時刻はまだまだ1時を回ったばかり。どこかでお昼でもということになり、とりあえず北上することになりました。
途中、Hさんが15年前に訪れたことがあるという野草の観察できる場所があって、私も大体の位置は知っていたので、立ち寄ることにします。
セツブンソウ自生地の周囲を少しだけ植物観察してみました。
植林帯の中ではオモトを非常に多くみかけました。四国の山の中ではこれほどオモトを見かけることはないように思います。
ミツマタの木が近くにあったのは去年も見ていましたが、同行のHさんがコショウノキを見つけました。名前は以前から知っていますが、実物を見るのは初めてだったので、ちょっと嬉しいです。散策も6年目ともなると、初めて見るものも少なくなりますからね。
目指すセツブンソウ自生地には11時前には到着しました。
お天気も去年と同じで、晴れたり曇ったりという感じです。少し山間にあるからでしょう。平野部では晴れていても、ここははっきりしないという事が多いようです。
事前に岡山の野草友達の方から、まだまだ咲き始めたばかりということを聞いていましたが、確かに蕾と開きかけの花が多かったです。
今年は野山の花の咲きあがるのがとても早いようで、セツブンソウも例外ではなく、なんと節分前から開花したという便りをあちこちで耳にします。
野草を見て歩くようになってほぼ6年になりますが、考えてみればその間に4回、セツブンソウを見に行ってます。他の花は四国で見ることがあっても、このセツブンソウだけはなぜか四国には咲かないのです。ですから、わざわざ本州に渡る事になります。
今年はもうセツブンソウのお花見はパスしようかなと思っていたのですが、野草友達のRさんから一昨日、お誘いの電話がありました。月末でもあり、用事もあったのですが、何とか都合をつけて行く事になりました。
徳島の山並みを見るドライブは蕎麦干しの光景を眺めるドライブでもあった。
何年か前に、やはりこの場所を通りかかったとき、ガードレールに刈り入れしたソバを干してある光景が見られた。
山間部に行くと、日当たりの良いガードレールは格好の干し場になるらしく、稲刈りした稲や布団やその他いろいろなものを干してある光景に出くわす。
車道から少し下側の山の斜面を切り開いた畑の中に農家が一軒建っていて、家の周囲にソバをハゼに干してあるのが見える。車道から下らないと画像は撮れないな~と思っていたら、もう少し車道を登ったところから道沿いにハゼが見えた。
11月15日、幸いそれほど大した用事もなかったので、市内の南外れに住む友人宅に届け物を持っていく。土器川の土手の道を走っていたら、南方面に徳島の矢筈山や烏帽子山がくっきりと見える。
どうやら展望が良さそうだ。これはちょっと車を走らせるっきゃないだろうということで、山展望ドライブを決め込んだ。
標高1300m以上は花もほとんど終っていたが、1000m程度に下ってくると、まだまだリンドウやセンブリなどが咲いている。
特に驚いたのは三日前に登った低山で、一輪しか咲いてなかったリュウノウギクが既に満開になっていたこと。
落合峠に着いたのはちょうど昼過ぎだった。
Mさんのご主人の話では、峠には駐車場もあり、トイレも整備されているそうだ。
朝方、自宅を出る頃には晴れていた空も、落合峠に着いた頃には曇っていた。天気予報では晴れのち曇りとなっていたから、仕方ない。
車を降りると流石に標高1500だけあって、肌寒い。私とMさん夫婦は持っていた雨具の上着を羽織る。Hさんはトレーナーの上からチョッキを、Kさんはすでに上着を着込んでいたのでそのまま。雨具を着込んで歩いてちょうど良いぐらいの気温。
今日はもともとは、友人二人と、秋の竜王山にでも登ろうと言う予定にしていた。
初夏の西赤石以来、一緒に登っていなかったKさんとHさんと同行予定だった。それが金曜日に電話があって、もう一人、高校時代のバレー部の仲間のMさんが徳島の山に案内してくれるという。Mさん夫婦は園芸農家を営んでいるプロの農家だ。ポインセチアなどの鉢花を育てて出荷しているが、開花時期をずらす関係で、徳島の標高1000m以上の山にも土地を借りて、農場を作っているというのは前から聞いていた。
一度、その農場に連れて行ってもらおうとHさんと話していたのだが、Mさんに言ったらすんなりと話が決まって、Mさんのご主人がついでに紅葉狩りに連れて行ってくれるという。
秋の花散策は、また蕎麦畑のお花見にもぴったりの季節だ。
蕎麦は種まきから収穫までがわずか60~80日と短いのと痩せた土地でも栽培が楽なので、山間部ではよく栽培されている。
讃岐はうどんが有名だが、実は山間部ではソバ畑も見ることができる。
わざわざオミナエシ自生とつけたのは、オミナエシは今まで植えられたものしか見たことがなかったのだ。
フジバカマもオミナエシももともとは日本に自生していた花だけど、庭植え用に採られることが多かったのだろう。今では庭に植えられたものは別として山野で見かけることは少ないそうである。
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