紅葉した木々や向こう側の稜線、それに剣山などが見え始めると、登りも苦にはなりません。
しかし、撮影の時間は長くなり、なかなか山頂に着きませんが、そのために早出してきたのですから、それもまた良しですね。
上を見上げると、岩場の辺りが赤や朱赤に染まっています。見事です。
ダケモミの丘では家から持参したお菓子類を出して、早くも食べます。汗をかくものの、気温は夏場に比べれば嘘のような涼しさで、のどもさほど渇きません。
お昼は、無論、大展望が期待できそうなので、山頂で食べるのです。
名頃登山口に着いたときは、私の車の温度計は8℃を示していました。
ちょっと肌寒いですが、歩き始めたらこのぐらいの気温なら半袖で良いはず。と言うわけでこの日も相変わらず、夏と変わらない半袖Tシャツで歩きます。でも、稜線で風が出てきたら寒いので、秋冬用の山シャツとウインドブレーカーは念のためにザックに入っています。
祖谷川の支流である平尾谷川に沿って歩いていくのですが、沢の水量はまずまずというところ。
思えば、山歩きを復活して四国の山を歩き始めてから8年ほどになります。
四国の山と言えば石鎚山、剣山は百名山として知名度も抜群ですが、三嶺という山の名前を知ったのは、山歩きを復活して間もない頃だったでしょうか。全国的にはあまり知られていませんが、四国の山好きに愛されてやまぬ山だと言うのは、私にもわかってきました。
その三嶺に登りたいと思い始めて5年以上が経ちますが、夢かなって、ようやく10月18日に登ることができました。
いよいよ山頂直下の急登を登り始めます。Tさんは10年ほど前に、伊予富士に一度登っているそうですが、こんな急登があったという記憶がないそうです。10年前と言えば、体力もまだまだあったことでしょうから、急な登りもぜんぜんきつく感じなかったのでしょうね。
人間って、苦しかったときのことのほうが記憶に残ってるものです。
桑瀬峠までの登りでアサマリンドウが見ごろだったので、稜線に咲いているアサマリンドウは終盤ではないかと心配していたのですが、場所によっては綺麗な花もまだまだ残っていて、稜線歩きはまさにアサマリンドウの道になっていました。
去年の9月16日、快晴の中、伊予富士に初めて登りました。その日は終日、快晴で、とても気持ちの良い稜線歩きとなって、私の中では素晴らしい思い出となっていました。
今年もアサマリンドウを見に、石鎚山系のどこかの山に行きたいと思っていたら、丁度、山友達のTさんからお誂え向きにお誘いが入りました。行き先は願ってもない伊予富士です。二つ返事でOKさせていただきました。
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