幾度となく歩いた新穂高からワサビ平への道ですが、四国の山仲間と歩くのはこれが初めてです、
蒲田川は濁流となって囂々と流れており、2011年に単独で同じコースを歩いた時には登りでも下りでも雨のため、同じ濁流を見ながら歩いたものでした。ついついその時のことを思い出してしまいます。
一昨年、昨年と、私としては夏の恒例行事となっていた北アルプス行きが叶いませんでした。
今年こそは行こうと、心の中では決めていたのですが、7月は次々と用事ができていつも訪れている7月半ばの花の時期に行くことができません。そんなとき、高松の山仲間のRさんから今年はご主人と別行動でアルプスを歩くと聞きました。ご主人は西穂から槍へ縦走されるそうですが、Rさんは新穂高~鏡平~双六~西鎌尾根~槍~槍平~新穂高と周回コースを歩くそう。同じコースを2011年に単独で歩いていますが、あの時は西鎌尾根を歩いた日がガスのため、槍がまったく見えず残念な思いをしました。いつの日か、だんだん大きくなる槍を眺めながら西鎌尾根を再び歩いてみたいと思っていたので、Rさんと同行させてもらうことにしました。日程はRさん任せでしたが、8月中旬以降は私のほうもいつでも出発できる態勢になりました。
Rさんのほうは天気待ちで、毎日のように天気予報とにらめっこされていたらしいです。8月も半ばを過ぎ、そろそろ山に秋の気配が漂う頃、Rさんから決行の連絡がありました。それによると、8月26日に出発、26日朝に新穂高を歩き始め29日に下山とのことです。
まずまず下ってきたところで、再びサンインスミレサイシンの花を見かけました。
スミレサイシンの花はずいぶん大きくて、呆れるほどです。
ここまで花が大きいと、いくらスミレ好きの私でもあまり可愛いとは思えないと書けば、サンインスミレサイシンが可哀想かな?
シハイスミレなどがたくさん咲いているので、舞い上がってしまいましたが、よく見ると、ダイセンキスミレも咲いているではありませんか。
これで本日の目的達成です..
まだこの日の行程の半分しか歩いてないので、お昼休憩は早めに切り上げて次のピークの朝鍋鷲ヶ山に向かうことにします。
ダイセンキスミレはまだ咲き残っているならば、朝鍋鷲ヶ山に登る途中で咲いていると思います。何しろこの日の主たる目的はダイセンキスミレなんですから・・・。
ようやく稜線に出ましたが、合流点にはもうどなたもいらっしゃいませんでした。
ここはもちろん休憩することなく、金ヶ谷山へと進みますが、4年前にはこんなところで道を間違ってしまったんですね(^_^;
朝は早出だったので、早いですが登山口で軽く食べておくことにしました。
ここからがこの日一番のメインの登りとなるのです。
おむすびを一つ食べていて、何気なく近くの木々を眺めていたら、あれ、ウスギヨウラクツツジが咲いているではありませんか。
標高が少し高くなったせいか、それまでのオオタチツボスミレなどに代わって、周囲にミヤマカタバミなどが出てきました。
何か白いものが見えるので良く見たら、タムシバの花が咲いていました。
歩き始めてすぐに、スミレだのニリンソウだのが出てきて、なかなか進みません。
おまけに林道は新緑が盛りの頃で、これがまた美しいんです。
今年のGWは天候に恵まれました。
今まで二度行っている朝鍋鷲ヶ山~毛無山の縦走をしてカタクリを見たいと思っていたのですが、今年は高松の山友達のRさんが娘さんの里帰りお産のためにしばらく山に行けないようです。Pさんと私の2人ではちょっと無理なので、また来年にしようかと言ってたのですが、5月の第二週末の14日、Pさんから金ヶ谷山と朝鍋鷲ヶ山の周回コースを歩いてみたいと連絡がありました。
その少し前にPさんのお母さんが入院されたので、遠出は無理かなと思っていたので、ちょっとびっくりしましたが、二座だけなら時間もあまりかからないようです。
カタクリはもう終わっているけど、ダイセンキスミレぐらいなら咲き残っているでしょう。
分岐まで下ってきたら、ようやく急坂が少しましになりました。
ただし、登山道には花が少なくなって、ちょっと面白みには欠けますが・・・。
この日は春には珍しく、空気が澄んでいて遠くまではっきりと見れていてラッキーでした。
正面に見えているのが泉山だそうです。
そういえば形が泉山の格好です。それに笠菅峠も見えています。
タムシバやブナを眺めながら急斜面を登っていると、オオカメノキの白い花も咲いていて嬉しくなりました。
Aコースは尾根を稜線までほぼ直登していると言って良いのですが、大げさではなく、ほんとに最初から途切れることなくイワウチワが咲いていたのでした。
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