初めての白山、その3、ササの中にニッコウキスゲそしてササユリ街道
トラバース道のような道を歩いていると、いきなりというか唐突にササの中にニッコウキスゲが咲いていて驚きました。
トラバース道のような道を歩いていると、いきなりというか唐突にササの中にニッコウキスゲが咲いていて驚きました。
観光新道へと足を踏み入れた途端、クサボタンが咲いているのに気づきました。
7月19日、岐阜羽島駅近くのホテルに着いたのは19時半ごろだったでしょうか。
チエックインを済ませ、部屋に入るなり、電話がかかってきました。発信元を見ると、なんと岐阜在住の先輩であるYさんからでした。Yさんとは2年の夏合宿で同じパーティーでした。たまたま5年ほど前に槍ヶ岳からの帰りだったか黒部五郎からの帰りだったかで,駒ケ岳SAから突然電話を差し上げたことがありました。それ以来のことなので、びっくりしました。
聞けば、Yさんは那須にご一緒したMさんと同期なのでグループラインで私が白山に登ることを知って、電話を下さったらしいです。「おまえ、明日は白山に登るんだって?明日は雷雨注意報が出てるから気をつけろよ」と・・・そう仰るYさんは白山にはまだ登られてないそうで、「なんじゃそれ」と思ったのですが(^^;)Yさんも膝を傷めてらっしゃるそうでそのせいでしょうか。その後、白山を案内してくださる愛知の花友達のNさんに電話します。結局、ホテルに20日早朝の4時半に迎えに来ていただくことになりました。
ホテルではコインランドリーで山のウエアなどの洗濯をしたので、なかなか忙しかったです。出入りするたびにマスクをしたり外したり・・・カメラのバッテリーの充電も夜の間に済ます予定です。その日の朝も3時半起きだったので、夜は比較的ぐっすり眠ったようです。
20日朝は4時前に目覚ましをセットして起床しました。いろいろと支度をしていると、4時15分にNさんから「もうホテルに着きました」という連絡があって、慌てました。急いで顔にファンデーションを塗って、バッテリーの充電器を引き抜き、荷物の中に放り込みます。これがこの後の痛恨のミスの元でした。
ホテル入り口を出てすぐのところで待っていてくださったNさんの車に乗り込みます。Nさんとお会いするのは何と10年ぶり?調べたら2009年6月にタカネバラの咲く東赤石をご案内して以来、12年ぶりだったのでした。その時の記録はこちら
Nさんは重い一眼を首からぶら下げてあの東赤石を周回したのですから、ずいぶんタフな方だな~とは思っていましたが、カメラは今も重い一眼のままなのだそうです。
挨拶して車に乗り込んだら、ホテルのすぐ近くにある岐阜羽島インターに乗ります。
この日は北陸道経由で白山登山口まで向かうそうです。
北陸道では南条SAで一度休憩しただけで、福井北インターで中部縦貫道に乗り換えます。勝山インターで下りたら、後はナビの指示通りに走りますが、日本海側は車が少なくて走りやすいですね。
峰ノ茶屋付近も、月曜日だからか人は少なめです。
朝早い時間帯だからかな?
たぶん、三斗小屋温泉に来られる方は普通はこの道経由で来られるという道を、私たち3人は帰りに歩きました。
一部、登り返しもありますが、おおかたは遊歩道みたいな道のようです。
その後も、テガタチドリが草むらの中にいくつも咲いているのを見かけました。
これだけ咲いているとありがたみがないよね、などと罰が当たりそうな話をしながら歩きます。
お昼を食べたら、熊見曽根を隠居倉方面へと歩きます。
最初は下っていき、その後隠居倉まで登り返しがあるようです。
出発は12時40分。
あとは三斗小屋温泉まで2時間もあれば着くことでしょう。
山頂で、Oさんの様子では三本槍まではとても無理なので、途中で三斗小屋温泉に下りましょうと提案します。私はもともと茶臼と温泉に行けば上等と思っていたのですから、朝日岳まで登れただけでも満足です。三本槍方面を眺めて、また次回があれば、三本槍にも行こうかなと思ったりしていました。
山頂からの下りでは、先ほど見かけた白い小さな花を先輩のMさんに見ていただきました。
私は何を勘違いしてか、その花をツバメオモトだと思い込んでいたのでした。
ツバメオモトじゃないでしょうとMさんが仰います。ですよね。
休憩中はまずはアクエリアスの凍らせたものが溶けた甘い液体を飲み干します。天気が良いと熱中症の恐れがあるし、那須岳は木陰がほとんどない道ばかりなのです。
先輩宅にお土産として持参したシャインマスカットを行動食として持参していたのを出していただきました。私としては究極の行動食と思っているのがシャインマスカットです。
お腹も空いたので、佐野PAで買い込んだあんパンも半分ほど食べました。
ロープウエイ上の駅から茶臼岳には1時間もかからず行けるそうですが、奥様のOさんはちょっとしんどそうです。MさんがペースのゆっくりしたOさんにトップを歩くようにと言っています。
後で聞いてびっくりしたのですが、Oさんは私たちと一緒に早池峰山を歩いて以来の山登りだったそうです。早池峰山と言えば2012年に登っているので、9年ぶりの山歩き?そりゃ、しんどいはずです。
鎖のある辺りは急坂になっていて、鎖に頼るほどではないですが、なかなかの急登となります。
紅葉の時期に縦走した時はたくさんの人とすれ違いましたが、
ササユリの時期は意外と人が少ないようで、この日は特に天気が今一つだったせいか誰にもすれ違うことなく登れました。
やれやれ、これで長かった登りももう終わりです。
後は下るのみ。
↓歩いてきた稜線を眺める私たちをRさんが撮影してくれていました。
私とRさんは登りで体が温まっているのですが、エントツ山さんは私たちの歩くペースが遅いのと、気温が低くなったのとで寒いそうで、ずいぶん着込まれていました。
そういう私も俣野越で寒かったので、ウインドブレーカーを着込んだら脱げなくなってしまったほど、気温も下がってました。Rさんが朝方見た情報の気温5度というのは正しかったようです。
やっぱり山はまだまだ寒いんですね。
朝鍋鷲ヶ山から金ヶ谷山への登りはそれほど大したことありません。
でも、目の前に見えているのは、あまり好きじゃない階段の登りでした。
もう少しで山頂というとき、後ろを歩いていたRさんが「ダイセンキスミレ」と叫ぶ声で、思わず後ろを振り返りました。
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