る車とてほとんどありません。

新しくつけられた道はちょっと味気ない道ですが、傍らにはヒヨドリジョウゴの赤い実が鈴なりでした。

ここ8年ほど香川の山仲間で集まって、年末に忘年登山をしています。一年交代で高松周辺に住んでいるメンバーと西讃に住んでいるメンバーで幹事をしていますが、今年は私たち西讃組が幹事を務める番です。
10月初めに息子の結婚式があったりで、それまでは忘年登山の計画は後回しにしていましたが、久々に荘内半島でも歩こうかな~という気持ちはありました。毎年、11月末か遅くとも12月初めには忘年登山を実行しているので、10月末になったら、そろそろ計画を立てなければいけません。
8年前の2008年にも女性のメンバー4人で紫雲出山~箱峠までの歩きを、初めての忘年山行として歩いていたのですが、その時の海を見ながらの歩きが気持ちよかったのを思い出したのです。その時の記録はこちらです。
その後、2013年12月に一人で半島先端に近い仁老浜という海岸から「四国のみち」を歩いて先端の三崎灯台まで歩きました。けれども、仁老浜~三崎灯台までの短い距離を歩いただけです。「四国のみち」は半島の稜線ではなく、稜線から50mほど下をトラバースするようにつけられていて、そのときにあの上は歩けるのだろうか?という疑問も湧いたのでした。2013年の記録はこちらです。
どちらも部分的にしか歩いてないので、今年は荘内半島をある程度、通して歩きたいと思いました。ルートもありきたりのルートではなく、稜線歩きも交えたルートを歩きたい・・・となれば、ガイド役をお願いするのは山仲間のエントツ山さんしかいません。
まずは忘年山行予定日を9月26日と決定し、エントツ山さんに相談しながらおおよそのルートを決めました。私たちの体力や技量を考え、夜の部に疲れすぎないようにということで大浜から紫雲出山に登った後箱峠に下り、その後は三角点を通過しながら終点の三崎灯台までと大雑把な計画を立てました。

ちょうど四差路を通過するころ、うまい具合に日差しが出てきました。

最近のコメント