ミズタビラコは小さな花ですが、群生しているととても可愛いです。
ムラサキ科の花でヤマルリソウやキュウリグサなどの仲間ですが、私の手持ちの山渓ハンディ図鑑では「野に咲く花」のほうではなく「山に咲く花」のほうに記載がありました。一方、ヤマルリソウのほうは「野に咲く花」のほうに記載されています。私が見て歩いた限りではどちらも山地に咲く花というイメージがあります。
5月に入るといろいろな野生のランが山に咲き始めます。
コケイランは別名笹エビネとも言われ、山地のやや湿ったはやしないに生える多年草です。エビネに比べると花つきがまばらでやや地味ですが、そのぶんすっきりとした姿かたちです。
自生のエビネの花を、去年、初めて見ることができました。
今年も咲いてくれるだろうかと、偵察しておいたところ、株は盗掘されることなく、ちゃんと残っていました。
そこで、5月25日に様子を見に行きました。
笹倉湿原への下りはブナなどの樹林の間に笹が生えた斜面をまっしぐらに下るだけでどうということはありません。要所要所に赤テープもあるので、まず道を外すことはないでしょう。14時50分、笹倉湿原到着です。ほんの15分ほどの下りです。
12時半頃、ようやく筒上直下の急尾根を下り、なだらかな稜線に出てきました。
最低鞍部付近と思われる場所で、一旦、小休憩を入れます。ガスで展望はありませんが、稜線の周囲は若葉や新芽の色が漂うガスの中でなんとも綺麗です。ガスのおかげで稜線上でも暑くなく、かといって気温も結構あって寒くもないのが有り難いです。持参してきた小夏ミカンを食べ、水分補給です。下界では果物はあまり食べない私ですが、山に来ると果物がとても美味しく感じます。
筒上山から笹倉湿原を目指すには南西に伸びた尾根を下ります。この尾根は愛媛と高知の県境になっているので県境尾根と呼ばれているようです。
二万五千図には入ってないルートですが、昭文社の山と高原地図「石鎚四国剣山」の最新版には点線でルートが書き込まれています。
休憩を取ってから歩き始めると直ぐに、シロバナエンレイソウの群生地にたどり着きました。大体の雰囲気は覚えていましたが、案外、山頂直下だったようです。私の記憶ではもう少し下だったように思い増したが、人の記憶って、意外といい加減なものですね。
土小屋からしばらくはジグザグを切った道を登ります。この時期、ここを登る人はほとんどが撮影目当ての人ばかりなのだとか・・。確かに、見かける人はみな三脚やら一眼カメラを持っています。そういう私も例の如くカメラを首から下げていますが・・。
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