風穴への下山路の後半はイチリンソウの多い道でした。
イチリンソウは萼片の裏側が紅色の差すものがありますが、皿ガ嶺のイチリンソウはウラベニイチゲの別名がぴったりだと思うほど、紅の色が濃いものが多かったです。
去年、たまたま、イワカガミの咲く場所を教えていただいたのですが、今年も花はまだでしょうが、花芽が上がっているかどうかだけでもチエックしておこうと、近付きました。
そうしたら、何という幸運でしょう。
1株だけ、綺麗に咲いていたのです。
愛媛の皿ガ嶺には毎年、春には必ず一度は行くことにしています。
四国でも有数の花の山ですし、その割りに山頂までは2時間もからず、ハイキング程度の歩きで登れます。危険なところもありませんし、ブナの森もとても雰囲気が良くて、松山の人にとっては格好の森林浴の場にもなるでしょう。
ここ数年、4月末の皿ガ嶺に登ることが多く、5月には登っていませんでしたが、今年はいろいろな考えて5月10日ごろに登ろうと思っていました。7年ほど前にも5月の連休に登っていますが、その頃になるとヤマブキソウやラショウモンカズラ、イチリンソウなどが咲いているはずです。
5月8日の予定で山仲間のTさんとreikoさんに声をおかけしたら、二人とも同好してくださることになりました。
山頂には13時19分に到着しました。
着いたときには誰もいなかったのですが、しばらくすると6,7人のパーティーの方が登ってこられました。また、続いて数人の方が来られたりして、狭い山頂は人でいっぱいになりました。
Fさんが、直ぐ近くに展望の良い岩場があるので、そちらに行きましょうと案内して下さいました。
稲叢山の登山路はトンネル直ぐ傍から登るトンネルコース、ダムから少しダム沿いを歩いてから登る洞窟コース、尾根コース、それに保線路の尾根コースなどいろいろありますが、トンネルコースは中でもいちばん楽に登れるコースです。
最初は西門山との分岐からジグザグと少し登りますが、その後はヒメシャラなどの林の中をトラバース気味に歩きます。
5月5日はGWで帰省していた娘夫婦が早朝に福岡に向けて出発するという日でした。前夜から煮物を作ったり当日はおにぎりを作ったりして、混雑するSAなどでは食事もできないかもと思い、持たせました。
ついでに自分のお弁当も珍しく作って、山友達のTさんと高知の稲叢山に出かける手はずなのでした。
稲叢山は前年の秋にアサマリンドウなどが咲き乱れ、すごく印象的だったのと、春はアケボノツツジが咲くはずという思いがありました。
山頂には1組の方を除いては誰もおらず、ゆったりとした気持ちで展望を楽しみます。
この時間になっても大山がこれほどはっきりと見えていること、そして歩いてきた道のりの長いことにRさんが感嘆しています。
私も夏に白馬~朝日までの長かった道のりを眺めたときのことを思い出しました。
歩いてきた山なみを見ると、人間の足って偉大だと思います。
白馬山にはすでに20名近くの方が思い思いにカタクリの花を楽しんでらっしゃいましたが、まだ毛無山のほうから歩いてくる方もいて、さすがにカタクリで人気の山だけあります。
私たちが朝鍋鷲ヶ山から縦走してきたというと、皆さん驚かれていましたが、四国の山でもちょっと縦走すると、それ以上の時間がかかりますし、距離的にも時間的にもそれほど大したことはありません。
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