5月5日はGWで帰省していた娘夫婦が早朝に福岡に向けて出発するという日でした。前夜から煮物を作ったり当日はおにぎりを作ったりして、混雑するSAなどでは食事もできないかもと思い、持たせました。
ついでに自分のお弁当も珍しく作って、山友達のTさんと高知の稲叢山に出かける手はずなのでした。
稲叢山は前年の秋にアサマリンドウなどが咲き乱れ、すごく印象的だったのと、春はアケボノツツジが咲くはずという思いがありました。
山頂には1組の方を除いては誰もおらず、ゆったりとした気持ちで展望を楽しみます。
この時間になっても大山がこれほどはっきりと見えていること、そして歩いてきた道のりの長いことにRさんが感嘆しています。
私も夏に白馬~朝日までの長かった道のりを眺めたときのことを思い出しました。
歩いてきた山なみを見ると、人間の足って偉大だと思います。
白馬山にはすでに20名近くの方が思い思いにカタクリの花を楽しんでらっしゃいましたが、まだ毛無山のほうから歩いてくる方もいて、さすがにカタクリで人気の山だけあります。
私たちが朝鍋鷲ヶ山から縦走してきたというと、皆さん驚かれていましたが、四国の山でもちょっと縦走すると、それ以上の時間がかかりますし、距離的にも時間的にもそれほど大したことはありません。
岡山の分県ガイドによると毛無山~朝鍋鷲ヶ山までの稜線は約7kmの距離があり、時間にして5時間かかるとあります。金ヶ谷山までは来ましたが、それでも3分の1ぐらいしか歩いていません。これからが長いですね。
10分ほど山頂で休憩した後、10時53分に再び歩き始めます。
結構急な下りですが、階段がつけられていて下っていると、階段の木のところにサンインスミレサイシンが咲いていました。
固まって咲いているところもあって、綺麗でした・・・・と言いたいところですが、このスミレはがっしりしたスミレという印象が強いです。
軸なども太くて、花も大きめで、たくましいスミレですね。
四国でもナガバノスミレサイシンを見かけますが、もう少し華奢なイメージがあります。
手前にキクザキイチゲの葉も見えています。
このときは普通のったいツボスミレはほとんど見かけなかったのですが、その数少ないタチツボスミレが金ヶ谷山の山頂直下で咲いていました。
ブナの間から向こうの峰が見えていますが、あれはまだ白馬山ではないんでしょうね。
白馬山まではまだコースタイムにして2時間以上の歩きのようです。
11時8分に道標の横を通過です。
標高800m付近に「山の駅」があって、金ヶ谷山だけに登る際はそこを基点に登るルートがあるようです。
縦走中に何かあったときのエスケープルートとしても使えそうです。
ここまで下ってくると、ようやく咲いているタムシバを見ることが出来ました。
縦走路はずいぶん広いのですが、国体の時に広げられたものでしょうか。
時折雲が出てきますが、天気は概ね良好で、青空がとても気持ちよいです。
私は登りで汗が出るのですでに半袖ですが、他の二人は長袖で歩いています。
稜線から北側に目をやると、時々、大山がこんなに綺麗に見えます。
朝鍋鷲ヶ山の展望台から見たときよりも、雲が取れて良い感じです。
12時前、展望の良さそうな場所でお昼にします。
気温も暑くなく寒くなく、微風が心地よくて、いつまでもその場で眺めを楽しんでいたいようなひとときでした。
こんな気持ちよい歩きは、貴重ですね。
お腹もいっぱいになったところで、歩き始めます。
反対の南方面には先ほどから土用ダムというダム湖が見えています。
時々、このダム湖方面に下ろうとする人がいるのか、ダムの敷地内を通り抜けることを禁止した立て看板がありました。
この辺りが縦走路中でいちばん標高の低い場所だったようです。
ダムの水面が目の下に見えていました。
縦走路に再びキクザキイチゲの花が見え始めました。
白馬山への登りは最初はちょっと急でしたが、やがて緩やかになってきます。
Rさんがちょっと疲れてきたようですが、白馬山にはカタクリが咲いているからと励まします。
しばらく見なかったエンレイソウもここに来て再び咲いています。
花が咲いているとRさんも元気になります。
やがて、少し向こうにピークらしき雰囲気がしてきました。
なにやら話し声も聞こえてきます。
と、思ったら、人影が見えてきました。
一登りしたところが白馬山山頂でした。
時刻は13時10分、カタクリの花が咲き乱れていますが、それまで誰も歩いてなかった縦走路が嘘のように、白馬山山頂は多くの人がいました。
朝鍋鷲ヶ山の次に目指すピークは金ヶ谷山(かながやせん)なのですが、標高差にして200mもない登りなのですが、何しろ花の撮影でずいぶんと時間を食いそうです。
緩やかに少し下って、その後また緩やかに登る道です。
朝鍋鷲ヶ山から毛無山へのルートは05年の岡山国体のときに整備されたそうで、ルートは間違いようもなく、要所要所には道標などもきっちり立っています。
登りの階段もそのときにつけられたのでしょうが、最初から最後までほぼ階段の登りで、あまり快適とはいえません。しかし、高度は確実に稼げますね。先ずは300m余りの登りを登り切って稜線に出るわけです。
GW後半初日の5月1日、岡山と鳥取との県境の山、朝鍋鷲ヶ山から毛無山へと縦走して来ました。
きっかけは1月末の毛無山への登山でした。
このとき、地元の方に山頂でお会いして、春はカタクリが見事だということをお聞きしたのでした。また、キスミレが鷲ヶ山に咲くということもお聞きしていたので、何とか両方を見たいものだと思っていました。
前夜、reikoさんといろいろ相談した結果、ダイセンキスミレが朝鍋鷲ヶ山に咲いていることがわかったので、それならカタクリとキスミレの両方を見るために縦走しようかということになったのです。
野草友達のRさんも参加されますが、お花が咲いているならRさんもロングコースを厭わずに歩かれるだろうということになりました。
毎年、3月から4月にかけて、2,3度は訪れる県境方面に、今年はほとんど足を向けていませんでした。
というのも、今年の3月末から4月初めにかけては、何度も感の戻りがあって、恐らく花は遅れ気味だろうと予測されたからです。
しかし、4月末ともなれば、スミレを始めとして、何かしら咲いているだろうということで、山友達のTさん、野草友達のRさんと出かけてみました。
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