3年ぶりの北アルプスへ、その22、無事、下山
もうすぐ滝谷だろうなと思いながら歩いていると、登山道わきの赤い実が目につきました。
もうすぐ滝谷だろうなと思いながら歩いていると、登山道わきの赤い実が目につきました。
槍平小屋の受付は誰もおられず、声をかけたところ女性が1人出てきました。
コーヒーを注文すると、時間が少しかかりますとのことでしたが、こちらとしてはその間に休憩させてもらい食事もできるのでありがたかったです。
下山の日も4時ごろには目覚めました。
トイレへ行くついでに小屋の外へ出てみたら、雨が降っているしガスも出ているようです。
2011年の槍からの下りを思い出しましたが、雨はそれほどひどくはないので、南沢の渡渉もたぶん心配ないでしょう。
この日はフリーズドライのにゅう麺を朝食代わりに食べようと思っていたのですが、槍ヶ岳山荘では宿泊者が多いせいか、さすがにお湯の用意がありませんでしたので、代わりにチョコバーとナッツを食べます。Rさんは小屋でもらったお弁当を食べたようですが、これがおこわでずいぶん腹持ちが良くて助かったようです。
最終日は最初から雨具の上下を着こんで出発です。
ヘッドランプはなんとか使わずとも下れる明るさです。
しかし、最後に槍ヶ岳山荘を撮影しようとしても、ブレブレで画像になりませんでした。
槍ヶ岳山荘を出発したのは5時10分です。
その後も、槍の穂先はガスったり晴れたりを繰り返しました。
待っていても完全に晴れるという保証もないので、あまり遅くならないうちに上に登ろうということになりましたが、Rさんのご主人がなかなか槍から下ってこられないようです。ヘルメットのレンタル代をうかせようとしたのですが、あまり待ってもおれないので、Rさんも小屋の受付でメットをレンタルして登ることにします。私ももちろん、レンタルします。
その後は、とうとう槍の姿を見ることなく歩くことになりました。
これから先はさすがにに暑がりの私たちでも、ガスってきたのでは体温が奪われるので雨具の上を着用しています。
千丈沢乗越へは休憩したちょっと後の10時2分に着きました。
最初は間違えてコースタイムを憶えていたせいで千丈沢乗越から肩の小屋まで3時間と勘違いしていましたが,実際は1時間50分です。この調子なら何とかお昼ごろには小屋に着きそうですね。
硫黄乗越を過ぎると、あとは千丈沢乗越を目指して歩くわけですが、前回は雨とガスの中を歩いたもので展望がなかったので、どのあたりを過ぎたら千丈沢乗越なのか見当がつきません。
行く手に槍が見えている中、休憩されている方が二人いたので槍と一緒に撮影させていただきました。
登山道を歩いていると、稜線の南側はところどころでザレたようになっています。
よく見るとクモマスミレの葉が見えるではないですか。
そういえば、7月に歩いた時に、西鎌尾根の後半ではクモマスミレをたくさん見ていました。
目を凝らして注意していると、今回も咲いている花がありました。
風を避けて休憩した場所からそう歩かないうちに、絶好の休憩場所に出てきました。
槍が良く見えるし、かなり広くて、そのうえ稜線の北側になる場所なので、風を避けることができるのです。そんな場所なので、数名の方が立ち止まっているのが見えました。
以前歩いた時も西鎌尾根の植生は双六辺りとは一味違うな~とは思っていましたが、今回はその感を一層強くしました。
その日の目的は双六と三俣蓮華へのピストンだったのですが、三連の山頂から三俣小屋の赤い屋根がちらっと見えました。三俣小屋には数年前にも行ってますが、ここは確かサイフォンで淹れてくれる美味しいコーヒーとケーキが名物で、欲張りな気持ちが出てきました。
それなら早く山頂を後にすればよいものを山頂で親切な男の方が、写真を撮ってあげますよと言ってくださったりして、記念に何枚も撮影したりします。
双六岳山頂では鏡平小屋で作ってもらったお弁当の残りを頂きました。
山歩きの時は一度に食べると苦しいので、ちょこちょこ食べるのが調子よいですね。
ここで、驚いたのが、私のカメラのバッテリーが早くも切れてしまいました。予備のバッテリーを一本しか持ってきておらず、あと二日以上の行程があるのに、バッテリーは大丈夫かしらん?
Rさんも双六小屋に着く前に早くも16ギガのメモリーがなくなったそうで、画像のサイズを大きくしたままの設定で撮影していたようです。幸い、予備のメモリーを持っていたから良かったのですが、泊りがけの山行ではバッテリーやメモリーのことも油断できません。
この日は安定した晴天のようで、槍が隠れる心配なく歩けます。
今まではいつ、雲に隠れるかとひやひやしながら歩いていたのですが、朝からずっと見えているというのも有難味が薄くなりますね、って贅沢でしょうか?(^_^;
弓折乗越を目指して、後一登りと言うところで、足元に白い花が咲いているのに気付きました。
27日の朝は4時前には目覚めました。
トイレに行くついでに、外へ出てみたら星がかなり瞬いていました。
予報でもこの日は晴れになっていましたが、素晴らしい一日になりそうです。
4時になったのでRさんを起こし、身支度を整えます。小屋の朝食は頼んでないので、お弁当をもらい、小屋の方が用意してくださっているお湯でインスタントコーヒーを入れ、ナッツや簡単に食べられるもので朝食を軽く済ませました。
秩父沢の水はその上の雪渓が解けて流れた水ですから冷たくておいしいのです。
このコースは、秩父沢のちょっと上にも確か小秩父沢というのがあって、水場には困りません。なので、新穂高を歩き始めるときには水分はあまり持ちませんでした。この日は凍らせたアクエリのパウチを2つ+凍らせたポカリ+お茶1本です。そのうちのポカリ1本をすでに飲んでしまったので、代わりに沢の水を詰めました。何しろ、このコースを10年前に午後から登ったことがあるのですが、同行していた後輩がポカリを飲まずお茶だけ飲んでいたら熱中症になって歩けなくなったという苦い思い出があるのです。
それ以来、夏場の山登りは必ず早めにポカリを飲みます。
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