本州の山

2010-07-22

010年夏、扇沢~鹿島槍、その8、冷池山荘へ

爺ヶ岳の中峰直下を巻くと、あとはなだらかな下り坂となっていて、鼻歌交じりで歩けるぐらいの快適な道です。

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010年夏、扇沢~鹿島槍、その7、コマクサと爺ヶ岳

種池山荘では2人で一室に通されてゆっくりと寛ぐことが出来ました。後で聞いた話ですが、ほんとはこの日は地元の中学生が団体で登ってきて泊まる予定だったそうですが、悪天候が予想されたのでキャンセルになったのだそうです。

そんな訳でこの日の宿泊者は私達2人と北海道から来られたという女性2人だけという、まことに静かな山小屋での滞在となりました。

夕食時に良く眠れるようにと缶ビールを1本いただいたせいか、その夜は小屋の外ではほぼ1晩中雨音が聞こえましたが、夜は何度か目覚めたものの比較的良く眠ることが出来ました。

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2010-07-21

010年夏、扇沢~鹿島槍、その6、シラネアオイそして種池山荘へ

書き忘れましたが、この日、柏原新道を登っていて、すれ違ったのはたった1組のパーティーだけでした。トップを60代のかなり年配の男性が歩き、次に若い女性も歩いていたりと、どういうパーティーなのかちょっとわかりませんでしたが、他には誰とも会うことのない静かな歩きで、私も後輩も人の多い山が嫌いなので、そういう意味ではほんとに願ってもない山行でした。

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2010-07-20

010年夏、扇沢~鹿島槍、その5、ハクサンシャクナゲ

標高2000mを超える頃から、次々と花が咲いているので、退屈しません。

それに、やはりそのぐらいの標高になると涼しいもので、歩き始めの頃の蒸し暑さもなくなって、時おり吹いていく風が心地良く感じます。

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010年夏、扇沢~鹿島槍、その4、爺ヶ岳が、一瞬、見えた

その後も、種池山荘が時おり見えてきて、視界があるということは、たとえ曇っていても素晴らしいですね。

少しずつ高度を上げるに連れて、西側の稜線がせり上がってくるのを感じるのも楽しいものです。

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2010-07-19

010年夏、扇沢~鹿島槍、その3、ケルン

雨も上がったので、かなり気が楽になりました。降られてもそれはそれでいいのですが、何しろ雨具を着込んでいると暑いのがたまりません。

すでに首にかけたタオルが汗でびっしょりになっています。

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2010-07-18

010年夏、扇沢~鹿島槍、その2、モミジ坂

柏原新道を歩き始めたのは12時17分でした。

夏のアルプス第1日目の歩き始めは、毎回、13時を上回ることが多く、暑い最中の歩きとなるので、私かYさん、どちらかが毎年のように絶不調に陥ることが多いのです。一泊目の宿泊場所である種池山荘には前日に私が予約を入れましたが、到着は17時ごろと伝えて置きました。昭文社の地図のコースタイムは3時間50分ですが、休憩を入れたり撮影時間を含めると5時間は見て置いたほうが良いだろうと思いました。

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2010-07-17

010年夏、扇沢~鹿島槍、その1、アプローチ

毎年、6月ごろになると、今年の夏はどこの山に登ろうかと考えます。

ここ4,5年、後輩のYさんと南アルプスや北アルプスを歩いていますが、今年は9月初めに上京しなければならないので、今回の山歩きは二泊で行けるところをと、考えていました。

南の塩見、笠新道からの笠なども候補に上がりましたが、去年、安曇野や白馬から眺めた鹿島槍が印象に残っていて、鹿島槍はどうだろう?とずっと思っていました。

それと、山に入る日程を海の日の3連休前にするか後にするかでも、ずいぶん迷いましたが、Yさんのスケジュールとたとえ雨が降っても静かな山が良いという言葉で、直前の12日に日程を14日~16日に決断しました。

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2010-07-13

今から出発

今年も、今夜から北アルプスに向けて出発します。

天気が微妙なので、連休明けにしようかとも思ったのですが、静かな山を楽しむために、後輩と相談して、今年も連休前のこの時期です。

きっと3日間のうち2日ぐらいは降られると思いますが、稜線で2時間でも展望が得られたら文句は言いません。

それでは無事の帰りを待っててくださいね。

2010-05-11

朝鍋鷲ヶ山~毛無山、花散策縦走、その9、サンインシロカネソウ

やがて、5合目まで下ってくると、辺りは天然の杉林になってきます。

そこまで下ってきて、目を疑いました。

というのも、ミヤマカタバミが真っ白に群生していたからです。

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朝鍋鷲ヶ山~毛無山、その8、キンシベボタンネコノメ

山頂には1組の方を除いては誰もおらず、ゆったりとした気持ちで展望を楽しみます。

この時間になっても大山がこれほどはっきりと見えていること、そして歩いてきた道のりの長いことにRさんが感嘆しています。

私も夏に白馬~朝日までの長かった道のりを眺めたときのことを思い出しました。

歩いてきた山なみを見ると、人間の足って偉大だと思います。

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2010-05-10

朝鍋鷲ヶ山~毛無山、花散策縦走、その7、カタクリと大山

白馬山にはすでに20名近くの方が思い思いにカタクリの花を楽しんでらっしゃいましたが、まだ毛無山のほうから歩いてくる方もいて、さすがにカタクリで人気の山だけあります。

私たちが朝鍋鷲ヶ山から縦走してきたというと、皆さん驚かれていましたが、四国の山でもちょっと縦走すると、それ以上の時間がかかりますし、距離的にも時間的にもそれほど大したことはありません。

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2010-05-09

朝鍋鷲ヶ山~毛無山、花散策縦走、その6、カタクリを目指す

岡山の分県ガイドによると毛無山~朝鍋鷲ヶ山までの稜線は約7kmの距離があり、時間にして5時間かかるとあります。金ヶ谷山までは来ましたが、それでも3分の1ぐらいしか歩いていません。これからが長いですね。

10分ほど山頂で休憩した後、10時53分に再び歩き始めます。

P5018367 結構急な下りですが、階段がつけられていて下っていると、階段の木のところにサンインスミレサイシンが咲いていました。

P5018376 固まって咲いているところもあって、綺麗でした・・・・と言いたいところですが、このスミレはがっしりしたスミレという印象が強いです。

軸なども太くて、花も大きめで、たくましいスミレですね。

四国でもナガバノスミレサイシンを見かけますが、もう少し華奢なイメージがあります。

手前にキクザキイチゲの葉も見えています。

P5018382 このときは普通のったいツボスミレはほとんど見かけなかったのですが、その数少ないタチツボスミレが金ヶ谷山の山頂直下で咲いていました。

P5018403 ブナの間から向こうの峰が見えていますが、あれはまだ白馬山ではないんでしょうね。

白馬山まではまだコースタイムにして2時間以上の歩きのようです。

P5018409 山の駅への分岐の道標がありました。

11時8分に道標の横を通過です。

標高800m付近に「山の駅」があって、金ヶ谷山だけに登る際はそこを基点に登るルートがあるようです。

縦走中に何かあったときのエスケープルートとしても使えそうです。

P5018421 だいぶ下ってきたところで、金ヶ谷山を振り返ります。

P5018448 ここまで下ってくると、ようやく咲いているタムシバを見ることが出来ました。

P5018466 ブナ林の間を下っていくRさん。

縦走路はずいぶん広いのですが、国体の時に広げられたものでしょうか。

P5018478 時折雲が出てきますが、天気は概ね良好で、青空がとても気持ちよいです。

私は登りで汗が出るのですでに半袖ですが、他の二人は長袖で歩いています。

P5018532 稜線から北側に目をやると、時々、大山がこんなに綺麗に見えます。

朝鍋鷲ヶ山の展望台から見たときよりも、雲が取れて良い感じです。

12時前、展望の良さそうな場所でお昼にします。

気温も暑くなく寒くなく、微風が心地よくて、いつまでもその場で眺めを楽しんでいたいようなひとときでした。

こんな気持ちよい歩きは、貴重ですね。

お腹もいっぱいになったところで、歩き始めます。

P5018539 反対の南方面には先ほどから土用ダムというダム湖が見えています。

時々、このダム湖方面に下ろうとする人がいるのか、ダムの敷地内を通り抜けることを禁止した立て看板がありました。

この辺りが縦走路中でいちばん標高の低い場所だったようです。

ダムの水面が目の下に見えていました。

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縦走路に再びキクザキイチゲの花が見え始めました。

白馬山への登りは最初はちょっと急でしたが、やがて緩やかになってきます。

Rさんがちょっと疲れてきたようですが、白馬山にはカタクリが咲いているからと励まします。

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しばらく見なかったエンレイソウもここに来て再び咲いています。

P5018577 見事なサンインスミレサイシンも咲いています。

花が咲いているとRさんも元気になります。

やがて、少し向こうにピークらしき雰囲気がしてきました。

なにやら話し声も聞こえてきます。

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と、思ったら、人影が見えてきました。

一登りしたところが白馬山山頂でした。

時刻は13時10分、カタクリの花が咲き乱れていますが、それまで誰も歩いてなかった縦走路が嘘のように、白馬山山頂は多くの人がいました。

P5018629この日三つ目のピーク、白馬山山頂です。

2010-05-07

朝鍋鷲ヶ山~毛無山、花散策縦走、その5、セリバオウレン

朝鍋鷲ヶ山の次に目指すピークは金ヶ谷山(かながやせん)なのですが、標高差にして200mもない登りなのですが、何しろ花の撮影でずいぶんと時間を食いそうです。

緩やかに少し下って、その後また緩やかに登る道です。

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朝鍋鷲ヶ山~毛無山、花散策縦走、その4、ダイセンキスミレ

キクザキイチゲにも目を奪われましたが、それ以上に思わず歓声が上がってしまったのが、ダイセンキスミレの群生でした。

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